特集 2021年10月1日

外国でよくみるすみっこたち

アジア各国で野にわとりはよく見かける。こんな感じのものを写真から探してみた。

サンエックスのキャラクター、すみっコぐらしが好きだ。

 本当にすみっコぐらしが好きな人と比べると、たいしてグッズも買ってなくて好きというのもおこがましいが、それでもあの控えめで目立たなさそうなキャラクターたちがいとおしく思う。

すみっコぐらしでは、動物がモデルのキャラクターに加え、とんかつのはじっこや、飲み残しのタピオカや、道端の雑草、それにエビフライのしっぽなどがキャラクター化されている。

いかにも日本の生活のすみっこにいそうなキャラクターが揃っているのだ。

そういえば外国のすみっこにいそうなモノはなんだろう。旅行写真を見返して、海外版すみっコぐらしのモチーフを考えてみた。

変なモノ好きで、比較文化にこだわる2人組(1号&2号)旅行ライターユニット。中国の面白可笑しいものばかりを集めて本にした「 中国の変-現代中国路上考現学 」(バジリコ刊)が発売中。

前の記事:中国の画像素材にでてくる寿司を眺める

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韓国

きざみのり 

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韓国に行っても気軽に食べられる石焼きビビンバ

韓国…といいながら、この韓国のすみっこにいがちなモノに気づいたのは日本の韓国料理屋だ。

定番料理「石焼きビビンバ」に、すみっこなきざみのりが乗っていた。

特に食べた後に残ったきざみのりは、黒い食器ではあまりに見つかりにくい。実に控えめなキャラクターにできそうだ。

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きざみのりはわかりにくい。ごまはまだわかりやすい。

 

 

中国

ムーバー

日本だとかつては薬屋さんによく置かれていた、電動の乗れて揺れるゾウさん、サトちゃんムーバー。

中国では、商店をはじめいろんなところに、あれに似たムーバーが置かれている。モノの性質上、すみに置くしかないとはいえ、マッサージ屋の入口にも置かれていて、一体誰が使うのだろうか。

いつか子供を乗せたいと思っている。そんな気持ちでひっそりと待っているムーバーたちに、すみっコぐらし的なものを感じている。

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大人のマッサージ屋の前に置かれたニッチそうなムーバー。

小心地滑の看板

中国ではいたるところに、黄色い「小心地滑」と書かれた「足元が滑るので注意」の看板がすみっこにちょこんとたつ。道路の真ん中に置くと邪魔だからか、端の方に置かれがちなのも恥ずかしがりやの気があって良い。

それでも「小心地滑」の文字の下で人が滑っている滑るピクトグラムはよく見かけるため、中国に行ったことがある人なら覚えているほどの存在感。中国で特によく見かけるのは滑りやすいから?

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僕がとったゲームセンターの写真のすみっこに写り込んでいた。
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タイのコンビニでもあった。すみっこにあってたたまれている。

ほうきとモップ

街の写真をいろいろ見返すと、ほうきとモップがセットになって置いてあるのをよく見かけるのだ。屋外、屋内、それに木に吊りかけられているものもある。

中国の人々にとって掃き掃除や拭き掃除は身近なものらしい。

僕は中国に長く縁があるけど、全く意識していなかった。それなのに頻繁に写っていて驚いた。すみっこにあるものを意識すると、今まで気づかなかったものが見えてきた。

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木にモップがかけられている。いつでもすぐ手にとれて道を綺麗に?
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中国のほうきはカラフルなのだ。

とうがらし

四川とか中国の西南のほうの辛い食事のエリアでは、辛さと旨味のために大量に赤とうがらしが投入されているものも。でも一部は食べられず、おわんのすみっこについてしまう。

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めちゃくちゃ多いけど、これでも結構食べられる辛さなのだ。
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タイ

セブン犬

 タイといえばお寺、それにセブンイレブン。タイのバンコクから国境近くの地方都市まで、行く先々に、お寺とセブンイレブンはある。

お寺の境内の日陰やセブンイレブンの扉の前には、犬が寝ている。店に入る階段にいる犬も多く、タイのすみっこといえばこれ、通称セブン犬。

中に入りたいけれど、入れてもらえないのはわかってるらしい。中に入ると追い出されるけど、入口にいる限りは追い出されることはない。日中は人間が出入りするときに流れる冷風を味わっている。

