西荻窪駅が半分暗かった
東京に西荻窪という駅がある。
この駅は、休日こうなる。
左半分だけ、びっくりするほど暗い。
この駅は、休日は中央線の快速が通過する。だから、使わないほうのホームは閉鎖するのだ。知識としては知っていたけど、こんな光景になるとは知らなかった。
快速側のホームへの入り口も、ふだんはこんなふうだけど、
休日はこうなる。
昼なお暗いといえば、天下の険たる箱根の杉並木だと思っていた。しかしいま西荻窪がそこに付け加わった。
快速列車が通過するっていうだけでこんなに暗くなる必要なくない?と思ったけど、快速側だけホームが完全に別っていう仕組み上、なるほどこうなるのか。
高円寺駅もそこそこ暗かった
同じく休日に快速が通過する高円寺駅もいい感じに暗いのであった。しかし暗さ以上にこのゲートが閉まってるのがぎょっとさせる。
西荻窪駅はただ控えめに緑の紐が張ってあるだけだった。高円寺のこれはいったいなんだ。
乗降客数は両駅とも同じくらいのようだ。うっかりホームまで行こうとしちゃう人が西荻より多いとでもいうのか。
そして、そんなことは気にせず人々はただ通過側のホームを無視して通り過ぎるのだった。奥の扉には見向きもしない。
休日だしね。高円寺はこんなもんよね。そうやって人は慣れていくのだろう。
阿佐ヶ谷駅は明るかった
同じく快速が通過する阿佐ヶ谷駅はしかし、むしろ明るいのだった。その理由は、快速側にトイレがあるからだ。なので高円寺みたいに扉が全面にあったりはしない。
そのかわり階段が封鎖されており、これはこれですごい光景だ。阿佐ヶ谷の人はすっかり慣れちゃってるんだろうけど。
東池袋駅が本格的に暗い
東京メトロ有楽町線に東池袋という駅がある。サンシャインシティとか新しい豊島区役所の最寄りで、そっち側の出口はなかなかきれいだ。
区役所への洗練された通路。それに対して、反対側の光景はこうだ。
脇に出口への通路があって、奥は立ち入り禁止だった。奥を覗いてみる。
西荻窪駅もびっくりの暗さである。奥にはいったいなにがあるというんだろうか。少なくとも豊島区役所はなさそうだ。
ただの扉なのに、なぜか怖い。
いま見ている通路は、地図だとこのへんだ。
黒い四角で書いた部分。オレンジ色の地下通路を延長した先にある。もともとこの先に出口を作るつもりだったんだろうか。
なんにしろ、こんなふうに出口の先にまだ通路が(立ち入り禁止とはいえ)続く駅はなかなか見たことない。すごい光景だ。
これはきっと他にもあるだろうと思って、有楽町線の駅を東池袋から順に一つずつ降りてみた。でも結局どこにもなかった。有楽町線じゃなくて、東池袋駅がすごいだけだった。
岩本町駅は半分暗い
都営新宿線の岩本町駅には、駅のど真ん中になぜか立ち入り禁止区間がある。
高円寺駅みたいな柵があるが、向こうが休日だけなのに対して、こちらは年中閉まっている。
奥はこんなだ。なんとなく薄暗く、どこに続いているのかよく分からない。反対側にまわりんでみよう。
ホームに来てみると、自販機の裏側がやけに薄暗い。さっきの立ち入り禁止区間に違いない。
エスカレーターの反対側はこんな景色になっていた。きっかり半分暗い。こんなことがあるのか。
反対側に回り込んでみた。柵があって、よく見ると奥のほうだけ、大きな蛍光灯が消えている。でも小さい明かりはちゃんとついているのに、こんなに薄暗くなるんだ。
しばらく見ていると、奥の暗い通路を駅員さんが歩いていた。
ど、どこに行くんですか!
きっとこの通路のどこかに、関係者だけが入れる秘密の部屋があるんだろう。でもそれだったらふつう、改札で駅員さんが立っている奥とかにあるじゃんか。
どうしてここに限って、駅の真ん中にこんな広い立ち入り禁止区間があるのか。それは謎のままだ(聞いてないだけだけど)。