デジタルリマスター 2023年10月17日

ついに節水ゴマにもカラーバリエーションの波(デジタルリマスター)

塗装に向かない素材でできていた

この節水ゴマの塗装、塗装素人の私には思いのほか大変だった。

そもそも節水ゴマの黒い部分の素材であるNBRという合成ゴムが非常に塗装に向かない素材だったのだ。

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手探りで塗った試作1号。ムラだらけ
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試作2号。やっぱりムラだらけ 色自体はいかにもカラバリという感じで惜しい
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東急ハンズに聞けという原則

未知の工作をやる場合は、まず専門家やその作業に慣れている人に話を聞くのが一番だ。だけど、なかなかそういう知人友人というのはいないだろう。

デイリーポータルZというサイト全体が保有しているノウハウリストの上位に来ると思われる知識にこういうものがある。

「初めてなんか作るときは、まず東急ハンズの店員さんに包み隠さずやりたいことを話せ」

上の写真のように試作で連続失敗しているのは、他ならない、作業を甘く見て自力でなんとかしようとしたからだ。2回失敗してようやくハンズの大原則を思い出した。

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ハンズ店員さんにしたがって買ったのは「ゴムバンズカラー」という、塗面が伸縮してもひび割れない塗料と、紙やすり
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正直に、節水ゴマを塗ると伝える

店員さんにはもちろん、包み隠さず節水ゴマを塗るのだと告白した。

今回うかがったのは渋谷のハンズだったが、ここの店員さんはある程度のことには本当に動じない。

節水ゴマを塗るといっても「なるほど。それならこちらがいいですよ」という、もしかして昨日も節水ゴマ用の塗料を買い求めた人がいたんじゃないかと思うぐらいの頼もしいアドバイスであった。

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まず、やすりで傷をつけて色が乗りやすいようにする

難しいNBRの塗装。行き着いたのは、同じく合成ゴム製であることの多いウェットスーツを塗るために開発された塗料だった。

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ウェットスーツではない
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とにかく、塗れてよかった

何度も失敗したことでかなり自信がなくなり焦ってもいたのだが、教えられたとおりにやったらちゃんと塗れた。ハンズの法則、肝に銘じるべしだ。

うすめ液もぬかりなく買ったので、オレンジ色の塗料でテクスチャが重かったがあわてることもなかった。塗りあがったのは夜中だったが、心底ほっとした。

節水ゴマが、3個いろんな色に塗れて、よかったー!

文字にして書いたらそれのどこが「よかったー!」なのかまるで共感できづらくてあわてている。

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これだけのことに相当な達成感

飾ります

塗る前は、なにか新しいことをやるという方の興奮でいっぱいだったのだが、終わった今はできあがった節水コマがかわいくて仕方ない。

塗料をはがなければ節水コマとしも使えないし、これはもう飾るしかない。

その用途には使えない、色とりどりのきれいな物を作る。観光地でよく飾る用のお皿とか靴(木靴)とか売ってるが、今回私が作ったのもそういったものだったのかもしれない。

ぜんぜんカラーバリエーションと関係のないところに着地してしまった。

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失敗分も一緒に
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