特集 2021年7月7日

中国の通販サイトでブックオフの袋が推されている

日本ではおなじみの袋が中国で売られている。

中国のECサイトでブックオフの袋が売られていた。

それも1店2店ではなく、いくつもの店があの紺色のブックオフの袋を売っているのだ。人気商品なのかわからないが、たくさん売られているのは間違いない。

複数の店が売っているとなればお互いが商売敵となる。各ショップがブックオフの袋を一枚でも多く売るべくその良さをアピールしていた。

変なモノ好きで、比較文化にこだわる2人組(1号&2号)旅行ライターユニット。中国の面白可笑しいものばかりを集めて本にした「 中国の変-現代中国路上考現学 」(バジリコ刊)が発売中。

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中国の通販サイトでブックオフの袋が推されている

僕は中国のECサイトでウィンドウショッピングをするのが好きだ。

世界中の商品がメイドインチャイナであり、中国の商品を見れば世界が知れる。インターネットブームがわいたときに言われた「ネットサーフィンで世界中の情報を知ることができる」のと同じ感覚で、なんとなく見ている。

ある日、日本の袋はないか見てみた。

中国にいると、たまに日本の袋を持っている人をみかけたり、店での買い物で店員が突然日本のスーパーの袋を出してくる場面があったのを思い出して、日本のゴミ袋やスーパーの袋は売られていないか探していたのだ。

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中国で売られている北九州市のごみ袋を見つけた。50枚38元(650円)。
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だいたいブックオフだった。

見つけたブックオフの袋は中国語の説明で

『厚みのある黒のゴミ袋。海鮮向け』

と書いてある。本も服も家電も入れるわけではない。日本で使われているというアピールもない。

この見つけたブックオフの袋は6元で売っていた。日本円で100円ちょっとくらいだ。

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ブックオフの袋が買い放題だ。

袋の画像を保存して、ECサイトの画像検索に入れて検索してみた。

するとブックオフの袋がたくさんでてくるではないか。ブックオフの袋を巡って競争が発生していた。

やはりこれらの文言は厚手のゴミ袋で水産物を入れるのに便利だと書かれている。

武漢、広州の店から売られている。現地の海鮮市場で商品の魚を渡すときにブックオフの袋が使われているのかもしれない。

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「黒色加厚海鮮袋」で出てきた
いったん広告です

ブックオフの袋、想定外の使い方をされる

各ショップの商品説明ページを見ると、店の人はブックオフの袋について頑丈さをアピールしていた。

日本語が書いてあるのに、この手の製品にしては珍しく全くセールスポイントに日本という言葉が入ってない。

今まで見た他のすべての商品は、変な日本語を商品パッケージにつけて日本製だとアピールしているにも関わらずだ。

 そこで中国商人によるブックオフの袋の良さを紹介していく。 

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力強く引っ張っても安心!
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食用油と瓶を入れても大丈夫!強い!
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ペットボトルが1ダース入る!
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スイカも入る。厚い!不透明!
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袋は長い!ゴミ箱の底まで入る!
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30リットルの水が入る!
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30リットルの水を持ち上げられる!
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材料がとてもいい!
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だからお湯を入れても大丈夫!
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炊飯器も入る!
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棒に吊るしても使える!”本も入る!”

購入者も各ショップでたくさんいて、「すぐ届いた!」「黒くてしっかりプライバシーが保護されてて役立つ!」「他にみないほど頑丈!」と褒め称えていた。

ただ、スイカや水や魚や子供を入れて大丈夫でしたよ!という喜びの声は探せど探せど見つからなかった。

アピールする商品の特徴通りに商品を使う人ばかりではないらしい。

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水を入れようじゃないか

購入者レビューを見ると、誰も店がすすめる、水をドバドバ入れて使う方法を実践していない。なんということだ。

本当にできるのか気になったのでやってみることに。

まずはブックオフで買い物をする。その際「一番大きな袋をください!」と頼んだ。店員さんは表情に?マークがいっぱいついていたけど、何かを察したのか袋を広げず、商品とは別に畳んだままの最大クラスの袋をくれた。

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中古家電を買うときくらいしか出てこなさそうな巨大袋をもらう。
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トイレットロールは18個入れてもまだ余裕だ。

さすがの大容量だ。トイレットロールは持てる。

次に水を入れてみる。広告どおりになるのだろうか。

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袋が大きすぎてゴミ箱に入れたら謎のクリーチャーになった。
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水をドバドバといれたら扱えないほど巨大になった。
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ちゃんと漏れない!

袋で水を運ぶ練習が必要

確かに水漏れしない丈夫な袋だった。ただ、持つのは無理だった。

米10kgはスーパーで買ってなんとか抱えて持ち帰る僕が、最大40kg分の水を袋になみなみいれて持ち運べるわけがない。そんなスーパーマンが購入者にいないのも納得した。袋で水を運ぶのに慣れたら売り手のように袋で水を持ち運べるようになるのかもしれない。

ただ巨大なビニール袋にお湯をどばどばと入れるとそれはそれで新鮮だった。

液体にブックオフの袋。たぶん大きな袋におもちゃを入れるサンタクロースもびっくりだろう。

将来中国に行ってブックオフ火鍋の現場を見たら僕も混ざりたい。

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