広告企画 2020年1月20日

貝殻集めて30年!貝殻集めの達人に趣味を続けるコツを聞きました

貝殻爺と行く、貝殻集め

どうしても増倉さんと貝殻拾いに行ってみたくて、お願いして連れてきてもらった。

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増倉さんおすすめの海岸である。

この海岸は三浦半島でもいい貝が集まる場所なのだとか。

 

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こんないい場所をあっさり教えてくれちゃっていいんですか。
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内緒もなにも、みんなの海だから。ほら、あっちにいるのもコンペティター(競争相手)かもしれねえ。
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コンペティターかもしれねえな。

 

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そう言われると焦りますね。まずどこから探したらいいんでしょう。
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焦らなくてもいい。まずはこうしてざっと見渡して、この海岸のどこにどの貝がいるかを見極める力が必要なわけ。
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それは感覚的なものですか。
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言葉にできない部分だね。潮の流れとか海岸の形とかを見て、あのゴミの下にいるにちげえねえ、とかさ、このへんに流れ着くにちげえねえとか、経験から予想するわけよ。

 

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さらっと歩いているだけに見えて、貝を見る目は真剣。

 

ナックルウォークとは

この海岸は増倉さんが言うように、本当にたくさんの貝殻が流れ着いていた。逆に多すぎてどれを拾っていいのかわからないほどである。

 

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貝殻だらけだ。

とはいえほとんどの貝殻が割れたかけらだった。この中から完品の微小貝を見つけることなんてできるのだろうか。しばらく中腰で目を凝らしていたのだけれど、5分くらいで目がちかちかしてきた。

これはなかなかの体力勝負だぞ、と振り返ると増倉さんは波打ち際ぎりぎりを四つんばいで攻めていた。

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低い!

 

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増倉さん!波が、波が来てますよ!

鼻先が浜につきそうな勢いである。中腰で眺めていただけの自分を恥じた。 

 

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こういうギリギリのところを「ナックルウォーク」で探すわけだ。

 

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見よ!これが増倉さんのナックルウォークだ。

「ナックルウォーク」はチンパンジーとかゴリラなんかが歩くやり方なのだが、貝殻集めにも適しているという。貝殻集めにはナックルウォーク、覚えておいてほしい。

ナックルウォークの位置から浜を見る増倉さんの目が鋭い。

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そんなことないよ~。

眼力とはなにか

 

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この貝殻だらけの中から狙いの一つを見つける能力っていうのは練習して身につくものなんですか。
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視力と眼力、どちらも必要になるね。視力と眼力って違うわな。貝を探すには特に眼力が必要。眼力って何だかわかる?

 

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2人してナックルウォークで貝殻を探す。

 

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見分ける力、洞察力、とかですかね。
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さすがいい線いってるね。貝殻探しっていうのは場所もさることながら、この眼力が重要なわけ。眼力っていうのはイメージする力でもある。

 

貝殻は半分埋まっているかもしれないしひっくり返っているかもしれない。図鑑だけを見ている人は、正しい向きできれいに撮られた写真しか知らないから、埋まっていたりひっくり返ったりしているとそれを貝だと認識できない。そこでイメージする力、つまり眼力が必要となる。 

 

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拾うか拾わなかの判断基準ってどういうところなんですか。
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まずは完品であること(欠け、割れがないこと)、それから貝は成長すると口のところの厚みが増すのね。ここの厚みが十分でない貝はまだ成長途中なのでリリース。
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いらない貝を持って帰るスペースがないからね。あとは鮮度かな。波にまかれて擦れちゃってたり、紫外線で褪色したものなんかもリリース。
 

 この日僕が今拾った貝はほぼリリースでした。 

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僕がこの日見つけた中で、唯一増倉さんに「これはゲット!でいいかな」と言ってもらえた貝がこちら。うれしい。

 おもしろい。

貝殻あつめひとつとっても、マスター(達人)に教えてもらうとこんなに深く学ぶことがあるとは。

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マスター!

 脳に電極を刺したい

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増倉さんには、貝殻拾い以外に好きなことってあるんですか。
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図書館に行って本を借りてくるよ。この前読んでたSF小説がテレパシーの話でおもしろかった。いま本当に脳波とかで通信できたりするんでしょう?すごい時代だよ。
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SF小説で描いてた未来がまさに今ですよね。
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脳にチップを埋め込むのが先かと思ってたんだけど、埋めなくてもテレパシーできちゃうんだもの。おれなんて習ったこともすぐに忘れちゃうからさ、データベースごと埋め込んでもらいたいよね。

 

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そうしたらますます貝殻集めがはかどりますね!

 増倉さんと話していると、自分の親世代とはとうてい思えなくて、うんうんそうだよねー、と友だち感覚で同意してしまうのだ。

貝拾いの眼力もさることながら、興味の対象がものすごく広い。興味の幅を広げていくうちは、人は年をとらないのかもしれない。

 

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増倉さんはささっと貝を拾いに行って
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いっぱつで珍しいのを見つけてくる。これが眼力である。

貝殻は思い出の抜け殻

増倉さんは貝殻のことを「思い出の抜け殻だわな」と言っていた。抜け殻を集めて分類しておくことで、思い出が今とがっちりつながるのだ。その対象が増倉さんの場合たまたま貝殻だったのであって、物自体は人それぞれでいいと思う。

なにしろ増倉さんでも30年やって道半ばというのだから、早めに始めないとまずい気がしてきました。


いますぐ始めよう

貝殻爺こと増倉さんはこれからも貝殻を集め続けるのだろう。これからがんばって追いつく気もしないが、偉大な先輩を見つけた気がした。長く続けるには早く始めるしかないのだ。

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ジョイナス!

最初はいくつかのブログを平行して運用していたという増倉さんが「シンプルで使いやすいから」という理由で現在まで続けているのがgoo blogらしい。

増倉さんへの道は、まずは始めることから始まる。

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