東大入試プレ問題 論文2(文1)(150分 200点)
第1問
次の文章を読んで「現代社会における自由とデモクレシー」について、あなたの考えるところを1200字以内で述べなさい。句読点も1字に数える。
自由主義liberalismとは何かを考えるとき、それが「自由」liberty,freedomを
実現すべき最上の価値とみなす思想や制度で……以下略

→住解答メモ
いきなり解答用紙に書いたので、プロットのメモ書きしか残ってません。
著者の自由に対する定義
・集団としての自己決定(ポリス)
・外的干渉から守る(16世紀)
・20世紀には平等主義とリバタリアン主義が生まれた
そして、そこにはパラドクスが存在する。
そのパラドクスを劇的に表現しているのがバーリンの
「2つの自由」
積極的自由と消極的自由
積極的自由=判断する主体の根拠もしくは源泉を問う
消極的自由=範囲や領域の問題に関わる自由

・積極的自由
積極的自由の自己支配は独特な展開によって抑圧体制を
生み出しかねない。(バーリン)
なぜか?
ミシェルフーコーの監獄の話
自己決定という段になっての二極化?
高次の自己、低次の自己。この時高次の自己は自己でない。
そこにデモクラシーはない。
・消極的自由
自己の権利の放棄。無関心。
デモクラシーの維持にはつながらない。

→林解答メモ
いきなり解答用紙に書いたので、プロットのメモ書きしか残ってません。
以下のように書いてありました。
現代は自由ということになっている。
はたして本当にそうだろうか。
互いが互いを監視するようになっている。
いや、監視という言葉は正しくない。
そんなわかりやすいものではない。
鏡像をたしかめあうように互いを見て、はみださないようにしている。
課題文の筆者のいう積極的自由の自己支配に似ているが、もっとアモルフなものに変容している。

抑圧される感覚も薄い不自由。
高次の自己は国家ではない、同じ市民である。
市民をとりしまる市民、市民団体が好例。
この状況での民主主義はかたよった一極支配になりやすい。
自民党の高い支持率、そのまえの低い支持率。
オンかオフかのどちらかしかない。
マスメディアの一元的な報道。拉致問題や宗教についての語りにくさ。
(どっちの立場にしても)
支配する市民の根底にあるのは理性や真ではない。惰性。
自分たちによる専制支配。
逆転した状況で消極的自由がうまれている。

第2問
次の文章を読んで、著者の見解を参考にして、人権の普遍性と文化多元主義についてあなたの考えるところを1200字以内で述べなさい。句読点も1字に数える。
第三世界の立場から--第三世界の立場というのは第三世界に属する人という意味だけではありません。先進国の中でそのような……以下略
→住解答メモ
文化多元主義が第3世界から提示されている事に注目。
9.11以降、アメリカが掲げるグローバリズム。
著者が挙げた2つの極端な例=カニバリズム、拷問
文化多元主義と人権の普遍性の関係をあらわす為に分かりやすい例だ。
人権という観点をベースラインに
そこから他者を理解する姿勢

→林解答メモ
人権の普遍性
人権は昔からあったものではない。近代に発明されたのだ。
奴隷制度があった時代、江戸時代に人権という考えはなかった。
その発明を知っているかどうかなのではないか。
その発明を知って、受け入れるなら受け入れる、いやならいやを自分で判断できること。

国家や団体など、共同体のために人権を無視することが問題になる。
つまるところ、共同体対個人というモデルに集約されやしないか。
もし仮に共同体の維持を優先させるという人がいたら、それをとめることはできない。
共同体を共同体たらしめている物語が人権という物語より強いのだ。
問題は共同体の外にいる人に対してである。
すべきでないというのが人権という物語である。
文化が異なる。
選択肢を明らかして選ぶことができるようにする。
我々は既にこれを選んだのだから
共同体の物語をすてた。
(このへんから支離滅裂)
