この観光、パソコンのバッテリーが気になっていたのだが、写真を撮るたびにスリープのモードにしていたら半分ほどの消費で済んだ。おかげで工程もスムーズでした。良かった。
ニンテンドーDSをカメラとして使う子どもを見た
電気屋さんのイベントに芸能人の方が来ていたのだが、子どもたちがその人に向かって、ゲーム機のニンテンドーDSを向けて一生懸命何かやっていた。最初は驚いたのだが、どうやらあれは写真を撮っていたらしい。ゲーム機にそういう機能が付いていたのだ。
そう、意外なものにカメラの機能がついていたりするのだ。おもしろいのでカメラが付いたノートパソコンを持って東京スカイツリー周辺を観光してみた。
パソコンの内蔵カメラとは
ノートパソコンの画面の上にカメラが付いている。テレビ電話をする時に使われるようだが、調べてみたら写真も撮れるようだ。
初めて開いた。いつものパソコンの知らない顔を見たようでドキドキした。でもカメラが付いてるパソコンなら写真を撮る機能も当たり前のようについているのだろう。
スカイツリーを観光してみよう
ノートパソコンにカメラの機能があった。これを使って東京の名所、スカイツリーを観光してみよう。
パソコンではないカメラによる写真は、編集部の藤原さんに撮ってもらっています。
パソコンの画面で見ると違和感があったが、こうして見るとよく撮れている感じもする。くすんだ色が「味」と言えなくもない。ただパソコンを起動して、カメラを撮りたいものに向けて、ポインターをシャッターのところに持っていって、クリックする、という工程はとてもまごまごした。観光に来て、いい景色見つけて、クリックって。すごい違和感だった。
カービィカフェ、大人気でした
広場をうろうろしていると「カービィカフェ」なるものがあって人だかりができていた。
期間限定で営業している、人気キャラクターがテーマのカフェである。星のカービィのゲームなどは僕も昔やっていた。
「ドラマチックフィルター」をかけたような、緊張感のある写真になった。うしろの木が枯れているのが妙に気になる。
もちろんかわいいフードなども撮りたいと思い、藤原さんと列に並ぶ。列が進むにつれてカービィカフェの利用方法が明らかになった。
すごい、すごい人気だ。予約して、更にその上で皆さん並んでいたのだ。仕方がないので、外から楽しそうな店内を眺めたあと、別の場所でご飯を食べることにしました。
パソコンでたこ焼きの写真を撮ろうとすると、たこ焼きに、資料を使ってプレゼンしてる人みたいになる。
いよいよ展望台へ
やはり展望台には登りたい。上空からの写真を撮りたい。
チケットカウンターのフロアに、フォトスポットがあった。これも是非撮りたい。順番待ちをして、前の団体さんの写真を頼まれたりして自分の番になった。
ノートパソコンの写真がだんだんうまくなっている気がする。しっかり真ん中に自分が写った。
展望台は、今までのフロア以上に混んでいる感じがした。地上を見下ろす窓の部分は人で埋まっている。
テレビ電話をしていて、相手に絶景を見せてあげている人にも見える。それか電波の調子が悪いので高いころに来て、宛先の方を向いてメールを再送信している人かもしれない。なにしろ趣のある挙動である。
しかしどちらも不正解だ。正解は写真を撮っている人。
この写真は、水平線が上の方にまっすぐ見えていて、上手に撮れたなあと思った。しかしずっと見ているとクラクラしてくる。全面にモザイクをかけたようである。
展望台にもフォトスポットがあった
展望台には、大きなカメラが設置されたフォトスポットがあった。プロのカメラマンに自分のカメラを託して撮ってもらえるのだ。
「僕のカメラです!」と言ってこのパソコンを差し出せるだろうか。今僕は、試されているのだ。
皆さん丁寧に対応してくれたが、結論から言うときれいに撮れないしやめた方がいいんじゃないか、ということだった。係の方を困らせたくないし、楽しい思い出になる観光をしたいので、速やかにパソコンをひっこめた。
パソコンの内蔵カメラ、味のある写真が撮れるが人に託す際は注意が必要である。
「ガラス床」は写せない
展望台定番のアトラクション、ガラス床があった。
床がガラスになっていて、真下の地面が見えるのだ。
光ってしまって下の地面が写せない。実際乗ったガラス床はとてもスリリングだった。高い場所がそれほど苦手ではない僕もそわそわしてしまうような高さだった。さすがはスカイツリーである。楽しかった。
周辺を散策してみよう
施設を一通り堪能したので、浅草に向かって歩きながら街歩きを楽しむことにした。スカイツリーから浅草までは歩いて20分ほど。散歩にちょうどいい距離なのだ。
ここで気が付いたのだが、このカメラには「ズーム」という機能がない。遠くのものを撮る方法がないのだ。確かに「元祖タワー丼」という興味深い看板があったのだが、これではきっとお伝えできていないだろう。でもあったのだ。
この写真なんか、オブジェとスカイツリーがきれいに入ってとてもいいと思う。
雷門でゴール
「雷門がきれいに撮れたらゴールにしましょうか」と言って人だかりの方へ向かう。
やはりテレビ電話の相手に見せているように見える。雷門を見せているということは相手は外国人だろうか。
撮れなくはない
パソコンを持っていた腕がパンパンになって観光を終えた。パソコン内蔵のカメラ、悪くないんじゃないかという瞬間が何度かあった。フィルムのカメラが流行った勢いで言ってしまえば、このパソコン内蔵のカメラの風合いも「味」である。
・重い
・起動に時間がかかる
・逆光に弱い
・タイマーがあると便利
・しかしパソコンを地面に置く勇気が必要
・人に頼む時は慎重に
・ズームができない(できるアプリもあるかもしれない)
・グリッドは使わなかった
・食べ物を撮ると、食べ物に画面を見せている人みたいに
・景色を撮ると、テレビ電話の相手に景色を見せている人みたいに
・高いところで撮ると、電波が悪いので再送信しに来た人みたいに
<追加の検証>取材には使えるか
観光で使うとどういう感じになるかは分かった。追加で、取材に使うとどういうことになるのかやってみた。
少し前まではガラケーのカメラで取材するのは失礼だ、ということが言われてきたが、最近はスマートフォンのカメラも取材用として受け入れられつつある、という話を聞いたことがあった。パソコンのカメラはどうなのだろうか。
パソコンのカメラにはシャッター音がない。タッチパッドを押す、「カッコッ」というこもった歯切れの悪い音が部屋に響いた。
「どうでしたか?」と聞くと、「画面がこっち向いてるから(どんな写真になるか分かるので)なんか安心した」とのことだった。そこまで失礼な感じはしなかったそうだ。
よかった。取材でも使えるようだ。気持ちの強い人なら使えると思う。小堺さんが極端におおらかな人であった、という可能性も大いに考えられるが、そうでなければ使えると思う。