今回彫った「イモ」以外の材料を使って、年賀状を刷りました。
ミックスナッツの場合 |
平面!平面!と、スーパーで目を皿のように棚にはわせた結果、これがカゴに入っていた。
とりあえずカシューナッツを半分にして地ならしをし、削っていく。今回は小さいので、文字の部分を凹部とする。
評:もはや字ではなくなりましたが、形がナッツ型でかわいいと思います。
6Pチーズの場合 |
この時点で真夜中。おなかがすいたので、彫りクズを食べながら作業しています。かわいそうな雰囲気になってきました。自分が。
よく考えたらチーズも、溶けます。急いでやろう。
だんだん、「り」が、元からこういう字のような気がしてきた。ゲシュタルト崩壊も始まっているので急ごう。
評:事前に予想していましたが、一番やりやすい材料でした。筆跡も濃く、形もいい。
そして木綿豆腐の場合 |
あえて最後にとっておいたのは、言うまでもないだろう。その水分。やわらかさ。いまさらながら驚くほどだ。
評:危惧とはうらはらに、ふつうにプリントできた。豆腐の大きさに合わせたらやたら字がでかくなりました。もっと難しい字でもいいかもしれません。でもせいぜい「正」くらいでしょうか。
印刷なんて身近ではない昔の人にとっては、家にあって手軽に簡単に彫れる材料は「イモ」とか根菜類くらいだったのだろう。食べ物を大事にしそうな昔の人だが、イモバンに関しては何故か不問にしていた。
ハンコを買ったりちゃんと作ったりするよりも、使い終わったら食べちゃえ。それなら邪魔にならないし、一挙両得だ、ということもあるかもしれない。
「土に返るパソコン」「食べられる楊枝」など、環境に配慮した製品が生み出される昨今だが、原点は「イモバン」だ。来年は、各種イモバンだけで年賀状を作って配りたいと思う。
今回彫った「イモ」以外の材料を使って、年賀状を刷りました。
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