ちょっとほんとにやってみてください
本当は画面の中ではなく本当に盤面上の石をひっくり返す装置を作りたかったが、ネットで調べるとめちゃくちゃ大変そうなことがわかって断念した。
それでも石を打つところだけは画面の外に出したことで、ひっくり返す快感はかなり増したと思う。
これを見た機械系に強いひと、本当にひっくり返す装置を作ってもらえないでしょうか。連絡待ってます。
考えるゲームがものすごく苦手なのである。
将棋も麻雀も一向にうまくならなかったし、ぷよぷよは3連鎖が限界だ。
世界的なゲーム「リバーシ」だってそうだ。
特に考えずに打つから終盤でどんどん自分の石がひっくり返されていく。
自分の石がひっくり返されるのはイヤだが、自分の石でひっくり返していくのは気持ちがいい。
特に一気にたくさんの石をひっくり返したときは爽快だ。
考えなくてもその快感だけを味わいたいので作りました。
※世間的には「オセロ」の方が通りが良いと思われるが、本稿では「リバーシ」で統一する。
まずは出来たものを紹介したい。名を「接待リバーシ」という。
接待ゴルフに接待麻雀と「接待○○」とつくものは色々あるが、これは「相手の石を一気にひっくり返せる盤面ばかり出てくるリバーシ」だ。
勝ち負けを決める通常のリバーシは出来ない。あくまで一気にひっくり返すことだけを目的としたリバーシ。
そんな接待リバーシの様子がこちらである。
気持ちいい……!
「リバーシの石を一気にひっくり返しセラピー」を開業したいほどいい気分になれる。
とにかくこの気持ちよさを味わうことだけに集中したいので、「どこに石を打つのが正解かな?」と考える時間はもったいない。
なので、正解と全然違う場所に石を打っても勝手に正解の場所に打たれるようになっている。
もはや思考は不要なのだ。それがこの接待リバーシなのである。
また、画面に直接石を打つのは傷が心配だ、という人のためにこういうモードも用意した。
これならバシッと力強く打っても大丈夫だ。接待には抜かりがない。
接待リバーシを自分で作りたい、接待したいという人が現れるかもしれない。
そういった人のために作った様子を共有しておきたい。
思い返すと人生で初めて買った気がする。
これは改造するには都合がいい。これをコントローラーにしていく。
画面に石を打つとスイッチが押される仕組みだ。
本当は線がない方が良かったが、無線でやるにはリバーシの石は色々と小さかった。
スイッチが押されたのをきっかけに、リバーシのプログラムでひっくり返す処理が動くようになっている。
対戦機能がないので、本来リバーシに必要なプログラムのいくらかが省略出来た。省エネプログラムである。
石を実際に並べることで考えやすくなったので、これはリバーシを買って良かったポイントだ。
ただし、いかにたくさんひっくり返せるかしか考えていないため、本当のリバーシで起こりうる盤面かはわからない。
こんな盤面になるなんて、相手プレーヤーはとんでもなくおバカなのでは……!?と自分で考えておいて心配になってしまった。
それから、おまけで入れた実際のリバーシの盤面に石を打つモードだが、石の中に磁石を入れている。
これはリードスイッチといって、磁石を近づけたり離したりするとオンとオフが切り替えられるスイッチだ。
ドアの開閉を検知したりすることが出来る。
盤面に石を置くと、中に入っている磁石が盤面の下にあるリードスイッチに作用するのだ。
これなら先ほどのように石から線を生やす必要がない。
後述するがメイカーフェアというイベントで展示する予定なので、子どもたちが力いっぱい石を打ち付けても壊れない仕組みを用意するために作ったのだった。
基本は先ほどの有線のコントローラーを使うが、イベント当日こちらが使われていたら何かが壊れたんだな……と思ってもらえると幸いである。
せっかくなので編集部の橋田さんにも体験してもらった。
接待成功だ!
喜んでもらえて接待側としても嬉しい限りである。
一番の褒め言葉がもらえた。最高だ。
新たな接待グッズとして広めていきたい。この気持ちよさ、たまらないのだ。
本当は画面の中ではなく本当に盤面上の石をひっくり返す装置を作りたかったが、ネットで調べるとめちゃくちゃ大変そうなことがわかって断念した。
それでも石を打つところだけは画面の外に出したことで、ひっくり返す快感はかなり増したと思う。
これを見た機械系に強いひと、本当にひっくり返す装置を作ってもらえないでしょうか。連絡待ってます。
毎年恒例となったDIYの祭典、Maker Faire Tokyoに出展します。
詳細:Maker Faire Tokyo2022出展します!(9/3~4)&ミニヘボコン出場者募集
デイリーポータルZでは記事で作った工作と、ミニヘボコンなど、工作班がうでをふるってお送りします。自分は今回の接待リバーシと、以前書いた「おおきなかぶ」を論文化したものを頒布する予定です。
名作絵本「おおきなかぶ」を論文風に書くことに成功しました。
— 爲房新太朗 (@stamefusa) February 23, 2022
おおきなかぶを論文風に書く https://t.co/AUzijDWLgN #DPZ pic.twitter.com/vEkRuezJP4
2022/9/3(土)12:00~18:00(予定)
2022/9/4(日)10:00〜17:00(予定)
@東京ビッグサイト 西4ホール
https://makezine.jp/event/mft2022/
※感染対策のためチケットを事前にご記入いただいた方のみ入場可能です。
▽デイリーポータルZトップへ | ||
▲デイリーポータルZトップへ | バックナンバーいちらんへ |