特集 2019年6月13日

ダチョウを間近で見ながら酒を飲んで得た気づき

埼玉県新座市、僕ことパリッコの自宅からもそう遠くない場所に「だちょう牧場 並木屋」という、その名の通り、ダチョウの牧場があることを最近知りました。

土日なら自由に見学できて、ダチョウに関連するグッズがおみやげとして買えたり、バーベキュー施設まであったりするらしい。

行ってみたい! けど、休日に突然ひとりでダチョウを見に行くのも気がひける……。

そこで、スズキナオさんと編集部古賀さんに同行してもらい、パリッコとスズキナオがまだ見ぬ酒の穴場をもとめてさまよう「酒の穴探訪シリーズ」として訪れてみることにしました。

 

人はダチョウを見ながら酒を飲むとどんな気持ちになるのだろうか?

いつも通り、脱線多めのゆる〜い内容となっておりますが、よろしければお付き合いください。

日常的な生活の中にぽっかりと現れる「今ここで乾杯できたらどんなに幸せだろう」と思うような場を探求するユニット。なんでもない空き地とか、川沿いの原っぱとか、公園の売店だとか、そういったところに極上の酒の場があるのではないかと活動中。

前の記事:桜の季節にだけ現れる幻の茶屋を探しに


意外と近所にダチョウ牧場があった!

パリ:濡れそぼるダチョウを眺めながら酒を飲んできましたね、このまえ。

ナオ:はい。なんか不思議な体験でした。

パリ:現実だったのか夢だったのかが曖昧な感じ。また、その日のすさまじい大雨が拍車をかけてね。

ナオ:だって、待ち合わせの西武池袋線「ひばりが丘」駅のホームに降りたら、屋根がついてるのに風にあおられた斜めからの雨が、普通にホームに降ってましたよ。

パリ:あんなに意味のない屋根も珍しかった。

ナオ:まるで屋根をあざ笑うかのようにね。

パリ:とりあえず、ダチョウを見に行くにはマックスバッドコンディションでした。

ナオ:「これ、ダチョウいるのかな?」と思いましたよ。小屋に入っちゃってんじゃないかって。

パリ:あ、そっちか。風に乗って飛んでいっちゃってないかの心配かと思ってしまいました。

ナオ:はは。あんな強風の日もめったにないですもんね。100年に1度の風を利用して。

パリ:「今日だ!」って、生まれ故郷のアフリカへ。

ナオ:そのくらいの風と雨でした。

パリ:そもそもこないだ、僕の家からそう遠くない場所にダチョウの牧場があるっていう情報を偶然知ったんです。ナオさんなら、自宅の最寄り駅から電車に3駅乗って、バスに1本乗ったらダチョウの牧場があると知ったら、どうします?

ナオ:そりゃあ、まあ、行きますね。

パリ:行きますよね。ただ、どっちかといえば、ひとりより誰かと行きたいじゃないですか。

ナオ:確かに。いきなり単身ダチョウと向き合うってのもな。ひとり対面は2回目以降でしょうね。ダチョウと向き合ってどんな気持ちになるのかも予想できないし。

パリ:動物園とは違いますからね。そんな時に便利な「デイリーポータルZ」!

ナオ:そうです!