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暑い昼間は自動ドアの前で冷風を浴びるセブン犬。

 

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インドの写真になるが、インドでも犬がよくすみっこで寝ている。

ビニール袋

 タイは屋台が多いけど、その屋台をじーっと見ると、ビニール袋がよくぶら下がっている。他の国の屋台はそう目立つところにかかってないけど、タイのは目立つのだ。

中から何か尖ったものが突き破ることがないように、やわらかそうなものをいっぱい詰めて、ただただぶらさがっている。

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タイで身近な屋台。その気にならない場所にビニール袋がぶら下がっている。
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こちらは上にぶら下がる黄色いビニール袋。こんな感じで屋台ではビニール袋が活躍していることに、写真で見て初めて気づいた。現地にいるときは全然気づかなかった……。

 

 

ベトナム

かたつむり

フォーなどを食べるときについてくる無料の野菜。ミントとかもやしとかいろいろある。そこにたまにミニかたつむりが紛れ込んでいる。

野菜は無料だからしょうがない。かたつむりは、雨は好きだけどスープは苦手なのに、ちょっとかわいそうだ。

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食べ物と一緒にもりもりの葉っぱがついてくる。
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そんな盛られている葉っぱにカタツムリがたまにいるのだ。

ベトナムの「チェー」と呼ばれるデザートについてくる。チェーが甘すぎる時や冷やしたい時に入れるやつ。

だいたい使いきれずにすみっこで溶けて水になっていく…。そしてその水は蒸発するか流しに捨てられるかして、いつか巡り巡ってまたチェーを冷やす氷になる…?

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甘冷たいチェーと、最初は冷す気満々の氷。

 

 

インドネシア

クルプック

クルプックというのはせんべいみたいなもの。

細い道をバイクが走り抜けるインドネシアのジャカルタで、よく道路のすみっこで干されている。

椅子の上や廃車の屋根の上などでも干されている。すみっこにいる存在だけど日の当たる場所がすき。

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日干しされているクルプック
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せんべいクルプックはこんな感じでいろんなところで売られている。

プラスチック椅子

インドネシアの写真を見て気づいたのは、カラーのプラスチック椅子がすみっこによく置かれているということ。

特にジャカルタではこの手の椅子ばかりだった。インドネシアのすみっこファミリーだ。

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脇道に入っても例のいすばかり。屋台にもならぶ。

 

 

インド

インドといえば牛。牛は端っこで野菜系のごみを食べている。

インドでは牛肉はほとんど食べないけれど、ラッシーやチャイはよく飲んだ。これらの乳製品の一部は、もとをたどれば道端に落ちてる野菜だったのかも?

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市場で捨てられた野菜のすみっこを食べる牛。
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牛はたまに道路の中央にいることもあるが、だいたいすみっこにいる。牛のほかに犬やヤギもいる。

ミニ玉ねぎ

インド料理といえばカレー。スパイス以外に玉ねぎも大事な調味料だし、口直し。

インド料理屋ではときどきミニ玉ねぎが出てくるが、全部食べられることはなく、ときどきすみっこに残される。のこされたミニ玉ねぎの哀愁は、また別のテーブルにいくのだろうか。

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ミニ玉ねぎが控えめな存在感で口直しに出てくる。

コブラ

インドの工場で働いた人から話を聞くと、なんでもすみっこといえばまずコブラが思い浮かぶそうで。

「本当に工場のすみっこにいるんですよ。ごく稀に発見されると大粛正大会が開催されます!」

とのこと。後ろ向きな考えのコブラを萌えキャラにできそうだ。


行ったことのある外国のすみっこを探そう

すみっコぐらしは、普段光のあたらな、い余り物や残り物や余計なものに光を当ててキャラクター化した。

外国の写真でよくあるけど光のあたらなさそうなあたり前のものを探してみると、海外版すみっコぐらしにできそうなものがたくさん見つけられた。

そして、この国ではこれが当たり前なのか・・・!と気づかされた。

あなたも外国旅行写真からすみっこにあるものを探してみると、意外な発見があるかもしれない。

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