頑張れ、鳥取のお台場よ
今回は八ヶ所ある鳥取県のお台場のうち、三ヶ所だけを回ってみた。
東京のお台場と比べて決して華やというわけではないが、鳥取の地に根付いた独特の雰囲気があるような……そんな気がする。まぁ、草むらにねっころがってぼーっとするには良い場所でしょう。
お台場は東京や鳥取の他に、神戸とか淡路島とかにもあるみたいなので、そちらも機会があったら行ってみたいと思います。たまには、こういう史跡めぐりも楽しいものですよ。たいてい何も無いけれど。
そうして鳥取県の西の端、境港にまでやってきた。境港と言えば鬼太郎でおなじみの水木しげる先生の出身地であり、その水木先生にちなんだ町おこしで成功しているところである。
由良台場のコナンといい、境台場の鬼太郎といい、お台場には漫画家を生む何かがあるのだろうか。いやたまたまか。
まぁ、そんなことはさておき、この境港にもお台場がある。水木先生も良いけれど、せっかくお台場もあるのだから、水木先生とお台場の二本立てで町おこしすれば良いのに。
これまでのお台場の標識は簡素なものがポツンと立っているだけであったのに対し、境港のお台場の標識はきちんとした立派なものであった。
鳥取のお台場は、人知れずひっそりあるのが良かったのに。こんな立派な標識があったら、みんな迷わずお台場へ来れてしまうじゃないか。くそー、お台場のくせになまいきだぞ。
そんなことをボヤいていたのもつかの間、肝心のお台場を見てみると、やはりここもまた私の期待を裏切らない、そんなお台場であった。
境港の台場公園は、なんと駐車場になっていた。どうやら観光客のための臨時駐車場であるようだ。人々はここに車を停め、境港観光の目玉である水木しげるロードへ行くらしい。
なんてこった。水木先生とお台場の二本立てで行くどころか、完全に水木先生に食われてしまっているではないか。頑張れ、境台場。
気を取り直して台場公園を散策してみる。
しかし、どうもなんか落ち着かない。他のお台場は一面原っぱという開放的な雰囲気であったのに対し、こちらの境台場は木がうっそうと茂っているため、あまり眺めがよろしくない。台場の要である土塁の形も見えにくいし。
この境台場はなんていうか、心霊スポットのような、少々おっかない雰囲気。さすがは鬼太郎の町なだけある。
なんかあまり長居すると良からぬものとか付いてきてしまいそうな気がするので、そろそろ引き揚げるとしよう。最後に、このお台場を代表するようなお店、境港カルチャーカルチャーを探して終わりにしようか。
境港は他のお台場とは違ってより観光地らしく、台場の前にもなんかいろいろあったりする。
チョボリンの剥製……これはこれで物凄く魅力的ではあるのだが(よく見るとチョボリンという文字の「ン」の点がハート型になってるし)、残念ながら既に入場時間は終わっており、入ることはできなかった。
しょうがないのでその隣にあった日本料理屋を境港カルチャーカルチャーと定めようと思う。
今回は八ヶ所ある鳥取県のお台場のうち、三ヶ所だけを回ってみた。
東京のお台場と比べて決して華やというわけではないが、鳥取の地に根付いた独特の雰囲気があるような……そんな気がする。まぁ、草むらにねっころがってぼーっとするには良い場所でしょう。
お台場は東京や鳥取の他に、神戸とか淡路島とかにもあるみたいなので、そちらも機会があったら行ってみたいと思います。たまには、こういう史跡めぐりも楽しいものですよ。たいてい何も無いけれど。
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