パリ:ナオさんが大阪から東京に出てきている間で日程を合わせ、古賀さんにも同行をお願いして、3人で向かいました。朝から大雨だったけど、そこしか日がなかったから。

ナオ:個人的な話で恐縮ですが、その日の夜の新幹線で大阪に帰宅しなきゃならなくて、ダチョウ後の新幹線でした。靴ずぶ濡れで。

パリ:前世で何をやらかしたらそういう人生を送ることになるのか。

ナオ:変なビジネスマン。午前中にダチョウ見て、夕方急いで帰るっていう。

パリ:「よし、ダチョウはあと30分見れる。そしたら急いで東京駅に移動だ!」ってね。様子のおかしい多忙さ。

ナオ:「お世話になっております。はい! いま濡れたダチョウをですね……」

パリ:ははは! とにかくそんな経緯で、特にどういう目的があるとかではなく、ダチョウ牧場へ行ってみたと。

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豪雨の中、タクシーで……

ナオ:ひばりヶ丘駅からバスで行けばすぐなんですよね。乗ってしまえば15分ぐらいの距離。ただ、着いたのがちょうどバスが出発してしまった直後で。

パリ:本数があんまない。

ナオ:豪雨だし、あまり時間もないしで、贅沢してタクシーに飛び乗って向かいました。

パリ:多忙だな~。

ナオ:1分も無駄にできませんから。ダチョウとの会議に遅れちゃうんで。

パリ:運転手さんに「ダチョウ牧場までお願いします」って伝えたら「え?」って感じで驚いてましたね。

ナオ:はは。「なんで、この雨の中?」っていう。

パリ:「変人集団乗せちゃったよ」って。で、あまりタクシーで行く人もいないのか、運転手さんも場所をアバウトにしかしらなくて「近そうだからこのへんでいいです」って言って降りたら、野生の臭いが漂ってて。

ナオ:「やっぱりそうだ! ダチョウの臭いがする!」と。

パリ:そしたら目の前の豚小屋の臭いでした。

ナオ:あの辺、牧場とかが多いのかな。

パリ:で、気を取り直して「こっちかなぁ」とか言いながら川沿いを歩いていくと、急に前方にダチョウの群れが見えて。あれ、けっこう衝撃的だった。埼玉の新座ですからね。

ナオ:突然のダチョウ。外からでもけっこう近づけるから迫力がありました。ダチョウは好奇心がすごい旺盛なんだそうですね。

パリ:雨をものともせず、フレンドリーに近づいてきてくれました。

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こういう道を歩いていると
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急なダチョウ!
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そこはもうダチョウ牧場
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「だちょう牧場 並木屋」の歴史

パリ:そもそもなんであんなところにダチョウ牧場があるのかというところから、「並木屋」の代表、並木大治さんにいろいろ聞かせてもらいましたね。もともとあの土地で代々農家をやっていた並木さんが、農業や畜産系の大学に進学して。

ナオ:そこでいろんな動物とふれあう中、「うちでも都市部で飼える家畜がなにか導入できないもんかなぁ?」と考えるようになって、それがダチョウだった。当時は今よりもぜんぜん珍しかったそうですが。ダチョウ飼うの。

パリ:並木さん、いい人なんだけど、もうぶっちゃけて言って、相当な変わりもんですよね。ダチョウの番組を偶然テレビで見かけて、「これだ!」とひらめいたそうで。

ナオ:それがいつ頃のことだと言ってましたっけ?

パリ:1997年です。円高で、高い時は1羽130万円ほどするダチョウが100万円だったと、ホクホク顔で語ってくださいました。

ナオ:ははは。我々にはわからぬホクホク具合。

パリ:オス1羽とメス2羽を飼いはじめたそうなので、トータルで90万円浮いたと聞けば確かに得だけど、そもそもダチョウを買わない我々にはね……。

ナオ:通常130円のポテサラが今だけ100円とか?

パリ:わぁ、心もポテトもホックホクだぁ!

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代表の並木さんにお話を伺う

ナオ:ダチョウって飼育は大変なのかな。もともとアフリカに生息しているような鳥ですよね。

パリ:割と丈夫らしいですけど、環境が違うから自然には繁殖できないそうで。

ナオ:そうだそうだ! 卵をかえすのが普通では無理なんだとおっしゃられてましたね。

パリ:「孵卵器も偶然中古で180万円だったんですよ~」と、ホクホク顔で。

ナオ:フランキ、卵をかえす機械ね。

パリ:一時期はそれで100羽近くまで増えたらしいですが、現在は8羽。

ナオ:ちょうどいい数だ。実際自由にかけまわっているように見えました。

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雨をものともせずかけまわるダチョウたち

パリ:ダチョウの卵のサブレとアイスも食べさせてもらいましたね。味の特徴としては、意外とあっさり。

ナオ:そう! 鶏の卵を使ったものっていうと美味しい=濃厚みたいな感じですが、ダチョウの卵はあっさりしてる。アイス美味しかったなー。

パリ:美味しかった。

ナオ:サブレもおいしかった。

パリ:かけあわせグルメがまた美味しかったですよね。サブレにアイスを乗せたサブレアイス。新しい新座名物。

ナオ:原宿で売ってもいいぐらいです

パリ:新座から原宿へ。そのくらい美味しかった。

ナオ:はい。どちらも売店で売られています。

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「だちょうのたまごサブレ」(4枚箱入り 1,500円)「だちょうのたまごアイス」(350円)
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ダチョウの卵くらいでかいサブレ
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新しい新座名物

ナオ:それにしても、ダチョウの卵がでかいんですよね。並木屋にもいくつも飾ってあったけど。

パリ:でかかったな~。

ナオ:あれは「何大」といえばいいでしょう?

