すき焼きの懐は想像よりも深かった
先日、「今日の晩ごはんはなににしようかな〜?」と冷蔵庫を覗くと、その日が賞味期限の豚バラの薄切りがたっぷりと残っていたんですね。さらに、しばらく前に買った市販のすき焼きの割り下が、ボトルに半分ほど残っていた。
よし、じゃあ今夜は豚肉を使ったすき焼きにしよう! ということで、意気揚々と作りはじめたんですが、あらかじめ予定してたわけではないので、冒頭に挙げたような定番の食材が意外とない。
白滝は……あった! 長ねぎは……あった! 焼豆腐は……ないから木綿豆腐でいいか。そしてそして、白菜は……ない。だけどキャベツならある。白菜の代わり、まぁキャベツでいっか。
加えて、ちょっと残っていたししとうも勢いで入れてしまい、できあがったのがこちら。
たとえばお母さんが夕食にこれを用意してくれていたとして、仕事から帰ってきたお父さんが「お、今日はすき焼きか〜」なんて鍋に近寄り、鍋を覗きこんだ瞬間に「あれ?」と感じるに違いないくらいは、違和感がありますよね。どこかいびつというか、海外のちょっと間違えた日本料理店で出てきそうというか。
ところがですね、食べてみるとこれがぜんぜんすき焼きだったんです! どの食材も、ほぼなんの違和感もなく美味しい!
な〜んだ、すき焼きにキャベツを入れても別にいいんじゃん! と、自分のなかの固定観念が夜空に散った瞬間でした。
もはやキャベツじゃなくてもよかった
今日はあらためて、そのことをもう一度確認するため、キャベツ入りすき焼きを作ってみようと思います。
もぐもぐもぐ……うん、やっぱり大丈夫だ。というか、キャベツが甘くてシャキシャキしてて、ものすごく美味しい。
まぁそのシャキシャキ感が長ねぎの食感と若干かぶるから定番化しなかったのかな? という気もするけど、でももっと時間が経てばキャベツだってねぎだってとろとろしてくるしな。
いやいや、そんな細かいことはどうでもいい! だって純粋にうまいんだもん!
さてここで、うまいうまいと食べすすみ、熱が通って容量の減ったキャベツをあっという間に食べつくしてしまったので、試しにこんな具材も追加してみようかな。
これがなんと、またまたうまい! 白菜とキャベツのいいとこどり的な“とろシャキ”感で、こちらも熱が加わってレタスの甘みが増幅され、個人的に、白菜、キャベツと比べてもいちばん好きかも。