七五三のピークは過ぎていたか
さっそく、資料集めだ。千歳飴をしこたま買ってくるぞー!今日からおやつは毎日飴だ。
との覚悟で街をまわってみたのだが、意外と「昔ながらのあの千歳飴の袋」を置いているところは少ない。というか千歳飴の袋自体、ほいほいと置いてあるもんじゃないことがわかった。ピークの土日を過ぎた平日にまわったからだろうか。千歳飴よりも、もうクリスマスの商品のほうが幅をきかせていた。
ペコちゃんやアンパンマン、店独自の現代的なデザインの千歳飴など並ぶ中、かろうじて昔ながらの面影を色濃く残すこれら2点が手に入った。これをお手本にしよう。
うーん、お目出度パーツの一挙掲載ぶりがすばらしい。このほかには例えば熊手などもたいへんお目出度く、心をくすぐられるものがあるが、千歳飴は「手に持って提げる」というところがポイント高い。
さて、実写化するにあたって、各々のパーツを確認しよう。
さあ、撮影だ撮影だ。上記のパーツがほぼいっぺんに揃うのが理想的だ。というわけで、近所の公園にでかけてみた。広大な公園には各種樹木、動物園もあるので、かなりの役者さんが揃うはずだ。
歩いてみると、予想以上に人材豊富だった。
人材豊富と浮かれておきながら、とたんに苦しくなりましたぞ。だいいち梅の季節ではない。
竹も見つからず。よって笹で代替。
日の出は、前に撮ってあったものすごいのを一発。
後回しにしてきたのが、2人の人物像だ。上記の例では稚児だが、私には翁(おきな)と媼(おうな)が立っているイメージなのだ。袋の裏にも、補足的に彼らの写真が出ていた。こういう路線を目指したい。
ほうき、というものがうちにはコレしかない。これを持たせよう。誰に?それは完成後にということで。
これら写真をプリントアウトして切り取り、白紙(買ってきた袋を裏返した)にコラージュしていく。これはけっこう楽しい。
こうして、お目出度いというか、とにかく大騒ぎなものができあがった。
両親の写真は、親族の結婚式から取ったものである。寿ぎのツールとしては最適な写真があったものだ。
コラージュしている間じゅう、「これはいったい何なのか」という思いが頭を支配した。これはいったい何なのか。
スクラップが趣味のご年配の作品を見たことがあるが、それに近い雰囲気がある。七五三を祝っていると見せかけて、自分らでめちゃくちゃ勝手に盛り上がってるかのようである。
もし自分が7歳のころにこれをもらったら、どんな気持ちだろうか。気が遠くなりそうだ。