パリ:え〜……子供時代の悟空のカメハメ派の先っぽくらい?

ナオ:ははは。カメハメ波の先っぽの大きさってどれぐらいですか? ダチョウの卵大か。

パリ:カメハメ波のあの余韻みたいなのを頭の中で切り取ってもらえれば……わからないかな。

ナオ:余韻?

パリ:あ! ピッコロの生んだ卵くらいですよ、あれ。

ナオ:ははは。ドラゴンボールばっかり。

パリ:とにかくでかい。一番イメージしやすい表現だと、ゆで卵にするのに1.5時間かかるそうです。

ナオ:ゆでるだけでそんなにかかるんだ。あ、公式サイトを見たら「だちょうのたまご(殻)」が1個 2,000円から売店で販売されていると書いてありました。これを買いさえすれば「ダチョウの卵大」がいつでもわかる。

パリ:そうか、常に家に置いておけば困らなくてすむな。1個買おう。

ナオ:うん 「なに? ダチョウの卵の大きさ? これだよこれ」と。

パリ:聞いてくるやつ誰なんだ。

ナオ:確かに誰の顔も浮かばないですね。

パリ:「あれ? そういえば、ダチョウの卵の大きさってさ~」って聞いてくるやつ。

ナオ:怖いな。

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これくらいです
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食用としても有能

パリ:ダチョウ、食用としても有能らしいですね。

ナオ:ヘルシーなんですよね。

パリ:高タンパク低カロリー。カロリーは牛肉の半分だそうで。

ナオ:私も昔、取材で食べたことがあります。

パリ:居酒屋でもたまに見かけますよね。以前、レバーに特化した店で、ダチョウのレバ刺しってのも食べさせてもらったことあるんですが、それがまた超美味しかったな〜。

ナオ:レバ刺し!

パリ:なんかね、これマジ、その場にいた全員一致で言ってたんですけど、新鮮なウニみたいな味がしたんですよ。

ナオ:へー!

パリ:ただ、個体差があるらしく、その後もその店で何度か食べてるんですけど、以降ウニレバーは出現してないんです。幻のレバーだったのかな。

ナオ:ダチョウのウニレバー。もうなんだかわからない。

パリ:ダチョウのウニレバーとダチョウのアイスサブレの二枚看板で「並木屋 原宿店」。全然ある。

ナオ:ははは。「NAMIKIYA」って表記で。竹下通りをレバー串食べながらね。

パリ:「DACHOU NO REBA- OISHIIYO」って書いたオリジナルTシャツも発売してほしいな。

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隣の檻には同じく飛べない鳥、エミューも
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エミューは精悍な顔立ち
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ウサギもいる
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見るというより見られている感覚

パリ:並木さんは、ダチョウが今後何かのビジネスに発展していけばいいなと思いつつ、地元の子供たちなどにダチョウやエミューやウサギなんかに触れ合わせてあげて、バーベキューもできるような、そういう素敵な施設として「並木屋」を運営されているんですが、我々はビール持ってって、断ってダチョウを見ながら飲ませてもらいました。

ナオ:そうそう。パリッコさんが趣味にしているバードウォッチング×飲酒「鳥見酒」のlargeサイズ。

パリ:濡れそぼるダチョウを手のとどく距離で眺めながらの酒は人生初でした。

ナオ:ダチョウが好奇心旺盛ゆえにグングン近づいてきて、また、丸っこいころっとした目でこっちを見てくるじゃないですか。

パリ:はいはい。でっかい目!

ナオ:もちろんそんなこと考えてないだろうけど、「なんでそんなもの飲んでる?」ってダチョウに問われてるようで恥ずかしかったです。

パリ:ほんとです。バードウォッチングしながら飲むのは「見ながら飲む」って感じじゃないですか。ダチョウ牧場は「見られながら」感のほうが強い。

ナオ:あっちの方が数多いし!

