中国の通販サイトでブックオフの袋が推されている
僕は中国のECサイトでウィンドウショッピングをするのが好きだ。
世界中の商品がメイドインチャイナであり、中国の商品を見れば世界が知れる。インターネットブームがわいたときに言われた「ネットサーフィンで世界中の情報を知ることができる」のと同じ感覚で、なんとなく見ている。
ある日、日本の袋はないか見てみた。
中国にいると、たまに日本の袋を持っている人をみかけたり、店での買い物で店員が突然日本のスーパーの袋を出してくる場面があったのを思い出して、日本のゴミ袋やスーパーの袋は売られていないか探していたのだ。
見つけたブックオフの袋は中国語の説明で
『厚みのある黒のゴミ袋。海鮮向け』
と書いてある。本も服も家電も入れるわけではない。日本で使われているというアピールもない。
この見つけたブックオフの袋は6元で売っていた。日本円で100円ちょっとくらいだ。
袋の画像を保存して、ECサイトの画像検索に入れて検索してみた。
するとブックオフの袋がたくさんでてくるではないか。ブックオフの袋を巡って競争が発生していた。
やはりこれらの文言は厚手のゴミ袋で水産物を入れるのに便利だと書かれている。
武漢、広州の店から売られている。現地の海鮮市場で商品の魚を渡すときにブックオフの袋が使われているのかもしれない。
ブックオフの袋、想定外の使い方をされる
各ショップの商品説明ページを見ると、店の人はブックオフの袋について頑丈さをアピールしていた。
日本語が書いてあるのに、この手の製品にしては珍しく全くセールスポイントに日本という言葉が入ってない。
今まで見た他のすべての商品は、変な日本語を商品パッケージにつけて日本製だとアピールしているにも関わらずだ。
そこで中国商人によるブックオフの袋の良さを紹介していく。
購入者も各ショップでたくさんいて、「すぐ届いた!」「黒くてしっかりプライバシーが保護されてて役立つ!」「他にみないほど頑丈!」と褒め称えていた。
ただ、スイカや水や魚や子供を入れて大丈夫でしたよ!という喜びの声は探せど探せど見つからなかった。
アピールする商品の特徴通りに商品を使う人ばかりではないらしい。
水を入れようじゃないか
購入者レビューを見ると、誰も店がすすめる、水をドバドバ入れて使う方法を実践していない。なんということだ。
本当にできるのか気になったのでやってみることに。
まずはブックオフで買い物をする。その際「一番大きな袋をください!」と頼んだ。店員さんは表情に?マークがいっぱいついていたけど、何かを察したのか袋を広げず、商品とは別に畳んだままの最大クラスの袋をくれた。
さすがの大容量だ。トイレットロールは持てる。
次に水を入れてみる。広告どおりになるのだろうか。
袋で水を運ぶ練習が必要
確かに水漏れしない丈夫な袋だった。ただ、持つのは無理だった。
米10kgはスーパーで買ってなんとか抱えて持ち帰る僕が、最大40kg分の水を袋になみなみいれて持ち運べるわけがない。そんなスーパーマンが購入者にいないのも納得した。袋で水を運ぶのに慣れたら売り手のように袋で水を持ち運べるようになるのかもしれない。
ただ巨大なビニール袋にお湯をどばどばと入れるとそれはそれで新鮮だった。
液体にブックオフの袋。たぶん大きな袋におもちゃを入れるサンタクロースもびっくりだろう。
将来中国に行ってブックオフ火鍋の現場を見たら僕も混ざりたい。