ひとつ目のポイント「20cmをどう測る?」
それぞれの円を見ながら、どういう方法で描いたのかを聞いていく。まず気になったのが、20cmを割り出す方法。一番多かったのが「靴のサイズと比較する」というやり方。確かに自分の靴のサイズは誰でも把握している上に、大体20cm台なのであたりがつけやすい。
べつやくさんは、自分の人差し指の付け根までが10cmだと知っていたらしい。
全く予想外の方法で20cmを割り出そうとした者もいる。トルーさんは「これで20cmくらいだな」と思う長さで枝を何本か折り、その平均を取ればなんとなく20cmになる、と考えたそうだ。
とはいえ、勘に頼ったのは私も同じ。拾ったゴムをビーン!と伸ばしきったら、大体20cmくらいに見えたのだ。
林さんは「これですよ」と自慢げに鞄から紙を取り出した。
「こういう紙はね、だいたいキリの良い数字で裁断してるんですよ。だから縦は20cmだと思う。それに、おみくじに書かれてることを見て下さい」
身体感覚に勘や縁起。それぞれの個性が見事に出た。
ふたつ目のポイント「どうやって円を描く?」
円を描く方法は「コンパス方式」で全員一致したが、やり方は微妙に異なる。
今回、落ちてる物を拾う時用に使い捨て手袋を配布したのだが、橋田さんはなんとそれを利用していた。最初に枝で描いてみたが、「こっちの方が20cmくらいじゃない?」と気づいたそうだ。
石川さんは拾ったうちわを利用。持ち手の穴を中心に、ガラス片を紙の部分にぶっ刺して即席コンパスを作った。