特集 2024年1月30日

カップヌードルを小分けにして、わんこそば形式で食べてみる

DPZの記事にできるアイディアがないか、24時間考えている。夢に企画案が出てくることもあるので大袈裟ではない。先日浮かんだのは「1個のカップヌードルを小分けにして、わんこそば形式で食べたらどうだろう?」というアイディア。

1980年、東京生まれ。片手袋研究家。町中で見かける片方だけの手袋を研究し続けた結果、この世の中のことがすべて分からなくなってしまった。著書に『片手袋研究入門』(実業之日本社)。

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> 個人サイト 片手袋大全

何故やるか?

しかし当然、「何故そんなことをやる必要があるのか?」という疑問が湧く。「わんこそばを食べたことがないので、代替案として」「最近太ってきたので、小分けにすればカップヌードル1個だけで満腹感を味わえるはず」。もっともらしいが、どれも本音ではない。

しかし1つだけ確かなことがある。もし明日地球が滅亡するとしても、「何ひとつやり残したことなかったね!」と言い合える人類でありたいと私は思うのだ。ならば、カップヌードルをわんこそば形式で食べたことはまだないから、やってみる。それで良いじゃないか。

林編集長に相談すると、「やりましょう」の一言。さすが、人類のやり残しを20年以上塗りつぶしてきたスペシャリスト。理解が早い。

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最善のオペレーション

本番当日。事前に入念なイメージトレーニングを積み重ねて臨んだので、準備はスムーズに済んだ。挑戦してみたい方は、以下の手順を参考にして欲しい。

①カップヌードルにお湯を注ぐ

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今回はカレーやシーフードではなくド定番で挑戦

②3分経ったら麺だけボールに移す

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(そんなに小分けにできないかも)と思っていたが以外に麺が多い

③麺を試食や試飲用の小さいプラカップに入れていく

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麺は1カップにつき3本くらいが目安

④スープと具を注いでいく

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具は適度に散らした方が良いです

⑤準備完了!

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全部で35杯の一口カップヌードルができた
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開始早々、大きな壁(葱)が立ちはだかる

それでは早速、やってみよう。

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給仕は林さんが担当
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スタート!
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あ、これやばい!

開始直後、1杯目で早くも気付いた。カップヌードル特有のちぢれ麺が、すんなりと入っていかないのだ。これは「カパッ!」と喉を大きく開けなきゃ苦戦するぞ。しかしその気付きが、早々に悲劇を呼び込んだ。

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「ブホッ!」。喉を大きく開けたせいで、葱が喉に貼りついた!

普通に飯を食べてるだけでもむせてしまう、40過ぎの私がやるような挑戦じゃなかった。やばい。吐き出しそう。

だが年を重ねるのは悪いことばかりじゃない。困難な状況に陥っても、落ち着いて対処法を考えられる冷静さだって身についてる。そうだ!

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お茶を飲んだ
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これ、本当にノーマルサイズ?

だが、喉に貼りついた葱は剥がれない。給仕役の林さん、撮影してくれてるべつやくさんの前で、吐くわけにはいかない。喉の奥に麺を矢継ぎ早に送り込むことで、むせるのを無理矢理抑え込む。

あと少しで完食だろうか?既にお腹が膨れてきた。

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え!こんだけ?まだ半分しか食べてない

実は今回、2個、あるいはBIGサイズを買おうか迷った。大食いの私にとって普通サイズのカップヌードルなんてオヤツ程度でしかない。わんこそば形式ならばどんどん食べ続けなければならないので、足らなくなっては困る。でも1個にしといて本当に良かった。食べ方を変えるだけで、こんなにきつくなるなんて。

「次は海老入りですよ!」

林さんが「ボーナスタイム到来!」とばかりに励ましてくれるのだが、海老とか謎肉の固まり感が今は全然嬉しくない。正直、もうやめたい。箸を、置いてしまおうか…

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突然、走馬灯が

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食べるとは、生きること

…いや、食うぞ。私はずっと、何かを一生懸命に食べながら生きてきたんだ。

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覚醒

脳内にロッキーのテーマが流れ、私の目に再び光が灯る。相変わらず喉奥の葱の影に怯えながらも、なんとかペースを掴んだ。

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いよいよ、ラスト一杯!
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やった~!3分53秒での達成でした

最後の一杯をかっ込んだちょうどその時、キッチンスタジオにUber Eatsの配達員さんが訪ねてきた。林さんが出ていき「我々はここを借りてるだけで、配達とかはお願いしてないんですけど…」と対応している。どうやら配達先を間違えたようだ。

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あの、食べ終わったんですけど…

なんか、スッと終了してしまった。帰りの小田急線でちょっと咳き込んだら、あの喉奥の葱が取れた。(やった!)と嬉しくなった直後、(やった!、じゃねーよ)とも思った。


家に帰ってこの日のことを子供に話したら「良いな~!」と羨ましがられたので、後日やってあげた。

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まさかこんなことを数日の間に二度やるとは思わなかったし、羨ましがられるのも予想外だった。全国の親御さん。結構楽しいので、子供にやってあげたら喜ぶかもしれませんよ。
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