優秀食材でした
以上、作れば作るほどに確信が増していった、「合鴨スモーク」の料理用食材としての汎用性。
ひとまず「鴨鍋の素」とだけ考えてもかなり使えますし、工夫次第でさらにいろんな料理に応用が利きそうで、夢が広がる昨今です。
はい。個人的にはもう、さっきの鴨ねぎ鍋が美味しかったことで大満足な今回の企画なのですが、予備に買っておいた合鴨スモークがもう1本あります。それでもう2、3品、思いついた料理を作ってみましょうか。
さて、まずは合鴨スモークを2/3と1/3サイズになるくらいにカット。さらに2/3のほうは、皮と身をはがしておきます。
で、まずは皮のみの部分。これをグリルでぱりっと焼き、北京ダック風に食べてみるなんてどうでしょう?
焦げ目がつくまでじっくりと焼いてみると、受け皿(グリさらパン)に尋常じゃないくらいの脂があふれていて我が目を疑いましたが、とにかく取り出してカット。
お手軽に、実は生でも食べられることでおなじみの春巻きの皮(調理工程的に生食できる食材ですが、パッケージに「生で食べられる」と書いてあるものを選びましょう)を適度な大きさに切って、白髪ねぎと細切りのきゅうりも用意し、はい完成。
春巻きの皮に甜麺醤を塗り、具材を巻いて、いただきます!
すると、これまたうまいな〜。
よく考えると、前回食べたのはいつだったっけ? ってくらい、本家の北京ダックの味の記憶が薄いので、それっぽいかそれっぽくないかの判断はできません。ただ、甜麺醤の甘さとコク、野菜のシャキシャキ、じゅわりと脂をたたえた香ばしい鴨皮、それらのハーモニーが合わないわけないじゃないですか。
今回はややめんどうな工程で作りましたが、もう皮だけにこだわらず、いつものようにスライスした合鴨スモークをフライパンなどで焼き目がつくまで炙ってこうやって食べるだけで、じゅうぶん美味しいと思います。
あ、ちなみに、グリさらパンに潤沢に残った鴨脂。こわいなこわいなと思いつつ、少量の米、さらに、少しの合鴨スモークの肉オンリー部分を刻み、ねぎとともに炒め、仕上げに醤油で味つけをしたら、
かなりギルティー、かつ紹興酒がいくらでも飲めてしまう、鴨脂チャーハンが、副産物的に誕生してしまいました。
さて、残っているのは、皮つきの肉と、皮をとってしまった肉が、それぞれ1/3本くらいずつ。
最後はこれに、バッター液とパン粉をまぶして揚げてしまいましょう。そう、「鴨のカツレツ」を作ってしまおうというわけです。
少量の油で、全面を揚げ焼きに。最初から火が通っている食材なので、生焼けの心配がないのがいいですね。
できたらお皿に盛って、バルサミコ酢に砂糖少々を加えて煮詰めた簡易的なソースをかけてみました。
僕はフライものを作るのがそんなに得意じゃないのと、肉の表面がつるつるなので、カットするそばから衣がはがれていってしまうのが悔しいですが、断面はこんな感じ。
食べてみて驚いたのは、合鴨スモークをこんなに厚く切って食べたのは初めてなのに、今まで食べてきたどの合鴨スモークより、肉が柔らかい。塊のままほどよく熱を加えた影響でしょうか。
で、そこにサクサクの衣の食感が加わり、甘く上品な香りのバルサミコソースと鴨の風味が広がって、こりゃあうまいわ。完全に高級料理。
個人的な好みは皮なしだけど、皮ありのほうはぷりっとした食感と、かなりがっつりとした脂のジューシーさがあり、好きな方はこっちのほうが好きかもしれない。とにかく、どちらもうまいっす。
以上、作れば作るほどに確信が増していった、「合鴨スモーク」の料理用食材としての汎用性。
ひとまず「鴨鍋の素」とだけ考えてもかなり使えますし、工夫次第でさらにいろんな料理に応用が利きそうで、夢が広がる昨今です。
これです
※このリンクからお買い物していただくと運営費の支えになります!
おもわず買いたくなる商品紹介記事をまとめたページを作りました。
無性に散財したいときはこちらへ!→商品紹介まとめページ
<もどる | ▽デイリーポータルZトップへ | |
▲デイリーポータルZトップへ | バックナンバーいちらんへ |