あらためてお知らせです
実際の超主観VTuber採点は林ではなく、選任のVTuberさんが担当しているのでもっとスムーズにコメントしてくれます。ぜひ試してみてください。おもしろいです。自信を持って言えます。

そしてなんとこの超主観VTuber採点をするVTuberさんも募集しているとのこと。
としちゃんになりたい人はぜひ応募してみよう。僕も迷ってます。
こちらから→ https://aequol.com/choshukan

カラオケJOYSOUNDでVTuberが歌を採点してくれるサービスがある。
そのサービス名は「超主観VTuber採点」。VTuberとカラオケルームを1対1でつないで、VTuberが歌を聞いてコメントしてくれるのだ。
「そんな時代になったんですねえ」と堂々と言えるサービスである。体験してもらおう。
体験してもらうのはライター井上さんと編集部の橋田さん。
ただカラオケで歌ってくれればいいですから。あとはVTuberが採点しているのを聞くだけの簡単なお仕事です。事前にそう説明してある。
この「超主観VTuber採点」は、JOYSOUNDが “常識を超えた新体験を。” をコンセプトに展開するエンターテインメント・プラットフォーム「X PARK」のサービスのひとつ。
通信カラオケであることには変わりないが、カラオケルームという個室で歌って完結するのではなく、他の部屋や人と通信できるところが新しい。
X PARKでは離れた部屋と一緒にカラオケができたり、ボイストレーニングを受けたりできる(これまでも記事にしてきたのであとで読んでください)
1500km離れた人と「遠隔カラオケ大会」をすると一体感がすごい
カラオケでボーカルレッスンが受けられるぞ
そして、超主観VTuber採点はどこかにいるVTuberさんとリアルタイムにつないでくれる。
今日採点してくれるVTuberはとしこちゃん。通称としちゃん!
好きな曲はアニソンと昭和の歌。ってことは古い曲を歌っても大丈夫かもしれない。
VTuberと話をする?直接??しかも歌を採点する???と?マークで頭がいっぱいだったふたりだが、としちゃんの巧みな話術であっというまに打ち解けたようだ。
超主観VTuber採点は「おまかせ」「からくち」「超からくち」の3コースから選ぶことができる。
「超からくちだと泣いちゃうよ」
と軽やかに怖いとしちゃんにまーくんが躊躇したこともあり、まずはおまかせでれいちゃんが歌う。
昭和歌謡が好きだというとしちゃんを意識しての選曲だ。しかしとしちゃんはここまで昭和の曲を知っているだろうか。
歌声がきちんと伝わっている。そして採点タイムである。
「すごい上手かったよ!。素朴でまじめな性格が伝わる歌声だったよ。」
「お父さんが見てたアニメだから聞いたことある。野球のまんがだよね」
「まじめに青春を過ごしていたんだろうなって勝手に想像しちゃいました」
とやさしいコースにふさわしいコメントだった。
れいちゃんもお世辞とは知りつつもまんざらではない、いや、かなりまんざらではないようすだ。
ただ、としちゃんが「ふたごが野球をやるまんがなんだ~」と理解したあと「ザ・ピーナッツみたいな感じ?」と発言したのが不穏だった。
かなり昭和に詳しそうだ。
そのころとしちゃんはピーナッツじゃなくて、ポップコーンと言えばよかったと後悔していた(ポップコーンは昭和60年代に活躍した双子のお笑い芸人で、野球が上手かった)。
左につながっているルームが見える(中央下にあるのはエフェクトを出すためのソフトの画面)。
つながっているルームには、まーくん(井上さん)、れいちゃん(橋田さん)、JOYSOUND広報の島村さん、そして撮影係の石川さんが見える。
この原稿を書いている林はいない。
参加予定だったが、井上さんと橋田さんには当日朝に病欠の連絡をした。
今回のVTuberは特別に私が担当している。(としちゃんは nizima LIVE サンプルモデルを使用しています)。
サービス紹介の記事なのにこんなイレギュラーでいいのか不安になるのでここできちんと整理しておきますね。
ただ、このVTuberの仕組みは自前で用意したし、JOYSOUNDさんの指導のもとコメントしている。井上さん・橋田さんが来る1時間半前にお店に来て準備をしていた。
今回は、VTuber体験をしてもらいつつ、井上さん橋田さんを驚かす企画でもある。
