漁師さんより
港に上がって一休みしていたら、通りがかった漁師のおっちゃんが、「メカブはみのもんたがテレビで取り上げたらたくさん売れるようになったから、ホヤも取り上げるようにいっておいて!」といっていました。
取材協力:宮城県漁業協同組合
さてこの海からあがってロープからはずされてバラバラにされたての新鮮なホヤ、できることならば今すぐに食べてみたい。私はこれを食べるためにここ寄磯までやってきたのだ。
ホヤの引き上げ作業を終えたサイトウさんに勇気を出してお願いしようとしたのだが、それよりも前にホヤを捌きだしてくれた。さすが。
さっと差し出されたホヤは、気のせいかさっき小屋で食べたやつよりもさらに瑞々しく見える。どんな果物よりもジューシー。
いただいたホヤをささっと海水で洗う。鮫浦湾の水が冷たくて気持ちいい。この気持ちよさも味のうちだ。
海水で洗ったホヤを口に入れると、まず当たり前だが海のしょっぱさが口に広がる。そして海の塩っ気が、次に訪れるホヤのえぐみをぐっと引き立てる。真水で洗ったホヤよりもやんちゃな感じの味だ。噛むとホヤの肉がまだ生きているのが伝わってくるフワフワかつプリプリな食感。
ここまで新鮮なホヤだと、ホヤ嫌いの人でも嫌いになる要素がないだろうっていうくらいにうまい。味が見事に透き通っている。
養殖場まで来たらうまいホヤが食えるかなと思って、取材に格好つけてここまでやってきたのだが、予想以上においしくてびっくりした。
さすがとれたてホヤホヤのホヤだ。
港に上がって一休みしていたら、通りがかった漁師のおっちゃんが、「メカブはみのもんたがテレビで取り上げたらたくさん売れるようになったから、ホヤも取り上げるようにいっておいて!」といっていました。
取材協力:宮城県漁業協同組合
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