賞状の鳥は面白い
以上、色々な賞状鳥を見てきたわけだけど、世の中にはもっと違う賞状鳥がいるんじゃないかと思っている。また珍しい賞状鳥を見つけたら紹介するかも知れない。
賞状鳥の研究はまだ始まったばかりであり、この記事はそのプロローグに過ぎないのだ(たぶん)。
前述の細目丸顔と同じ系統だが、あれは面白さで突き抜けていたが、こいつはエロさで突き抜けるという道を選んだようだ。このいやらしい目がなんとも言えない。
くちばしの下に出ている下のような、鶏の口元のビロビロみたいなソレもワンポイントとして優秀といえよう。
黒羽類の賞状鳥は白羽類に比べてフリーダムな形をしている場合が多く、面白い種類が多い。この事から、一般には黒羽類の人気が高いと言われている。
今回採集した黒羽類では最後に紹介するのがこの細目トンガリ鳥。尖った顔とくちばしがなんだか強そうであり、刺さりそうであり、格好良い。
しかし、尖った風貌とは裏腹に性格は内向的で大人しく夜行性で草食性。とにかく人畜無害な賞状鳥だ。
白羽類、黒羽類に続いての第3の類。それが劇画類。特徴は名前の通り、執拗に書き込まれた絵のタッチである。お札の絵のように線が細く、緻密な陰影が表現されている。
この書き込まれ方から、さぞかし権威のある機関が発行する重要な賞に対する物と思われがちだが、その実、この鳥を採取した賞状の題目は「努力賞」であった。しかも小学校の。
鳥自体の特徴は白羽類二触覚亜種B型とかなり似ている。2本の触角、3本指の足、飾りの付いた首輪など。しかし、書き込まれ方が全然違うのでやはり見比べると全然違うのである。
次は珍しい三本触角の鳥である。その名も、「劇画類三触角鎧羽根鳥」。要するに、見たまんまの名前である。
これまで紹介した賞状鳥と比べて、くわえている花の形がより花っぽいが、これは劇画類に属するからである。リアル=劇画。多分。
羽根になにやら鎧のようなパーツが付いているが、これはおそらく生来のモノではなく首輪などと同じように後から装着されたものであろう。
煮込んだら良いコラーゲンが出てきそうな足の書き込まれ方も素晴らしい。劇画類の絵は細部の書き込みを観察するのが楽しい。玄人好みの類である。
今回最後に紹介するのは、なんとも見事に優雅な「劇画類四触角流線鳥」だ。書かれ方は実は劇画類とも又違うのだが、これだけの為に類を新設するのもアレなので劇画類に突っ込んでしまった。
このタッチは劇画というよりむしろ少女漫画に類するものと思われ、淡いモノローグ調のセリフが合うのかも知れない。
なんか違うなって思ったけど、まぁいいか。
これで11種類。今回は以上です。最後まで読んでくれてありがとうございました。
以上、色々な賞状鳥を見てきたわけだけど、世の中にはもっと違う賞状鳥がいるんじゃないかと思っている。また珍しい賞状鳥を見つけたら紹介するかも知れない。
賞状鳥の研究はまだ始まったばかりであり、この記事はそのプロローグに過ぎないのだ(たぶん)。
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