明日に続く
というわけで、第1回「取材用カメラ&カメラグッズ編」でした!
第2回は明日公開です!おたのしみに。
伊藤:取材で一番使ってるのは①。だいたいこれでいけます。
僕の記事はだいたい街歩きだったりヘビを撮ってるんですけど、引いても寄っても撮れるから構図が決めやすい。
石川:ハブが撮りやすい?
伊藤:ヘビってあっちこっち動くじゃないですか。特にハブは手で押さえたりするわけにはいかないから。
石川:噛まれたら一大事ですもんね。
伊藤:で、こういうのでズームでハブ撮ってると、単焦点でカリっと撮りたくなってくる欲望がわいてくるんです。つきあいのある昆虫写真家さんたちもみんなちゃんとしたマクロレンズ持ってるしと思って、②を買ったんです。
明るくてマクロなのでハマるとめちゃくちゃキレイなんですよ。蛇のうろこの感じとかも、こう、リアルで…。
石川:だいたいヘビを基準に組み立てられてますね。
JUNERAY:ヘビ用の機材構成。
伊藤:ただこっちもちょっとアップめなので、不便だったのが、蛇のここ(胸)から上しか撮れない…みたいな。
地主:蛇のバストアップって考えたことなかった。
伊藤:で、広角の単焦点を買おうと思って、40mmのを買おうとしたんです。ヤフオクで見つけて、落としたら…100mmが来たんです。それが③。
地主:(画角が)狭くなってる!
伊藤:見つけたとき「これはハブ撮るためのレンズだ!」って興奮して、間違えて隣の画像クリックしちゃったんでしょうね。癖のあるレンズが届きました。
JUNERAY:どう癖があるんですか?
伊藤:ボケをきれいにするために、レンズの周辺に向かって解像度を下げるためのフィルタが入ってるんです。そのせいでピント合わせに特殊な操作が必要で、動き回るヘビがめちゃくちゃ撮りにくい!
…ただ、写りがめちゃめちゃいいんです。うっとりするくらい。
安藤:写りがよければ苦労してもいいって思いますよねー
伊藤:あと、取材に行ったときに、地元の人に話しかけて聞き込みってけっこう勇気いるじゃないですか。こういうデカいレンズ持ってると、「あんた良いカメラ持ってるねー」って向こうから話しかけてくれるんですよ。
地主:めっちゃあります。わかる。
伊藤:これがすごくよくて。で、「ハブ撮ってるんです」って言うと「はっ?」てなって、そこから情報を引き出せるんです。トンネルの横の側道で見るよ、とか。ネットじゃわかんない情報が。
安藤:コミュニケーションツールとしてね。
地主:すべてはハブに行きつくんだ。
伊藤:本当に細かいローカルな情報は、デカいレンズを持つと得られる。
安藤:デカいとそうですよねー。機材好きな人はいますからね。
地主:アポ取って取材に行くときも、機材はデカければデカいほどいい気がしません?
伊藤:ちゃんとしてるんだって思われるから。
カメラ本体
引いても寄ってもハブが撮れます
ハブのバストアップがカリッと撮れるマクロレンズ
取材先で話しかけられるレンズ
石川:「安い!」って書いてますけど、だいぶいいお値段ですよこれ。
地主:高いけど、安い方なんですよ
安藤&伊藤:それはわかる。
地主:一個下のα7Cは、ゴツさがなくなるんですよ。取材先に説得力を持たせたいので、ゴツさが欲しいんですよ。
安藤:α7のシリーズは僕も初代のを持ってるけど、シリーズが進むにつれどんどん値上がっていって、もうみんな金銭感覚がマヒしたんですよ。マヒした状態でα7の中ではこれが一番安いから、この金額だったら妥当かなって思っちゃう。
地主:写りも良いんです。僕の場合はロケ物の撮影が多くて、いちいちレンズ変えてられないからズームレンズがいいんですよ。
明るい方がいいので①。広い絵が好きなので②。
石川:広い絵が撮りたいときに変える?
地主:そうです。あとオートフォーカスが早いのが売りなんです。ソニーは。
安藤:地主くん長らくパナソニックだったじゃん?
地主:動画は今もパナソニックなんですよ。写真はSONYです。これとiPadつないで、写真飛ばせるんですよ。カメラマン仕事の時はクライアントにiPadで確認してもらいながら、みたいな。
伊藤:どっちもG Master?すご。
石川:G Masterっていうのは?
地主:ソニーのレンズで一番ランクが上のやつです。明るさだったり、写り、解像感…。
伊藤:これハブ撮るのにいいっすよ~。24-70のG Masterは。
一同:(笑)
地主:GMasterなら、写りが悪くても「俺の機材のせいじゃないです」って言えるなと思って。どっちも通しでF2.8です。
JUNERAY:「通し」だとすごい?
地主:普通ズームしていくと暗くなっちゃうんですよね。「通し」っていうのは、ズームしても明るさが変わらない。
安藤:撮る範囲が狭まると入ってくる光の量も少なくなるじゃないですか。そこを屈折率の高いレンズを使ってなんとかしてるわけです。
地主:その代わり、重量は重くなることが多いですね。
安藤:レンズの真ん中しか使ってないんですよ。最大ズームしたときにやっとレンズ全体を使うようになるんじゃないですかね。だから重いし高い。
地主:価格についてはマヒしてるところもあると思うんですけど、買わないって選択肢はないんですよね。仕事だから。これが30万でも40万でも50万でも買うんです。「高いから買えない」とは言ってられない。
石川:機材がないと仕事ができないから
地主:だから高いけど、安い。
カメラ本体
明るい絵が撮れるズームレンズ
広い絵が撮れるズームレンズ
伊藤:そのストラップについてるのなんですか?
JUNERAY:これ?これはレンズキャップをこう…
伊藤:おー!そういうのがあるんだ…!
地主:レンズキャップ、だいたい失くしますよ
JUNERAY:みんな失くす失くすって言うから買いました。
安藤:これは全員買った方がいいです。
伊藤:このストラップホルダーいいですよ。三脚とか使うときに、サクッと取り外しできるんです。
JUNERAY:これはめちゃくちゃいい
石川:ストラップ自体は?
地主:僕のストラップはハクバです。簡単に長さ変えられるから。山登るときとかピタッとくっつけておきたいので
素早く長さ調整できるストラップ
石川:データはどうしてますか?
地主:SDカードに入れっぱなしです。消さないんですよ。どんどんSDカード買い足します。
安藤:僕もです。SDカードはフィルムと同じで使い切りだと思ってますね。
伊藤:僕はハードディスクとAmazonフォト。Amazonフォトは、圧縮しないでクラウドに無制限に保存できるのがめちゃくちゃよくて。
安藤:RAWでプレビューできるんですよね。あれはたしかに便利。
伊藤:めちゃめちゃ便利。
石川:Amazonフォトってプライムとは関係ないんですか?
伊藤:プライム入ってたら使えますよ
石川:そうなんだ!全然使ってなかった。使います。
JUNERAY:使お。
伊藤:いま40万枚くらい入ってて、ぜんぶ圧縮されないでとっておける。40万枚あると、Amazonに生殺与奪を握られてる感がすごいですけどね。来週から「月20万円です」って言われたら払うしかない。
というわけで、第1回「取材用カメラ&カメラグッズ編」でした!
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