いきなりメールに勝ってしまうと気をつかう
ということで、実験としてはちょっと前提が違うということが分かってしまったのだが、メールには勝ちたいのでつづけることにした。
つづいて挑戦したのはことばさん。
先ほどのメールのタイムをふまえて、距離は50メートルを選択した。
小学生のとき50メートル走が7.7秒だったということで、その期待どおりはじめて赤旗があがる前に紙をとどけることができた。
しかし、どうもリアクションが思っていた感じと違う。
同じく50メートルで挑戦したガンジーさんも、
さっき負けた僕からすれば、この勝ちはさぞ嬉しかろうと思うのだけど、どうも2人とも勝ったことを信じられてないようなのだ。
いったいどういう気持ちなのだろうか。
どんなに遠い場所でもすぐメッセージを届けてくれるメール。そのすごさを知っているからか、まさか自分が勝つわけないとめちゃくちゃ気をつかっていた。
先ほど、人間に勝ったメールは「ただ仕事をしてるだけ」と言っていたが、人間はITに勝つと気をつかってしまうようだ。
これが、ITにはない人間らしさということなのだろう。
負けたままでは終われない
一方、そんな2人の話を唇をかみながら聞いていたのはピロさん。
勝った2人は「負けてシンプルに悔しいって思えたほうが走りがいがある」とまで言っていたが、実際に負けるとそんな広い心では受けとめられない。
最初の70メートルから距離をちぢめて、60メートルで再チャレンジすることにした。
するとその執念がみのり、
そして最後に私。
このまま1人だけ勝てずに終わってしまうとメールとの間にわだかまりが残り、翌日からの仕事に支障がでてしまいそうだ。
なんとしても勝って終わりたい。
思わず、スポーツやゲームで勝ったときみたいなよっしゃ!が出ていた。仕事をしていてこんなに喜ぶことがあるだろうか。それぐらいうれしい。
社会人3年目ぐらいのころ、仕事って区切りのタイミングはたくさんあるのに、1個1個ちゃんと喜ばずすぐに流れていっちゃうよなと若々しく悩んでいたのを思いだした。
あのときの自分に教えてあげたい。
その悩み、メッセージの送信をメールに頼らず、走ってとどけにいけば解決だよと。
メールとの競走は盛りあがる
はじめは純粋な実験のつもりだったメールとの競走だが、実際にやってみると思わぬデッドヒートでかなり盛りあがった。
メールが速くなったり遅くなったりと運の要素もあるので、どれだけギリギリで勝てるかを競ったら楽しいと思う。
今後もし社内運動会をやることがあったら、競技としておすすめしたい
【番外編】SNS系のメッセージはどうなのか?
ちなみに今回は2023年版の実験ということで、メールだけじゃなくSNS系のメッセージ機能でも試してみた。
どれもメールよりはるかに速く、その中でも特にFacebookのメッセンジャーはほぼ1秒という結果だった。
すぐにできるということを「秒で」という言い方がある。
できる社会人であれば有言実行も大事なこと。今後もし秒で連絡したい場合は、Facebookメッセンジャーを使おう。