特集 2024年5月1日

チーズ500gを溶かしてつくるシチュー、なんか悪いことしてる気持ちになる

うまいのは、過程をぜんぶ知っているから

ここまで、ゆっくり写真を撮りながらの調理で4時間かかっている

タイ米を炊いて、ルーとともに皿に盛り付ける。

いただきます

あー、これはひどい。露骨にうまいです。外国の食べ物で、もの珍しくておいしく感じるのとは、まったく別種のうまさ。

チーズのフレーバーを中心にしつつ、バターの風味や香味野菜のさわやかさも感じられて、複雑な味が楽しめる。こんなにもおいしかったか…。現地で食べたときは多分、こんな繊細な味わいは感じなかった。自分で調理した過程で得た知識が、料理をさらに美味くしてくれているのだろう。

恐ろしいことに、乳脂肪分をどばどば投入しておきながら、食べくちがまったく重くない。これはどういう魔法なのだろうか。粘度が高めのソースに、硬めのタイ米のほうがよく合う。夢中でわしわしと食べてしまう。


 

10数年ぶりに食べても、やっぱりこれはアメリカNo.1料理。というか、自炊史上、最高傑作といって差し支えない出来になってしまった。

ブロッコリーにつけても、おいしいよ

犯人は現場に戻ってくる

証拠物件A
 

普段はこってりした食べものをあまり好まない妻も、エトフェは口にあったようでたくさん食べてくれた。「おいしいよ。何シチュー?」と聞かれたけど、「え、チーズとか」とあいまいに笑ってごまかした。チーズもバターも、死ぬほど入ってるよとは言えず、こそこそと証拠を隠すように、残ったエトフェはすぐに冷凍してしまった。

 

抜群においしいけど、コストと手間と健康を考えて、あまり頻繁につくっていいメニューではないな。でも絶対にまた思い出して食べたくなるだろう。うーん、次回は4年後くらいがちょうどいいだろうか。

 

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