特集 2021年5月27日

「ポケットカイト」で風を感じたら凧揚げする日々

風を感じると私は、鞄のポケットからおもむろに凧を取り出す。

凧揚げをするのだ。
さっきまで何も無かった空に一点、可愛らしい凧が悠々と浮かぶ。
自然と顔は上向きになり、楽しい気分が沸き起こってくる。

目に見えぬ風に、元気をもらう日々。
そんな凧ライフのススメです。

東京葛飾生まれ。江戸っ子ぽいとよく言われますが、新潟と茨城のハーフです。
好きなものは犬と酸っぱいもの全般。そこらへんの人にすぐに話しかけてしまう癖がある。上野・浅草が庭。(動画インタビュー)

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季節や場所にしばられてたこれまでの凧揚げ

なんとなく、凧揚げといえば正月にやるもので、しかも近所の公園や土手でやるというイメージが無かっただろうか。

でも今回紹介する「ポケットカイト」はその考えをぶち壊してくれる。凧揚げはいつでもどこでも、もっと自由にやってよかったのだと気づいた。

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最近ずっと持ち歩いてるポケットカイト

携帯できる骨なし凧「ポケットカイト」

出会いはドン・キホーテだ。
レジャーコーナーをなんとなく眺めていたら見つけた。
そして表紙に書かれたキャッチコピーに一目惚れ。
「風を感じたら凧揚げすることにしています」とどこかで言いたくて、購入してみることにした。

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心くすぐるキャッチコピー。通販サイトでも売っていて、定価は750円(税別)。

パッケージカラーは赤、緑、黄色の3つ。
どれも派手めで空に映えそうだが、私は青空に一番合いそうな黄色のものを選んだ。

手のひらにすっぽりと収まるサイズのケースを開くと、折りたたまれたナイロン素材の凧が入っている。

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リングもついてるからどこかに引っ掛けて持ちあるくこともできる。

普通、凧には骨があってここまで小さくはたためない。
だがポケットカイトには2つの空気穴があって、そこに風が通ることで骨の役割をするようになっている。だから骨がいらずたためるのだ。

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2箇所のくぼみに空気が入ることで骨の役割に。よくできてる!

飛ばすときのコツ

コツは、空気の通り穴がある方を手前にすること。それくらいだ。
最初は誰かに持ってもらうと楽かもしれない。

ポケットカイトで見えてきた凧揚げの良いところ

携帯でき、凧揚げをする回数が増えることで、凧揚げの良いところをたくさん見つける事ができた。
という訳でここからは凧の見せる可愛い表情とともに凧揚げの良いところを改めて紹介していきたい。

まず、なんと言っても揚がったときの高揚感。
いい風の時はたった数秒で空に舞い上がるのだ。
毎回ひゃっほう! と叫びたくなる。

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初めてポケットカイト揚げた日。最初はうまく風がつかめず難航したが成功してテンション爆あげ。
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空に映えるなあ

凧糸は最長で15メートル。
手軽に楽しむにはちょうどいい長さだ。
風が足りないと途中までしか出せず悔しいが、逆に全部出せた時は満足感がすごい。

上級者は糸を足してもいいかもしれない。

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高くあがればあがるほど上を向いて明るい気持ちになる!

明るい気持ちになる

人って単純だなと思う。
顔をあげるだけで少し楽しい気分になってくる。
凧はその機会を自然と与えてくれるツールでもあるのだ。

元気になって欲しい人に凧をプレゼントするのはいいかもしれない。

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犬を散歩してる気分になれる

風が充分吹いているときは、凧はまるで散歩中の犬のようだ。
風をたくさん受け、糸(リード)を引っ張ってくる。
なんだか意思が感じられて、たとえ一人でも寂しくない。

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「そっちに行きたいの?わかったわかった」強く引っ張られるほど、ペット感が増す。

必然的に、自然が多い場所で揚げる

ポケットカイトは携帯性があり、風さえあればいつでもどこでも揚げられるのがウリだ。だが、さすがに電線がある所や狭い所は避けなければならない。

すると、凧揚げできる場所は草木があったり海辺だったりと必然的に自然が豊かなところになる。おかげで心が癒やされるのだ。

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海の近くは風が強く、余裕であがった。トンビがいっぱいいるのも良い光景

風が運ぶ音に敏感になる

風が強いとその分、音がする。

海辺なら波の音が聞こえる。
緑の多い場所なら、草木が揺れる音が聞こえる。
風は音も運んでいるのがよくわかってさらに癒やされる。

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人のいない山でちょっと揚げてみたとき。葉っぱの揺れるザーっという音で風がくるのがよく分かった

景色に特別感が増す

そしてどうだろう。
凧があがっている風景はいつもよりちょっと特別に見えるでしょう。お陰で記憶に残りやすい。

なんでもない景色でもそう感じるのだから、ふと絶景で凧揚げのチャンスに巡り会えたときはなおさらだ。

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シバザクラの穴場に訪れた時、風を感じた!

それだけでも美しい景色なのに、凧があるだけでもっと特別感が増す。
もうこうなると、いい景色を見たときに風が弱いと残念な気持ちになってくる。
強い風が待ち遠しいのだ。

そのうち、出かける前にスマホで風速を調べたりするようになってくる。

童心に帰れる

でも、多少風が弱くても大丈夫だ。
走るとけっこうあがる。

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風が弱めの時は走ろう。わーい

凧を揚げている時は童心そのものだし、実際、子供たちにも人気を得ることができる。

正月以外も近所以外もガンガンあげよう

と、こんな感じで、凧揚げすることは髪が乱れちゃうことを除いて良いことだらけ。
それが手軽に楽しめるポケットカイト、オススメです。


風が吹くのが楽しみな人生に

人生まで語っちゃうと大げさだけど、どうしたって抗えない天候の変化に対応した楽しみが増えたのはとても嬉しい。

風の吹く日は凧揚げをしよう。じゃあ、雨の日はどうしたら楽しめるだろう? 今はぜんぜん思いつかないけど、それが見つかったら最強だな!

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夜は光ったらいいな
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