PHLAT BALL
熊:「これがフラットボールです」
林:「?」
熊:「ボールなんですけど、こうやると」
ボールを縦につぶす熊くん。カシャ!という音を立ててフリスビーみたいになる。
林:「おお」
熊:「説明書によると、フリスビーみたいに投げると、相手が受け取った瞬間にボールに戻るようです」
林:「そして?」
熊:「びっくりする、と。」
林:「ああ……」
熊:「あと、これ、フラットのスペルが PHLAT なんですよ。FLATじゃなくて」
林:「そんな単語あるの?」
熊:「いや、知らないです。SをZにするようなものじゃないですか。」
林:「やっぱそういうのってかっこいいの?」
熊:「そこまではわかりません」
あとから気づいたが、SをZにするのってB’Zのことか?
熊:「投げてみましょう。えい!」
カシュ。
平たいまま床におちる円盤。
熊:「あれ?」
林:「あれ?」
熊:「これ受け取ったときにショックを与えないといけないんですよ」
林:「そうなのか」
熊:「壁にぶつけてみましょう」
ニフティが入っているビルの壁にフリスビーをばんばんぶつけはじめる熊くん。何回かなげて、ようやくボールにもどる。
林:「これアメリカで流行ってんの?」
熊:「いや、みたことないです」
でも、少しうらやましいおもちゃだ。