特徴を押さえればそれっぽくなる
本物を観察すべく、東京駅に行ってみた。理想の看板を掲げた理想の店員さんがたくさんいる!そうそうこれこれ!
人が多すぎて写真が撮りづらかったので、イラストでメモしました。

実際に観察してみて、結構パターンがハッキリしていることがわかった。下記の特徴を押さえるだけでかなりそれっぽくなりそうだ。
店員
・エンジっぽい色の帽子(キャスケット)
・茶色い腰巻きエプロン
・白シャツ、黒パンツ、赤い紐の名札(社員証)
手持ち看板
・上に「〇〇限定」などと書かれた赤い帯がある
・商材の大きな写真がドーン!
手芸屋に行ったらちょうど理想の布があったので、帽子とエプロンを用意した。




これらを白シャツ&黒パンツと組み合わせると...

ちゃんと店員だ!ちゃんと店員だからこそ、木々の間に佇んでいるのが怖い。
肝心の手持ち看板は、手持ちの写真やフリー素材を組み合わせてそれっぽくした。
印刷してカードケースに入れると看板にできる。



早速看板を持って、全てをお土産にしてみよう!
白昼夢のような怖さがつきまとう
木や沢などの自然をお土産化したかったため、緑の多そうな場所を探して訪れた。




引きで撮った写真を見て、現実味のなさに驚いた。東京駅から突然転送されてしまったみたい。こういう夢を見たことがあるような気もしてきた。




衣装のお菓子屋っぽさが強いので、めちゃくちゃ小さい店員がベンチ型のお菓子を売っているように見え...なくもない。フチの茶色いところ、チョコに見えませんか?


ここまでくるともはやお土産屋に見えない。人もいないし、現実ですらないのかもしれない。この店員かこの光景を見ている人か、どちらかが白昼夢の世界にいる。

そしてこの企画を考えたとき、お土産化するものとして真っ先に思いついたのが「沢」だった。沢をお土産にしたくて始めたんだこの企画は!
企画会議で「いろんなものをお土産にしたいんです、沢とか...」と言ったら、隣で編集部橋田さんが議事録に「沢」と書いていた。そうです、沢です。



この写真を撮っているとき、通行人の女性が足を止めてしっかりとこちらを見ていた。100均でのアルバイト時代レジでひとり踊っているのを見られてしまったことがあったが、その時のお客さんと同じ目をしていた。
でも沢は買ってくれなかった。当店自慢のお土産なのになぁ。売ってないけど。
見た目が最も銘菓っぽいアジサイもお土産にしてみた。

花が小さい!!
もうアジサイのシーズンは終わりかけだからか、ギリギリの状態のものにしか出会えなかった。手持ち看板ではモリモリなのに、景表法に違反していそう。
この写真も撮っている様子も親子にまじまじと見られたが、やっぱりアジサイは買ってもらえなかった。実物と写真が違いすぎたかな、期間限定のお土産なのに...。売ってないけど。
人工物代表・パイロン
パイロンは形がちょっと銘菓っぽいので、看板もかなりそれっぽくなった。



思った以上に「夢」っぽい
「木や沢がお土産っぽく見えるかも!」と思いつつ始めた撮影だったが、撮れた写真を見るとどれも現実味がなくて光景そのものが夢みたいに見えた。木々の間にお土産屋の店員が立つなんてことはないと脳が主張している。独特の「夢」感、存分に味わってください。

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