特集 2022年9月28日

みそ汁にみたらし団子やブルーチーズを入れてみる

先日、星野源がみそ汁作りを楽しんでいるとニュースで知った。余ったフライドチキンを入れてみたら、おいしかったという。

意外な組み合わせだ。でもおいしそうだと瞬時に想像ができる。もしかして、みそ汁にはまだまだ開拓の余地があるんじゃないだろうか。

入れたことのない具材を入れてみました。

1981年群馬県生まれ。ライター兼イラストレーター。飲食物全般がだいたい好きだという、ざっくりとした見解で生きています。とくに好きなのはカレー。(動画インタビュー)

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まだ開拓できるかもしれない

料理家の土井善晴先生は、みそ汁にトーストを浮かべてもいいとおっしゃっていた。おみその一大メーカーマルコメの公式レシピページではスイカ入りのみそ汁が紹介されている。

まじか(心の声)
まじなのか(心の声)

えらいこっちゃ、と思った。

みそ汁にも多様性がもたらされ、おおよその開拓は完了したようだ。私にはもう開拓の余地はない。そう感じていた。だけど「みそ汁にフライドチキン」の文字を見た時にふと、光がさしたのだ。

まだある。まだ見ぬ場所がきっとある気がする。

よし。試してみよう!


先に「入れないもの」を決めた

しかしチャレンジする対象として、みそ汁はあまりに寛大だ。試しすぎるのを避けるため、買い出しに行く前に「何を入れないか」をあらかじめ決めておいた。

入れないもの
・野菜
・スナック菓子
・果物
・明らかにまずそうなもの

野菜は何を入れてもうまそうすぎるので外した。果物は、酢豚に入っているパイナップルを手放しで喜べないタイプなのでやめておいた。スナック菓子は汁に浸したらだいたいおいしくなる気がするのでやめ、シュークリームも除外しておいた。

シュークリームがみそ汁に沈んだ世界は、平和じゃない気がしたのだ。平和を守るためには、あからさまな不穏を感じたときに手を出さない勇気も必要なのである。

 

挑戦① みたらし団子

で、まず試したのがこちらである。

みたらし団子

「シュークリームとさして変わらなくないか?」という声が聞こえてきそうな気もする。でも、違うんだ。これにはわけがある。

少し前に「みたらし団子を豚肉で巻いて焼くとうまい」とSNSに教えてもらい、勇気をもらったのだ。みたらし団子には食材としてのポテンシャルが我々の想像以上にある気がする。

まさか豚肉と合うなんて

さらにもうひとつ言い訳がある。前、香川県高松市で食べた白みそのお雑煮には、あんこ入りのお餅が入っていた。みそと甘いもちの組み合わせってわりとアリなんである。

香川のお雑煮は、お正月以外でも高松市街などで食べられる。最初から最後まで不思議な味だったけど総合的にはおいしかった
というわけで、こちらがみたらし団子入りのみそ汁です

さっそく飲んでみたところ、団子がふわふわしておいしい。今後うっかり放置して団子がカピカピになってしまったら、みそ汁に入れればいいんだと学んだ。生きる知恵をまたひとつ獲得した。

味は、一言にまとめるならあまじょっぱい。身に覚えのある味だ。地元群馬のローカルフード焼きまんじゅうの味に似ている。

食べたことのない人のために解説すると、焼きまんじゅうとは甘じょっぱいみそだれをまとって焼かれたまんじゅうである。

あーこれ、飲む焼きまんじゅうだ!

 

挑戦② ブルーチーズ

次はこちら。

ブルーチーズである

なぜ!と思う人もいるかもしれない。だけどブルーチーズの独特のしょっぱい味わいは、いい感じに調味料的な役割を果たしてくれるような気がするのだ。

ブルーチーズは、いちじくや桃、柿にのせるとおいしいし、ピザにのせてもおいしい。肉に挟んで焼いたり揚げたりしてもうまい。好んで食べている者からすると、割とオールマイティーな存在に見える。

においはすごいけどいいやつ

もしかして、相棒として添えられがちなはちみつも合わせたら、さらにいい感じなんじゃないだろうか。 

……という私のひらめきを見て「みそ汁にはちみつかよ」と思っている人もいるかもだが、甘みのあるみそ汁って悪くない。はちみつ由来ではないが、愛媛の麦みそを使ったみそ汁も甘くておいしい

おし。できた。

コクがある!

