広告企画 2023年2月2日

缶ビールのふたがパッカーンと空けられるガジェットが爽快

最近、ふたが丸ごと全開になる缶ビールが流行っている。いつでもどこでもお店の"生ビール"感覚が味わえるということでウケているそうだ。

あれはたしかによいものだけど、お酒好きの人なら、あのタイプの缶でもっといろんなビールが楽しめたらな、と思ってたりするんじゃなかろうか。そうですよね?

海外旅行とピクニック、あとビールが好き。なで肩が過ぎるので、サラリーマンのくせに側頭部と肩で受話器をホールドするやつができない。

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新しいおもちゃは心が躍る

CMではアイドルがカッコよく決めて、爽快感たっぷりに缶を傾けている

知っている人も多いと思いますが一応、これが流行りのビールだ。この缶は特殊な構造をしていて、プルタブを起こすと缶の上部が丸ごと外れる仕組みになっている。

口にどばっとビールが流れ込んでくる感じは、やっぱ他の缶飲料と違う飲みごたえだなと思う

もし普通の缶ビールをこんなふうに楽しみたいと思えば、カンキリ的なもので缶の上部を丸ごと切り取ってしまえばいい。理屈としては誰でも考えつきそうなアイデアだけど、それをちゃんとカタチにする人がいるんだから、えらいものです。

アメリカ発のビアガジェット、名をDRAFT TOPといいます
裏側。両端のハンドルを握ると、円形の刃が動く仕組み。これで缶のふたを分離させるのだな

編集部・石川さんから、こんなガジェットがありますが試してみませんかとお話をいただいときは二つ返事だった。そんな楽しそうなもの、お金払ってでもやります。やらせてください!

のちほど説明しますが2タイプある

さてそんな経緯で我が家に届いたDRAFT TOP。せっかくビールを楽しくおいしく遊ぶおもちゃを初めて試すのだから、これはとりあえず「外」だなと直感した。

冬の曇天ではありますけども

きっとメーカーとしては、抜けるような青空と照りつける太陽の下でわいわい楽しんでほしいという気持ちで開発されたことと思う。面目ない。せめてもの礼儀として、ビールのほうは全力でトロピカルなやつを選んでおきましたので。

コナ・ブリューイングはハワイの老舗醸造所。フラッグシップ的なこのビールはきりきりと酸味が利いてうまいです
さあさあ、張り切ってやってまいりましょう。寒いけど
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ビールの黄金色がうれしい

使い方はシンプルで、ざっくりいえば「乗せる・捻る・開ける」の3ステップだ。

まずはDRAFT TOPを缶の上にマウント。本体中央の穴にプルタブが引っかかるようにセッティングする

ここからは黒いハンドルはずっと握り込んでおく必要がある。目一杯の力はいらないが、グレープフルーツを絞るときくらいの握力を込める。

そのまま右手と左手を逆方向にツイスト

軽くひと捻りするとバシュッと炭酸ガスの抜ける景気のいい音がした。この時点ではまだふたの一点に穴が空いただけなので手を緩めず、そのまま360°ほどツイストを続けよう。

最後にコキンと小さな手ごたえがあるので、ハンドルをリリースして缶から持ち上げる。

きた!きたきた!

すごい。これは楽しい。実に爽快な気分だ。フルオープンになってビールの黄金色が覗いた瞬間、空気がぱぁーっと華やぎ、アロハの風が吹き抜けるのを感じた。心なしか缶ビールの周囲の色温度がじんわり上がったようにさえ見える。

それはたまたま雲の合間から日光が差したからかもしれないけど

普段は意識していなかったけど、外で缶ビール飲むときって、購入してから飲みきるまで一度もビールの姿を拝まずに済んでしまう。それってさみしいことだ。

わたし決めた。これからは極力、外では缶のふたはパッカーンと全開でビールをいただくことにする。まあ常にDRAFT TOPを持ち歩くほどのマメさはないけど、すくなくともピクニックやバーベキューには必携だ。

サーモスの保冷缶ホルダーと合わせて、外飲み三点セットだね

ちなみに。このガジェットは使い方も機能もまさに缶切りなんだけど、実際にはふたを「切り落とす」わけではなく、缶の上部のパーツを「外す」よう設計されているのだそう。そのため飲み口にはもちろんギザギザはなく、唇を傷つけることもない。普通の缶切りでは真似しちゃだめだ。

なるほどなー、缶の上部は別パーツだったんだ
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香りが「ぶわわーん!」と来る

さて編集部から送られてきたDRAFT TOPは2タイプであった。いろいろ細かな違いはあるものの、ざっくり言えばさっきのがアメリカ規格版、今から紹介するのが日本規格版ということになる。

こんどはこっち
おお、四枚刃

実は日本とアメリカでは缶の直径サイズが微妙に異なるため、アメリカ規格版のDRAFT TOPでは日本の缶ビールを開けることができなかった。日本のビールファンの熱い要望を受けて…かどうかはわからないけど、後発で日本規格対応タイプも開発されたのだ。ありがとう、企業努力。

コンビニで好きなやつが売ってたので、次はこれいきましょう

アメリカ版と日本版は、使い方は基本的に同じ。「乗せる・捻る・開ける」だ。

ただしこちらは、まず缶のふたをウエットティッシュで拭いておく
缶の上にマウントして、ハンドルをがっちり握る
キコキコと何周かしたところ。ふたの外周部にビールがにじんでいる

この状態で、ふたと缶は分離完了している。最後にちょっと一手間で、ふたを自分の手で外さないといけない。プルタブをつまんでひっぱり上げてもいいし、そのままぐいっと缶の中に押し込んで底に沈めてもいい。

あらかじめ缶のふたをきれいに清めておいたのはそういうわけだ
はいパッカーン、はい爽快

 先ほどはふた全開体験に浮かれて、肝心のビールの味わいをお伝えできていなかったので、今度はこんな比較実験を用意してみました。

なんて楽しい実験なんだ

このビールはサッポロビールのSORACHI1984といいまして、特別なホップがふんだんに使われ、弾けるような果物香が特徴です。

普通の缶から飲んでも抜群にうまいのは間違いない。しかしふたが全開になっていると、飲むときに鼻が缶のなかに入るため、香りの感じられ方がけっこう違う。擬音でいうと「ふわーん」と「ぶわわーん!」くらい違う。

結論としては、ふた全開の缶ビールは味わいが変わる。特に香りを楽しむビールには、かなりおすすめだ。

ちなみに例の流行りのビールのようにもこもこの泡が欲しければ、割りばしを缶に突っ込むという裏ワザもあるらしい。細かい理屈はわからないが、確かに泡はできる。外遊びには割りばしを持っていくケースも多いと思うので覚えておいて損はなさそう
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持っててよかったかっこいい缶

ここからは番外編となるが、DRAFT TOPで上部を切り取った缶ビールは、小物入れというか、ペン立てとしても使えて楽しい。

おれはアメリカを旅するときは、帰国時にスーツケースいっぱいに現地のクラフトビールを買ってお土産にするのが好きで、中でもデザインの気に入った缶はなんとなく捨てることができずに保管していた。

コレクションの一部

何に使う訳でもなく、無為にクローゼットの片隅を占拠していたガラクタたちだが、とっておいてよかった。

こうして空き缶のふたを全開にしてやれば、

オリジナルのペン立てに。なかなか気に入って自室の仕事机に置いてある

 

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