特集 2023年8月13日

身の回りの物を使って真円を描けるか?

ひとつ目のポイント「20cmをどう測る?」

それぞれの円を見ながら、どういう方法で描いたのかを聞いていく。まず気になったのが、20cmを割り出す方法。一番多かったのが「靴のサイズと比較する」というやり方。確かに自分の靴のサイズは誰でも把握している上に、大体20cm台なのであたりがつけやすい。

靴と比較して20cmくらいの枝を探す橋田さん。他にも石川さん、月餅さんが靴との比較

べつやくさんは、自分の人差し指の付け根までが10cmだと知っていたらしい。 

つまり、これ2本分で20cmになるはず

全く予想外の方法で20cmを割り出そうとした者もいる。トルーさんは「これで20cmくらいだな」と思う長さで枝を何本か折り、その平均を取ればなんとなく20cmになる、と考えたそうだ。

これらを20cmくらいで折って平均を出す。「勘の平均値」という新しい概念で勝負に出た

とはいえ、勘に頼ったのは私も同じ。拾ったゴムをビーン!と伸ばしきったら、大体20cmくらいに見えたのだ。

「これ、20cmくらいっしょ!」。根拠なしのほぼ丸腰。暑過ぎて判断力が鈍ってましたね

林さんは「これですよ」と自慢げに鞄から紙を取り出した。 

浅草寺のおみくじだ!

「こういう紙はね、だいたいキリの良い数字で裁断してるんですよ。だから縦は20cmだと思う。それに、おみくじに書かれてることを見て下さい」 

「欠けた月もまた円くなるように…」。確かに縁起が良い

身体感覚に勘や縁起。それぞれの個性が見事に出た。 

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ふたつ目のポイント「どうやって円を描く?」

円を描く方法は「コンパス方式」で全員一致したが、やり方は微妙に異なる。
 

べつやくさんやトルーさんの方法が一番王道。枝の2点を押さえてグルリと円を描く
月餅さんはパチンコ玉を置くことで明確な中心を定める工夫を

今回、落ちてる物を拾う時用に使い捨て手袋を配布したのだが、橋田さんはなんとそれを利用していた。最初に枝で描いてみたが、「こっちの方が20cmくらいじゃない?」と気づいたそうだ。 

海水から食塩を作る過程で発生したにがりの価値にも気づく。それが人類なのだ

石川さんは拾ったうちわを利用。持ち手の穴を中心に、ガラス片を紙の部分にぶっ刺して即席コンパスを作った。 

以前開催した蛍光灯の箱投げ大会でも発揮された、石川さんの独創性

⏩ ぴったり20cmの円を描いた人がいた!

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