デジタルリマスター 2022年10月22日

イルミネーションが明るいのでソーラー発電してみる(デジタルリマスター)

クリスマスをいただきにあがります(キャッツアイ風に)。

2006年12月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。

1971年東京生まれ。デイリーポータルZウェブマスター。主にインターネットと世田谷区で活動。
編著書は「死ぬかと思った」(アスペクト)など。イカの沖漬けが世界一うまい食べものだと思ってる。(動画インタビュー)

前の記事:逆再生してるように見える動画(デジタルリマスター)

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クリスマス泥棒のしかけ

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新宿サザンテラスのイルミネーション

新宿南口の線路沿いのボードウオークにはお城やピエロ、雪だるまなどを模したイルミネーションが並んでいる。子どもが歓声をあげたり、子どもの親はそのようすを写真に撮ったりしている。幸せオーラただよう空間である。

その幸せオーラをソーラー電池で分けてもらおう。

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電気をいただくぜ

ソーラー電池を電球に近づけてみる。ソーラー電池の先には豆電球がついている。ソーラー電池でおきた電気で豆電球が光れば、クリスマスイルミネーションを手中に収めたことになる。ことしのクリスマスはいただきだ。わははは。

怪盗気分でソーラー電池を手にしばらくまってみるが……あれ? 光らない。光量が足りないのだろうか。クリスマスが僕の手を通り過ぎてゆく。

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光らない…。

いきなり失敗か。蛍がきれいだから捕まえて家に持って帰ってきても光らない、みたいな話である。昔話に出てくる王様みたいだ。わがまま故にひどい目に会うタイプである。アンパンマンだとドキンちゃんだ。

照度計を出して測ってみると70.9ルクス。70かー、と言ったところでそれが明るいのか暗いのかさっぱり分からない。

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70.9ルクスもあるというのに

秘密道具第2弾

そんなこともあろうかと思って別の道具も持ってきたのだ。揺れるクリスマスツリーだ。

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ひみつ道具その2

本来はお店のポップに使うもので、わずかな明りでもソーラー電池の力で紙を左右に揺らす優れものである。

今回はポップの代わりにクリスマスツリーを貼ってみた。手作りのツリーが怪盗というか、怪盗が捕まって刑務作業で作ったみたいな雰囲気ではあるが。

クリスマスツリーをそっと光のオブジェに近づけてみる……。

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電気をいただくぜ
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ゆれた!クリスマスが乗り移ってきた

………? クリスマスツリーがぴくぴくしている。やがてはっきりと揺れ始める。気付ば左右に大きくクリスマスツリーが揺れている。やった! イルミネーションから電気をもらうことに成功した。新宿のクリスマスはいただいた。

イルミネーションの輝きで揺れる小さなクリスマスツリー。不思議な達成感がある。

隣にいた子どもが僕のクリスマスツリーに夢中になっていた。かわいー、と言っている。でもおじさんはどろぼうなんだよ。

と、こころのなかで言った。

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子どもも夢中
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クリスマス義賊

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ソフィーマルソーでも揺れる

イルミネーション以外でもちょっとした看板のあかりでクリスマスツリーを揺らすことができた。目についた明りで次々とツリーを揺らしている。イルミネーションを目で楽しむだけではなく、無駄なく活用することができて充実した気持ちだ。いま僕は新宿でいちばんイルミネーションを楽しんでいる男だ。

植え込みにある小さなイルミネーションでも僕のツリーはくるくるん揺れている(いやらしい意味ではないです)。

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僕のツリーは絶好調

悦に入って見ていると通りすがりのおばさんが

「あらあら揺れるものまで。いつもあるのかしら」

と話して通り過ぎていった。さっきの子どもといい、この手作りツリーがなぜか好評だ。泥棒のつもりが人を喜ばしてしまっていてまるでねずみ小僧である。義賊か、おれは。待ってろちびっ子ハウスのみんな。

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このなかに泥棒がいます

義賊きどりでうろうろしていたが、新宿南口のイルミネーションはあらかた制覇してしまった。もっとツリーを揺らしたい。新たなターゲットを求めて移動しよう。

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クリスマス泥棒への挑戦か

東京ドームのイルミネーションは電球100万個だそうだ。お金持ちの家に目をつける泥棒のように、クリスマス泥棒もイルミネーションの多い場所に目をつけた。ここのクリスマスもおすそわけにあがるとしますかな。へへへ。

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変わったかたちのイルミネーション

野球も競馬もない日のドームはひっそりとしていた。そのなかに見たことないようなイルミネーションが輝いている。クリスマス泥棒への挑戦だろうか(ちがいます)。

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ゆけ、クリスマス泥棒
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♪ジングルベージングルベー

 イルミネーションの下に空いた空間にツリーをセットしてみる。すぐに揺れはじめた。すごくよく揺れる。あっというまに東京ドーム制覇だ。

明るすぎるだろうと思って照度計で測ってみると158ルクス。明るいと思っていた新宿の2倍の明るさだ。余裕で本も読める。

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明るすぎるだろう

満足してツリーを見ていたら走ってきた子どもにツリーを踏みつぶされそうになった。しかも興味を示して持って行こうとしている。こらこら、クリスマス泥棒を泥棒するな。

僕が「どろぼー」と言って追いかけたりすると面白いのだが、そうなる前に半笑いで回収した。

子どものいないところに行こう。

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丸ビル

大人の街、丸の内だ。道の両脇の木々に子持ち昆布のように電球がみっちりとついていた。

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イルミネーションに近づくクリスマス泥棒の影(右隅)

ここも電球100万個だそうだ。カズノコがひとつで卵5万から10万個だというので、それと比べても電球の多さが実感できる。

電球はみっちりついているがさほど明るくないため、ツリーの揺れは小さかった。クリスマス泥棒、意外な苦戦である。

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かすかに動くクリスマス泥棒

自転車をとめてはいけませんという警告の紙もイルミネーションのようだった。

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違うものに変わりつつある自転車

イルミネーションを楽しもう

ささやかなツリーだがイルミネーションの光を浴びて動く姿はちょっと感動的であった。きれいだけのイルミネーションがものを動かす力を持った瞬間である。

イルミネーションで飾っている家をたまに見かけるが、いっしょにソーラー電池を設置すれば光るうえにオブジェを動かすことができる。もっと光らせれば家そのものも動かすことができるかもしれない。

ピカピカ光って家がぐるんぐるんまわる、というのが未来のクリスマスである。だといいですね。

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トナカイにしてみた
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