いよいよ今度は個室の方へ!
と、そんな流れで、後日、友人3名と私の合わせて4名で個室席を予約させてもらい、改めて「かき広」を訪れたのである。
店の近くに早めに着いて立っていると、予約した時間の少し前になって、店主が現れ、提灯に明かりが灯った。
「かき広」の店主・吉見三千夫さんに挨拶すると、川の水面を見ながら「この時間は水位が下がってるから、階段の上り下りがしんどいんだよな(笑)」とのこと。お世話になります!
「いらっしゃい。一番奥の部屋に入って待っててー」と店主に言われ、ついに私は「かき広」の個室席がある船の方へと足を踏み入れたのである。そっち側へ渡る階段はカウンター席のある建物から吊るされていて、揺れる。「一人ずつ渡ってね」とのこと。
通路を歩いて一番奥の部屋へ入ると、なんだか旅館に来たかのような気分に。
しかし確かにここは川の上で、当たり前だが、座っていると揺れる。窓を少し開けさせてもらうと、すぐそこが川面である。ちなみに店長に「少し窓を開けてもいいですか?」と聞くと、「ええけど、向こうからも丸見えやで!」とのこと。
今回は事前に予算をお伝えしてあって、その金額に合わせて店長がおつまみを用意してくれることになっている。瓶ビールをいただき、厨房の方から運ばれてくる料理を食べつつ過ごす。
水上ゆえの揺れを感じながら酒を飲む、この優雅な時間。「ずっと気になってたここで、ついに飲めたなー。うれしいなー」と一緒に来た友達も嬉しそうで何より。のんびり飲んでいたらあっという間に外が暗くなっていた。
ぼーっと見とれていると、店長が金の釜を部屋に運んできてくれた。中身はあさりの炊き込みご飯で、今日の料理はこれで全部とのこと。