環状二号線はつくりかけだった
つづいて環状二号線を調べてみたところ、これはおおよそ「外堀通り」という道と重なるようだった。
ただし有明から虎ノ門まではまだ道がつながっていないようだ。そういう未整備の区間を辿ってみた。
左下の写真は昭和の雰囲気をのこす八百屋さんで、小さな女の子が野菜を買いに来ていた。環状二号線はこの八百屋さんの脇あたりを通って築地に伸びるはずだが、いまのところそんな気配はない。
東京都の建設局の方に訊いたところ、勝どきから築地までは橋をかける予定であるものの、具体的な時期は未定とのことだった。
そして新橋はまさに工事中
環状二号線の新橋から虎ノ門までの区間はいままさに工事中だった。広い道を通すために地区のあちこちの建物は歯が抜けたようになっている。このあたりの事情は当サイトライター大山さんによる「壁とマッカーサー」というたいへん素敵な記事があるのでぜひご覧ください。
すぐ上の写真の虎ノ門病院は、手前側の低い階層の部分が環状二号線の予定区画と重なっている(「壁とマッカーサー」5ページめより)。この部分は具体的にはどうなってしまうのだろう。
東京都建設局に伺ってみたところ、やはり取り壊すらしい。なんというか、いい意味で衝撃を受けた。一介の市民であるぼくにとって、今の街の姿は今のままであることが当たり前で、それを壊して作り変えようという発想はない。が、街をつくるということは大胆に壊すことでもある。
「新橋に道を通すから建物を買い上げる」。友達との会話にはぜったい出てこないこのスケール感にしびれてしまった。