特集 2026年10月22日

不思議な動きをする赤ちゃんのおもちゃを分解し仕組みを調べる

分解する

さあ、いよいよ分解しよう。このおもちゃを普段使っているのは1才の娘だが、それを分解して壊してしまっては申し訳ないので、分解用に同じおもちゃをもう1個用意してある。

背面はこんな感じ。小さめのプラスドライバーで開けられそうだ。
オープン!
はぇ~。こんな感じか。思っていたのと全然違う。

「中央に部品がある」という意味ではバネ方式がちょっとだけ近かったけど、それにしても全然違う。部分点すらもらえないだろう。惨敗だ。

実際の仕組みはどうなっているのか。

分解した状態でもぐらを押すと、中央の部品が回転し、別のもぐらが飛び出した。なるほど、わかったぞ。

ことばで順に説明するとこうだ。

①すべてのもぐらの下にはバネがあり、何もなければ飛び出すようになっているが、基本的には中央の円盤によって下に押さえつけられている。

もぐらから出っ張った部分が中央の円盤に押さえつけられ、飛び出さないようになっている。

②ただし、円盤には切り欠きがあり、その位置にあるもぐらは「押さえつけ」がなくなるため、飛び出す。

切り欠きによって一か所だけ出っ張りの押さえつけがナシに。そのもぐらは飛び出している。

 ③飛び出すもぐらを押し込むと円盤が回転する。

円盤には斜めの歯のようなものがついており、上からもぐらを押し込むと力が横向きに変換され、円盤が回転する。

円盤が回転すると切り欠きの位置が変わるので、別のもぐらが飛び出すというわけ。なるほどね~。

左上のもぐらを押すと、円盤が回転して、右下のもぐらの位置に切り欠きが来て、飛び出す。(右上のもぐらは微妙に切り欠きの位置がズレており飛び出していない)

よくできた仕組みだ。素人の私からするとめちゃくちゃすごい仕組みに見えるが、機械工学的には超基本なのだろうか。AIに聞いてみよう。

押すと横に動く仕組みはカム。ギザギザ(ラチェット)で決まった分ずつ進める仕組みを間欠送りというらしい。名前が分かるとあとは自分で調べられるから助かる。

なお、その後調べてわかったのだが、ノック式ボールペンでも同じような仕組みが使われているらしい。言われてみれば確かに……。

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本当にランダムなのか?

一個気になったことがある。冒頭の調査では飛び出すもぐらのパターンが見つからなかったが、結局は歯車みたいなものなのでいつか元と同じ状態になるはずだ。もっと数を増やして調べてみよう。

20回目以降も記録を続けたところ、27回目以降は1回目からとまったく同じ順番で飛び出した。

調べが甘かっただけで、法則はあったようだ。しかし、このおもちゃのユーザー(赤ちゃん)は26個も覚えられないので、ユーザー目線ではランダムっぽく見える。疑似ランダムだ。

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恐竜のおもちゃはどうか

「やれやれ、分解も終わったしこれで記事を書こう」と思っていた矢先、西松屋で別のおもちゃを見つけた。

今度は恐竜のおもちゃだ。

これも先ほどと同じで、一か所を押すと別の場所が飛び出すというものだ。きっと仕掛けも同じだろう。

爽快だ~!

今度はパターンが分かりやすく、基本的に「1個飛ばし」で飛び出す。

分解してみた。先ほどと同じで、円盤が飛び出すのを押さえている。
押すと円盤が回転し、別の物が飛び出す。(すごい勢いで飛び出した)

パターンがわかりやすいのは、穴の配置が単純だからだ。逆に言えば、穴の配置によってパターンの複雑さを調整できる。

複雑なパターンの方がランダムっぽく見えるのでゲームとしては楽しい。いっぽうで知育玩具という意味では逆に単純な方が「パターンを見つけた」という喜びにつなげられるだろう。どちらにも良さがある。

⏩ さらにもう一つ別のおもちゃ

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