チョウザメは食べるべき
初めてチョウザメを食べた。以前から食べたいと思っていて、やっと叶ったわけだけれど、食べてよかった。とても美味しかった。キャビアはもちろんだけれど、身もちゃんと美味しい。クセがないので本当にいくらでも食べていられる感じなのだ。また食べたいと、食べた直後から思うようになった。チョウザメへの愛が深まった瞬間だった。
参考文献
「天塩日誌」松浦武四郎 丸山道子 合同会社凍土社 1974
美深の道の駅でもチョウザメを食べることはできるのだけれど、私の見たところでは「フライ」しかないようだった。しかし、「びふか温泉」に泊まれば、様々なチョウザメ料理を食べることができる。
びふか温泉のレストランが営業していた頃は、宿泊客以外もチョウザメのお刺身などを食べることができたけれど、今は泊まらなければ食べることができない。また宿泊プランによってメニューは変わる。私はチョウザメを堪能したすぎたので、「ちょうざめ堪能プラン」を申し込んだ。
メニューを見るとチョウザメだらけだった。プラン名に嘘はない。「チョウザメ酢味噌和え」、「チョウザメ湯引き梅だれ」、「チョウザメハムサラダ」、「チョウザメのお刺身」、「チョウザメ葱生姜蒸し」、「チョウザメ天ぷら」、「チョウザメ入り釜飯」など、チョウザメだらけだ。
初めて食べるチョウザメだけれど、これが美味しい。野生のチョウザメはサケと同じで、川で生まれて海に行き、また川に戻り産卵する。養殖は基本的に淡水で行う。水が綺麗なのだろう、臭みのようなものは全くない。海の魚よりも臭くないと言ってもいい。
お刺身が一番わかりやすいけれど、食感としてはコシがある感じだ。硬いわけではない。しかし口の中で溶けるような感じではなく、食感として面白い。柔らかいけれど、コシがあるのだ。食べていて楽しかった。
水っぽいということもない。きちんと味を持っているけれど、その味わいにクセがなく、料理人の腕を存分に発揮できる食材であるように思えた。淡白と言えばそうなのだけれど、味を吸収して、それを増幅させてくれるような感じだ。
中華風に味付けされた「チョウザメ葱生姜蒸し」。これが最高に美味しかった。出汁をチョウザメが存分に取り込んでいて、一体感がある。グルーヴって言うんですかね、そのようなものがあるのだ。
ちなみにサメとチョウザメは違うと書いたけれど、それは食べても感じることができる。サメはアンモニア臭があるのだ。そのアンモニアが腐りにくさを生むため、古くは山間部に運ばれて食べられていた。チョウザメの場合はそれもないし、そもそも山間部に生息していたわけだ。
いよいよキャビアを食べる。美深のキャビアは10グラムで6500円となっている。高い。私はキャビアの相場を知らないけれど、なんとなく買ってみる、という金額ではない。そのせいだろう、私が今までキャビアを食べたことがなかったのは。
めちゃくちゃ濃厚。イクラをさらに高級にして、味を濃くしたみたいな感じだ。こんなに美味しいの、と驚いた。拍手したほどだ。一度食べれば満足すると思っていたのだけれど、また食べたい、とにかく食べたいと思える味だった。他のキャビアを知らないけれど、このキャビアは滑らかで本当に美味しかった。
メニューには美深牛カットステーキもあったのだけれど、牛肉にチョウザメが勝っていた。チョウザメが美味しいのだ。キャビアも完璧だった。こんなに美味しいならもっと早く教えて欲しかった。教えてもらったところで買えないけれど、キャビアは、値段的に。
デザートは「羊乳プリン」だった。最後に羊だ。果物のピールが入っているようで、非常に爽やかで、濃厚な味わいだった。
初めてチョウザメを食べた。以前から食べたいと思っていて、やっと叶ったわけだけれど、食べてよかった。とても美味しかった。キャビアはもちろんだけれど、身もちゃんと美味しい。クセがないので本当にいくらでも食べていられる感じなのだ。また食べたいと、食べた直後から思うようになった。チョウザメへの愛が深まった瞬間だった。
参考文献
「天塩日誌」松浦武四郎 丸山道子 合同会社凍土社 1974
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