パリ:背も高いし。決してそんなことはしてこないんだけど、本気をだせばうちらの頭をおもいっきり突っつくこともできる距離でしょう。

ナオ:できますよ。そのくらいの距離で見つめられてるわけで、とにかく照れる。ダチョウがいたら、例えば野球の観客が全員ダチョウだったら、大リーガーでも照れると思う。「球をすごい速さで投げて、打たれて、何してんだろ、俺」って。

パリ:家に1羽ダチョウがいれば、酒も飲まなくなりそう。

ナオ:そうですね。バカバカしくなる。ダチョウは体の大きさに対して脳が小さいんだそうです。並木屋さんが言ってたんで失礼にはならないかと思うんですが、頭はそれほど良くないと。だから、乗っても馬みたいにコントロールできない。背中に重いのが乗って嫌だから振り落とそうとして逃げる、それが推進力だっていう。

パリ:だから、アフリカでダチョウに乗ってる人は、実は「何メートル乗れた!」とか言って遊んでるだけという。あの話おもしろかったな。

ナオ:豪快な遊び。

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すごくかわいい顔をしている
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濡れそぼる羽毛
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足は完全に恐竜
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ついに「ダチョウ見酒」が実現! するも……
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「なんでそんなもの飲んでる?」
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人間はもっと動物の目を意識するべき

パリ:まぁ、「動物×酒」は遠目に見ながら飲むくらいがちょうどいいということですね。バーベキュースペースが、ダチョウから少し離れた場所にあったじゃないですか。あそこでバーベキューして、ちょっと気が向いたらダチョウ見に行くみたいな。

ナオ:そうですね。それもまたかなり不思議な感じですけどね。バーベキューの合間にダチョウを見に行くって。

パリ:ベロベロに酔ってダチョウ見たらどんな気持ちになるんだろう。

ナオ:ダチョウの気持ちにもっとシンクロできるかもしれない。だいたい私、動物園でお酒飲むのが好きなんです。売店で生ビール買って。もちろん程度はわきまえますが、ほろ酔いで動物を見ると感動がすごいですよ。「なんて形してんだろう……」って。

パリ:ははは。

ナオ:象がでかいだけで泣けてきます。「一緒にこの星に生きる仲間」みたいな気持ちになってきて。

パリ:こっちが見てるのほうがいいですね、やっぱり。

ナオ:「見られ酒」はちょっとなかなかない体験だったなー。

パリ:体験できたこと自体は良かったです。

ナオ:いつか、コロシアムの中心でパリッコさんが飲んでいて、観客が地球の色んな動物っていう絵が見たい。

パリ:ははは。いつかね。実現してほしい。たまに動物園の片隅に、檻の中に鏡があって自分が映るようになってて、そこに「人間」って書いてあるようなの、あるじゃないですか? とんちというか皮肉というか。

ナオ:はい。「井の頭の自然文化園」にもあるな。

パリ:「くだらねーっ」て思いながら通り過ぎるだけだったけど、あの前で1時間くらい酒飲んだらどんな気持ちになるんだろう。

ナオ:人間であることに照れ始めるかもしれないです。

パリ:最初は笑ってるんだけど。だって、他のどんな動物よりも滑稽でしょう。

ナオ:酒なんか飲んで最後立ち上がれなくなって。

パリ:他のみんなは生きるために必要なものを食べたり飲んだりしてるのに。

パリ:あれこれ羽織って。

ナオ:サングラスかけたり外したり。

パリ:靴履かないと外も歩けないのかと。

ナオ:ダチョウがあの大きな目で見てますよ!

パリ:恥ずかしい~。

ナオ:ごめんなー、こんな俺で。

 

パリ:と、後半は好き勝手脱線してしまいましたが、見られながら酒を飲まなければ、ただただかわいくて楽しいダチョウ牧場ですもんね。

ナオ:そうでした。

パリ:気になった方はぜひ足を運んでみてください。くれぐれも、天気のいい日に!

ナオ:なんと入園無料でしょう?

パリ:です!

ナオ:ぜひダチョウを見に行って、サブレにアイス乗せて食べてみてください!

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バーベキュースペースがまたいい雰囲気!

取材協力:だちょう牧場 並木屋

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