デジタルリマスター 2023年3月13日

賞状鳥図鑑、11種(デジタルリマスター)

白羽類二触覚亜種B型

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これはかなり違ってきている。模写をして細部を変えたような雰囲気だ。

標準とA型の違いはやや難しかっただろうか。しかしこのB型は随分違うので判りやすいだろう。

B型最大の特徴は、花をくわえている点。この事から、時としてフラメンコスタイルと呼ばれる事もある。

更に、羽根の跳ね方や首に掛かる雲の形、首にはえる羽根の躍動感、更に足の重なり具合や指の形も違う。

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B型は違いが多いのでA型よりも判りやすい。

標準型を参考に、独自のタッチをくわえて進化したのがこのB型だと推測されるが、どちらが本当に先なのか?という問題については、正直判らない。研究はまだ始まったばかりなのだ。

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白羽類二触覚毛長鳥

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二触覚亜種B型から派生したタイプの亜種。

花をくわえているという点でB型に近いが、全体的な書き込み方が漫画っぽく簡略化されている。特に、クルンと丸まった羽根の部分などをB型と比べると書き込みの少なさは顕著といえる。

この事から、実は二触覚系統では古いグループに属する賞状鳥なのかも知れないという説もあるが、真相はまだ不明だ。

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毛は進化の証だが、書き込み方は古い世代を思わせる。

書き込み方以外の大きな特徴は、名に入っているとおり体の下に生えた毛である。ウロコが羽毛に進化し、羽毛が毛に進化したという進化の流れから考えると、前述とは逆に二触覚系統の新しい世代と言えるかもしれない。

書き込み具合か、それとも毛の進化か。この点についての論争は当分終わりそうにない。

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黒羽類平行四辺眼鳥

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白羽類とは全然違う種類。

これはもう完全な別種である。最大の特徴は名前の通りの黒い羽根だ。賞状鳥は大きく、白羽類、黒羽類、後述の劇画類の三種類に分類される。

くっきりとした平行四辺形の目も大きな特徴と言える。ラインハルトを思わせる凛々しさである。もしくはベジータ。またはモテモテ王国のファー様。

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全体的に格好良い。男前の鳥と言える。

そして、口にくわえてもいないのに顔に突き立つまち針のようなアクセサリーも見逃せない。アクセサリーの右には標準型と同じ2本の触覚が生えている。これをしばしば3本と見間違える人もいるが、一番右は羽根が跳ねているだけなので注意されたい。

細かく見れば他にも色々特徴があるが、まとめるとおおよそ以下のようになるだろうか。

・黒い羽根。
・くっきりした平行四辺形の目。
・指が1本しかない足。
・まち針。
・2本の首輪。

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「一緒に来いキルヒアイス。2人で宇宙を手に入れるんだ。」とか言い出しそうな目。もしくは、「頑張れカカロット…お前が№1だ!」とか。
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黒羽類細目丸顔鳥

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珍種中の珍種である。見つけた時は度肝を抜かれた。

黒い羽根、2本の首輪、足の形などはかなり平行四辺眼鳥に近いのだが、顔の雰囲気が全く違う。というか、南極と北極くらい遠い顔をしている。

丸い顔から直角に生える細いくちばし。なんともいえない流れるような目。やっつけ仕事な触覚の生え方。すべて計算し尽くして書いたとしか思えない、プロの業である。

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珠算準3級という微妙な内容にふさわしい顔。

この鳥が描かれているのが、「そろばん準3級」という、要するに3級を取れなかった人がもらう賞状だという点も素晴らしいと言える。負け犬に相応しい良い鳥である。

僕はこの鳥が一番好きだ。

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「ぼ、ぼくはおにぎりが、だ、大好きなんだな」と、どうしたって頭の奥からわき上がってくるセリフ。

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