はい、以上いかがでしたでしょうか、今週の「犬はチョコNG」。これからもアルフォート食べていきましょう。
コスパ最強チョコ菓子「アルフォート」が、私は大好きです。
そこでふと思ったのだが、もし何か絵を描いた際に、問答無用でチョコっぽく茶色で塗りたぐってしまえば、なんでもアルフォートっぽく(事実上、巨大アルフォートに!)できるのではないだろうかッ!?
その真相を確認すべく、実際にやってみた。
芸術の秋!ってことで、いちおう絵描きとしては、無性に何か描きたくなる時期。そこで、自然の中に何かモチーフはないかと求めてやってきたのが、この

沼。近所の小学校の校歌でもさんざんアピールされまくっていた当沼だが、とりたてて思い入れは、ない。すると、そんな沼のほとりに、ボートのような

ボロい船が。ボロさがたいへん趣深く、美術の時間に描かされかねないこの感じ、絵心がくすぐられるッ!

描きがいがあるッ!! よし、今回はこれをモチーフにしよう!と、いざ描いていきたいが、その前に景気づけに、僕のソウルフードである

「アルフォート」をパックンチョしよ…と思ったら、ん!? そういえばアルフォートって、フォーター(アルフォート愛好家の略称)の皆様はご存知だが、そのチョコの面に、

船が描かれている。なぜ船なのか、事情は知る由もないが、とにかく船が描かれているのだ。と、いうことは、何か船を描く際に、チョコっっぽく茶色に塗りたぐってしまえば…

アルフォートのように(しかも巨大アルフォートに)なるのではなかろうかッ!!? そうだ、そうに違いない! アルフォーティスト(アルフォート愛好芸術家の略称)には至高のビジョンになること必至であろうッ!!!
ではこんなボロい船でも、本当にアルフォートっぽくできるのか、とりま美術的に描いてみましょう~!

と、外は描きにくいのであっさり帰宅し、そんな不可解なモチベーションをもって、まずは下書きだが、

さらっとできた。いちおう船。そして肝心の着色だが、あらためて

芸術的アイテムを用意。今回は使い勝手のいいアクリル絵の具を使用。普段は極彩色の絵の具でカラフルに塗っていくものだが、このたびはチョコにしちゃうので

茶色のみ。茶色系絵の具がガッツリなくなるだろうが、知らない。気にせず、描いたもの全てを台無しにするかのように、

塗りたぐる。盲目的に、茶色にて。

やっちゃった。とりかえしはつかない。

船というかもはや、焼いたイカ。でも逃げてはいけないッ!!!
ちなみに地となる部分は、本家フォートも船ゆえの

ゆらめいた波間となっているので、

それも具現化。だが表現のスベは、茶系の濃淡のみ。色彩感覚もクソもない。

そして空までも、茶色く塗りたぐり、

額っぽく周囲の端までも茶色く塗りたぐった結果、ついに完成してしまった、鬼畜アートのその全貌が、コレだ!!

!! おぉ、アルフォート! これはマジ卍! 船はだいぶボロめだけど、執拗な茶色感によって見事にアルフォートになったのであったッ!!

興奮して鼻血出そう。
と、
こうなってくると、この画期的芸術手法で(ただ茶色で台無しにするだけ)なんでも巨大アルフォートにしたくなってきたわよね。よし、こうなったら

ちょうどそばにいる彼女を、アルフォートにしてしまおうッ!!!!
では船以外のモノでも、アルフォートっぽくなるのか確かめるべく、今度は、そばでウロついている

柴犬ももを描いてみたいと思う。犬でもフォーティング(アルフォート化の略称)できれば、本物だ。
では、また下書きとして、

ももをちゃんと真正面から、描いていく。さっさと、いきたいところだが

向いてくれ、コッチを。モデル意識ゼロ。飼い主の事情などつゆ知らず、ももは明日を見据えていた。

そしてもも、やっと近くに来てくれた、のはいいが、

背後すぎる。見えない。この犬、わざと、なのか。でも一応

全身を描きあげる。

基本、犬ってリアルに描くとかわいくなくなるので、ほどほどでいい。
そしてまた、地獄の着色へ突入。

すべてを茶色に染める。たしかに柴犬もも、茶色系ではあるが、このたびはアルフォートをめざすゆえ、問答無用で

エグいチョコ的茶色にしてしまう。

雑。こんなの美術じゃない。

でも、こうしてなおも茶色く塗りたぐった結果、再び完成してしまった、その全貌が、コレだ!!

!! おぉ、犬フォート! なんともチョコ的にかじりたくなるような犬フォートが、完成したのであった!
この手法、美術史に残る発見と言っても過言ではないだろう。いや過言だろう。

ではアルフォーティングの無限の可能性を確認できたが、最後に一応、初心に返って、あの「船」も、アルフォートにしておきたいと思う。
船以外のアルフォーティングに成功し、最後に何か他の「船」があったら…と思っていたところ、あった。

チョー船。まごうことなき船。アルフォート的に「船」で行きたいところ、まさに渡りに船(船だけに!)だが

船のパンである。ここまで船なパン、そうない。
基本謎だろうが、実はこちら、千葉県民(にも謎かもしれないが)が愛する千葉県船橋市の名物パン「船橋あんぱん」なのであった。

つまり船橋の「船」だったのである。そのまま過ぎて、アセる。ちなみにその中身としては、あんぱんだけにアンはあるが、さらに

生クリームもはさまれているという、甘党ならむせびなくキラースイーツパンなのであった! 背景にて欲し続けているももは、無視。
そこで、あらためて船を描けるので、

最後はこれをフォーティングしてみたいと思うッ。

パン生地だけに、チョコの茶色感とも相性はいいが、再び

エグい茶色で、非情に塗りたぐる。

こうして茶色くし続けた結果、ついに完成してしまった、その全貌が、コレだ!!

!! おぉ、船フォート! 船だけに、名実ともに、アルフォートッ!!

異論は認めない。いずれにせよ、船橋の「船」にここまで感謝したのは初めてであった。
…と、そんな形で、別に何も成してないのに言い知れぬ達成感に満ちあふれながら

茶色い物体を眺め、悦に浸っていると、ここでふと新たなヒラメキが。
そうや! これら茶色すぎ絵画を、

もっとアルフォーティングする方法があるではないかッ!!
ということで、最後に取り組んだ愚行が、コチラである。
最後に突然、投入されたのがコチラ。

実家にて、カーテンやら布団やらにありがちな

安易な模様の布である。ただ余白を素材で埋めただけのようなデザイン感。だが、実はアルフォートのパッケージって、

青をベースに、船ゆえの羅針盤っぽい感じになっており、

丁度この布、安易デザインゆえに、アルフォート感をもろ具現化していたのであったッ!さすが実家ッ!!
では、仕上げのアルフォーティングとして、ココにタイトルも一応

スプレーを、ぶっしゅーして

仕上げておこうではないか。

そうしてあらためて、茶色の負の遺産たちを、そこに配置してみると…

OH!! 全チョコ好き垂涎の、巨大なアルフォーティングビジョンが、完成したのであった!!

フォーターとしては大満足です。

もももいちおう

満足なようであった。よかったよかった。
ということで、こんな芸術的手法により(茶色く塗りたぐるだけ)、かつてないアルフォート体験を味わえますので、フォーターの皆様は、適宜参考にして頂けたら幸いです。ではまたおやすみなさい…。
はい、以上いかがでしたでしょうか、今週の「犬はチョコNG」。これからもアルフォート食べていきましょう。
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