広告塔としての自転車
築地で業務用自転車を眺めていると、店名が大きく書かれたものがあることに気が付くだろう。これが自転車ではなく自動車ならばよく見かけるのだが、ここでは自転車に看板を出している。
店員さんは店の看板を背負って取引先へ配達へいくことになるわけだが、きっと誇らしいことだろう。
この自転車だったら、住さんがつくった“絶対に盗まれない自転車”並に盗まれにくいことだろう。
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業務用自転車とふれあう
これだけ業務用自転車を見続けていれば、ちょっと触ったり跨ったりしたくなるのが人情。とはいえ、知らない人の自転車を勝手に触るわけにはいかない。
そこで、今日また築地市場への仕入れに連れて行ってもらう約束をしていた我が親友(お寿司屋さん仕入れ担当)に厚かましくもお願いをして、知り合いの店舗にあった自転車を触らせてもらった。
中学生の頃、兄が乗っていたバイクに跨ったとき以上に緊張をしながら、右足を後ろにグッと上げて、セキネサイクル製のヴィンテージ自転車に跨る。
スタンドで後輪が浮いているのもあるのだが、椅子の位置が予想よりも高くて足の付け根がちょっと辛い。跨ったら足が地面に着かなかった。
足をブラブラさせていると、尻がとても痛い。ヤワなシティサイクルと違って、シートがとても堅いのだ。なるほど、跨ってみて初めて気が付く築地で働くということの辛さかな。