フクロウの赤ちゃんは三兄弟
突然衝撃の事実をお伝えするが、実は、このフクロウの赤ちゃんは三兄弟である。
私の手元にはこの子しかいないのだが、調べたところ、家族構成はこう。
全員もれなくかわいいが、特に兄弟のうちの一人(黄色いベストの子)に注目してほしい。
なんと、眉がキリリと吊り上がっている。
さらに調べると、こんな情報も出てきた。
!?君、なきむしっていうの????!!!!!??????????????
困り顔か悲しい顔か判断がつかずにいたが、公式に悲しみと断定されていた。
兄弟は『おこりんぼ』と『おすまし』だし…。兄弟全員そろってかわいいんかい。
思わず兄弟のかわいさに目を奪われてしまったが、親もかなりいい。かわいさの中にどことなく大御所感がある。バシッとかっぴらいた目。真剣そのものの表情。写真越しでも貫禄が伝わってくる。
なきむしも、いつか悲しみを捨ててこんな大人になる日が来るのだろうか。
フクロウが服着ていないのは服着られないから服着ていないのです
そういえば、いままで一度もこのフクロウに服を着せたことがなかった。
ただただまっすぐにフクロウすぎて、あまりにも裸の状態が自然なものだから、何か着せようという考えに至らなかった。あと、さっきも言ったとおり着せ替え人形向きじゃないし。
でも、他の赤ちゃんの服が足元でつっかえて悲嘆に暮れる(ように見える)フクロウを見たら「待ってろ、今すぐ俺が服を作るからな」という気持ちに駆り立てられた。
作るっきゃない。
せっかくなら先ほどから何度か登場しているこの二人とお揃いの服も作りたい。
三人組といえば誰か。それはもちろん『笑う大天使』の史緒さん柚子さん和音さんだろう。これはもう、誰になんと言われようと私の中ではそうなのだ。
聖ミカエル学園の制服を作るからな。待ってろよ。
まずは完成したものからご覧ください。
両端の二人はさておき、問題はフクロウである。
なぜこうなったか、順を追って説明する。
まずフクロウのトップスがどういうパターンになるのかがわからない。
ふと、以前Twitterで「ぬいぐるみの洋服を作るときは、ぬいぐるみにラップを巻きつけて型紙を取るとよい」という豆知識を見たのを思い出した。そうだ、それをやろう。あー、Twitterやっててよかった。
なんとか型を取って、こう…いい感じにすると
いい感じにならなかった。
ていうか着れない。それはそう。当たり前だ。
構造的な敗因はわかっている。後ろあきにしたからだ。腕を後ろに回した状態の人形が着れるわけないだろ。アホか私は。
違う。私は散髪中のフクロウを作りたかったんじゃない。
ここらへんで「そもそも袖って無理なのかも」と気付いた。
この子は腕(羽)の半分が胴にくっついてる。となると、袖が袖として成立しない。少なくとも私の技術では。
あとスカートも作るつもりだったが…トップスとボトムスに分かれてるものも無理かもしれない。
よく見たらこの子、ウエストがないのである。もっと早く気付けよ。
さてどうしようか、と迷いつつ、苦肉の策をミルフィーユ状に重ねて完成したのが冒頭のものである。
しかし、帽子は3人の中で一番フィット感があると言えるのではないか。これは頭頂部に耳がない動物の最大の利点である。
ならば、服はほどほどにして被り物をこさえてあげよう。