敷島製パンのダブルメロン
愛知県出身の私とダブルメロンとの出会いは覚えていない。なぜなら物心がついたときから、いつもそばにダブルメロンはあったからである。
パスコのブランドで全国展開している敷島製パンは地元愛知で親しまれている。
とくに子供たちに人気で、東海地方の子供は夏休みのプール帰りによく売店でこれを食べるのだ。
なぜ特に東海地区の子供たちに人気なのか?
理由の前に問題です。
問題:敷島製パンが東海地方の子供たちに特に人気なのは、名古屋のCBCテレビで1967年から2004年の長きに渡り放送されていた小学生視聴者参加ローカル番組「天才クイズ」のスポンサーで、出場者たちに参加賞としてパンがプレゼントされていた影響である。
YESかNOか?
答えは、イェ~ス!!!!
つまり東海地方の子供たちは、自分と同じ小学生たちがテレビに映り、そのうえパンもらえるさまを憧れのまなざしで見ていたからなのである。
(意味の解らない人は知り合いの名古屋人に聞こう)
地元の愛知で購入
今回、ダブルメロンを紹介するため、実家の愛知に帰省した際、近所のスーパーに買いに行ったが、パスコのダブルメロンがなく「今はもう売っていないのか?」と焦ったが、コンビニに行ったら普通に売っていたので安心した。
無事に購入できたところで、さっそく詳しくみていきましょう。
さて、二本掘られたパンの溝に二種類のスプレッドを選んで挟むことができるとしたら、あなたは何を選ぶだろうか?
「ジャムと、マーガリン」と答える人もいるでしょう。
「チョコレートとホイップ」と答えるのもまた結構。
しかし、我が愛しのダブルメロンの場合は、「メロンと……メロンで!」とまさかの選択肢を敢えて減らしての一点買い。
一途 ――。
特別に重婚を許された星野源が、二人のパートナーの選択を迫られ「ガッキーと…ガッキーで!」と答えたような清々しさ。
その一途さは、中学三年のとき、工業高校を単願で受験したわが身を彷彿とさせる。
まあ、私の場合は商業高校と工業高校を併願させてほしいと泣いて頼んだが担任から拒否された結果であったが。
ダブルにすることでメロンクリームの酸味と甘さが濃厚で、たっぷりのクリームがまったりと口中に広がる。
食べると懐かしさを感じる味。
体力が消耗したときに食べるともうひと頑張りできそうな味。
以前、メロンを丸かじりしたことがあるが、それとはまた別な人工的なメロンを丸かじりしてみたいときにはこちらで疑似体験できますよ。