飲んでみてびっくり。想像以上においしい。みそ汁というよりmiso_soupといった感じだ。トーストやバゲットに合わせて食べたい。クロワッサンでもいいかもしれない。朝のひとときを特別にしてくれるまろやかな一杯だ。

ただし一点だけ言い添えたいことがある。あたためている途中で一瞬熱した牛の乳特有のにおいがして、わたしは顔をしかめた。やばいと感じたら一瞬だけ息をとめるなどして、己の身を守ってほしい。

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挑戦③ 梅酒
続いては梅酒を入れてみたい

梅の酸味とみそは合う気がするのだ。だし汁に大さじ2〜3杯梅酒をいれたあと、アルコールを飛ばしてから、みそを溶かしてみた。

一見なんの変哲もないみそ汁ができあがった

おお。まろやかな酸味がふわっと感じられておいしい。酸味が大丈夫な人にはおすすめかも。酸味があるぶん、みそ少なめでも味がしまる。もしかしてこれ、減塩につながるのでは……?!

ちなみに「もしかして酒類全部おいしいんじゃね?」と思って調子にのってビールも入れてみたら苦かった。苦いみそ汁は悲しい気持ちになるのでおすすめしません

 

挑戦④ スペアミント

 入れたことのない葉っぱも入れてみたい。

こちらは近所の西友からやってきた、スペアミントさん
できあがったみそ汁に適量をばしゃっと入れ……
そのまま飲む

おお、なんと。目が覚めるフレッシュな味わいだ。みそ汁もミントも朝が似合う。そういう意味では同士だ。

ミントの香りとみその香り、同時にやってくるのがおもしろい。ただ、ミントの香りが状況にあまり馴染んでいないせいなのか、モヒートというよりは歯磨き粉を思い出してしまうのが難点だ。

頑張っておしゃれになろうとしているのに、おしゃれできてない。全身がちがちにコーディネイトを決めたのに、うっかり間違って便所サンダルで外出してしまったようなちぐはぐさがある。

悪くはないんだけど。

スーパーのミントはそこそこよい値段なので、費用対効果を考えるとおすすめをしていいのかわからない。自家栽培しているミントが生えすぎて困っている人限定で一度ぜひ試してほしい。

 

挑戦⑤ マカロニ

さいごはこちら。

マカロニです

なぜ急にマカロニなのか。これにはわけがある。

みそ汁と炭水化物のかけあわせに未来を感じるのだ。みそ汁をかけたごはんはうまい。うどんにも合う。すいとんもいい。先述のとおり土井先生はトーストに合うと仰っている。あらゆる炭水化物との親和性が抜群なのである。ならばきっとパスタもいけるんじゃないか。

そうだ、いけるに違いないだろうよ。マカロニ。

だし汁をがっつり吸い込んだマカロニ
すごい勢いで汁を吸い込んでいくので、あやうく水分がゼロになりそうになった

うん。違和感とくになし。めちゃくちゃうまい!っていう叫びのある味ではないけど、安定感がある。今日はじめて出会ったのに。

 

……というわけでとりあえず5種類試してみたが引き続きまだまだ探求を続けたい。正直、意外さを見つけるのがなかなか難しい分野と改めて思った。だけど、みそ汁の地平はきっとまだ全然続いている。


フライドチキンも試しました

今回、みそ汁でいろいろ試してみるきっかけになった記事 にのっていた「フライドチキンをみそ汁に入れる」もやってみた。

なんというか、すごく鶏の肉を食べてる体感が明確にあるみそ汁だった。たんぱく質をちゃんと噛み締めている感じがするのだ。どちらかというとサラダチキンっぽく、フライドされたチキンを食べている実感が全然なくて、イメチェンしすぎじゃね?って思いました。

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