林が当日欠席になったので、井上さんと橋田さんが私の悪口を言ってたらどうしようかと思ったが、とりあえずいまのところそれはないようだ。
続いて井上さんが「2億4千万の瞳-エキゾチック・ジャパン-」を歌った。コースは辛口ではない。井上さんはかつて取材先の刀鍛冶体験で厳しく指導されたことがあり、それがずっとトラウマになっている。辛口を選ばなかったのはきっとその記憶が蘇っているからだろう。
そんな人にどうコメントしたらいいのか。悩ましい。
まさか井上さんもVTuber(本物)が、こんな腸壁みたいな顔で笑ってるとは思わないだろう。
やってみて気づいたが、VTuberは表情を変えるコントローラーが自分の顔なのだ。ボタンひとつで笑顔になるわけではなく、ちゃんと笑顔になる必要がある。
そして顔を作りながら、3つのことを同時進行しなければならない。
・コメントを考える
・曲にあわせてエフェクトを入れる
・身体をゆらし、手を振り、カメラを見る
(キーボードを見ると伏し目になってしまう)
思った以上に忙しいぞ、VTuber。
「えっと、すごく上手だった!歌うま選手権に出ればいいのに!」
あたりまえの褒め言葉になってしまった。もっとウイットに富んだことを言わなければ……。
「えーと、郷ひろみは森進一と違うんですか?」
変な質問をしてしまった。
自分でも違うと思う。名前が違うから。
「名字が一文字だから勘違いしちゃった。郷ひろみさんは誰かと結婚してるんですか?」
とりあえず質問をして時間を稼ごう。
井上さんが考えている(JOYSOUND広報島村さんはすべてを知ってます)。
(まーくん、結婚していたのは二谷友里恵だし、離婚して書いた本は「ダディ」だよ!)
次に橋田さんが歌ったのはスピッツの「チェリー」。からくち採点でお願いしますとのことだった。歌い終えての採点タイムだ。
「えーっと、犬の名前のグループの歌だよね。」
「歌声から思ったのは、むかし辛いことがあったけどいまは幸せ、って感じ……たとえばブラック企業で働いていたとか」
橋田さんが新卒で入った会社は、完全歩合制、交通費なし、社会保険なし、朝礼は公園という会社だった(それは会社なのだろうか)。知っていたので偶然当てたふりをして言ってみた。
「でもいまは良い会社で働いているから大丈夫!」
良い会社とはデイリーポータルZ株式会社のことである。
悪い笑顔もVTuberだとかわいい。スピッツを犬の名前のグループと言ってみたり、個人情報に踏み込んでみたがまだ気づいてないようだ。
しかし次の井上さんの曲がback numberの「水平線」だった。聞いたことはあるけど、曲名を知らない。昭和の歌にしてくれ。
手元を見ているのでとしちゃんが半目になってしまった。
なぜかVTuberが半目になった曲が終わって、採点タイムだ。
井上さんは待ち合わせの1時間前に来るし、飛行機に乗るときは2時間前に空港に着くタイプだ。最近の曲を知ってることも褒めておこう。
「年をと……いや、年配のかたなのに最近の曲を知ってますね!」
井上さんが気づいた。困るな、こういうお客さん。
まーくんもプロファイリングしてみせよう(知ってるけど)。
「でもこのまじめさってことはきっと大きな会社で働いてたんじゃないかな?NECとか?違う? うーん、ってことは日立? あたり? わー偶然~」
さすがに偶然にしてはやりすぎな感じがしてきた。
2曲歌ってもらってVTuber採点の様子も分かったと思うので、正体を明かすことにしよう。
僕の顔がふざけているようだが、きちんと笑顔にするために必死なのだ。感情を伝えるために表情をしっかり作っている。つもりだ。
こんなに盛り上がったカラオケははじめてだ。
実際の超主観VTuber採点は林ではなく、選任のVTuberさんが担当しているのでもっとスムーズにコメントしてくれます。ぜひ試してみてください。おもしろいです。自信を持って言えます。
そしてなんとこの超主観VTuber採点をするVTuberさんも募集しているとのこと。
としちゃんになりたい人はぜひ応募してみよう。僕も迷ってます。
こちらから→ https://aequol.com/choshukan
![]() |
||
▽デイリーポータルZトップへ | ||
![]() |
||
![]() |
▲デイリーポータルZトップへ | ![]() |