せっかく同じ町に集まっておきながら、別々の方向へ分かれて歩くという今回の試み。このご時勢ゆえの苦肉の策だったが、手分けして一気に町の魅力を知ることができたような気がして不思議な楽しみもあった。
次は北口と南口の担当を入れ替え、改めてお互いがたどり着いた店に入ってみるのも面白いかもしれない。
パリッコ、スズキナオによる飲酒ユニット「酒の穴」。オンライン上でやり取りをしながら原稿を書くことは多いのだが、実際に現実空間で会ったのは2020年初頭が最後だ。
先日、かなり久々に直接会うことができた。いつもなら「では早速飲みに行きましょう」と店を探すところだが、このご時勢、気を遣わなければいけないことがたくさんある。
そこで、同じ町に集まっておきながら別々の方向に分かれて散策し、その記憶を後で振り返るという方法で「一緒に飲んだ感じ」が味わえないかと試してみることにした。
パリ :前提から話すと、ナオさんが久々に急ぎ仕事で東京にやってきたんですよね。こないだ。
ナオ :そうなんです。こんな時ですが都内の屋外の撮影でどうしても年内に済ませたいっていうのがあって、極力人にも会わずという感じで東京へ来ました!
パリ :で、そうなると、実際に会って打ち合わせたいこともたまってたので、ちょっと時間合わせようと。
ナオ :課題が山積みで。実際に会って話すずっと機会もなかったですからね。
パリ :今年の2月に僕が神戸に行って、それ以来かな。
ナオ :ですねー! 10ヶ月ほどか。
パリ :それで、ナオさんの仕事が終わるのが武蔵小金井という駅だったので、じゃあそこに行きますと。
ナオ :わざわざ申し訳ありませんでした!
パリ :いえいえ。そして、酒の穴としてはずっとリモートで記事を書きつづけていたデイリーポータルZの締め切りも迫っているので、ついでに何かできないかなと思って。
ナオ :そこで考えた苦肉の策が今回の企画。同じ町にいるのに別々に飲んでみる。
パリ :かつてなら気になる飲み屋街とかを一緒に飲み歩けばよかったんだけど、ご時世的にそれもどうなんだということでね。じゃあもう、せっかく久々に会ったのにすぐ駅で解散して、それぞれ別々に飲もうと。
ナオ :はは。もうこうなると同じ町にいる意味があるのか謎ですが、とにかくディスタンスというんでね。
パリ :今回の趣旨としては、同じ駅を同時にスタートし、北口南口に別れてそれぞれひとりでハシゴ酒するっていう。
ナオ :そしてその思い出をあとでこうしてリモート環境で振り返ろうじゃないかと。
パリ :最初、「制限時間1時間で、目標ひとり3軒くらいかな?」とか話してたんですよね。
ナオ :ね。1時間という制限時間を設けたんです。今思うと絶対に無理。というか、どんな計算なんだ!
パリ :はは。とんでもなかった。始めてすぐに無理だと気づいた。
ナオ :本当にそう!
パリ :飲み屋に入ってからとかじゃなくて、歩き出してもう無理だと思いませんでした?
ナオ :町並みを眺めている時点でね。色々あるし。
パリ :「どこ入ろう?」で10分とか。なんかどんどん焦ってくるし。
ナオ :光陰矢の如し。
パリ :実感しました。
パリ :じゃあナオさんの北口編をまず聞いていきましょう。
ナオ :はい。駅前にドンキホーテがあるんですけど、そこでちょっと買いたいものがありまして
パリ :はは。余裕ある。
ナオ :というのは、この日、この建物に仕事で立ち寄った際にチラッと目に入って気になってたんですよ。
パリ:お?
ナオ:小金井ファッションのコーナーが!
パリ :うおー! いいな!
ナオ:これを着て歩きたいなと思いまして、急いで着替えました。
パリ :わはは。
ナオ :普段、私は大阪に住んでいるので、小金井にはなかなか来ることができないわけです。このご時勢ならなおさらで、もう観光地でお土産買う感覚で。
パリ :「KYOTO」と書いたTシャツを着るみたいな。いやー、これ僕も買いに行きたいっすよ。
ナオ :え! いるんだった?
パリ :いるいる。普通に着られるデザイン。
ナオ :セールをしていてトレーナーが1500円でしたよ!
パリ :安い! 買いに行こ。
ナオ :ははは。いいなー! すぐ行けて。
パリ :このパロディデザイン、よく見かけますよね。
ナオ :もう元と少しもかぶってないですもんね。ただ「koganei」。これなら「sakenoana」でもいいもんな。
ナオ :まあとにかくそれを着て、ドンキの横の路地をみたら奥が明るくて色々ありそうでした。
パリ :いい予感しますね。
ナオ :最初ね。この看板で「おっ!見つけた」と思って。でも「質」だった。
ナオ :名酒場かと思ったんだよなー。でもその手前を折れたらすぐ気になるお店があって。
ナオ :この「百薬の長」ってすごく気になりました。
パリ :そう! あのね。実は僕、小金井では何度か飲んでて、とくに好きなのはこの「百薬の長」なんです。
ナオ :げー! そうなんだ
パリ :入らなかったですか?
ナオ :うん。カウンターに常連さんが結構座っていらして、あと、まだ序盤だったんですよね。さっきドンキでトレーナー買って5分も経ってない。もうちょっとあるかなと思って一回通り過ぎてしまいました。
パリ :なるほど。飛び抜けて何がいいってわけじゃないんだけど、すごく居心地がいい店なんだよなー。
ナオ :絶対今度いきたい。
パリ :行きましょう! でもとりあえず、ナオさんのその後の行動に興味あります。
ナオ :ここから先もよさそうなお店がひしめくように並んでいてもうどうしていいかわからなかった。決められない! 時間だけがどんどん過ぎていく。
パリ :いいなーやっぱ、小金井。
ナオ :雰囲気のいい路地ばかりでした。で、この「大黒屋」という店の看板の「今晩のんで明日は仕事」っていうフレーズがいいなと思って。
ナオ :っていうか今よく考えたら、すごくそのままの言葉だな。
パリ :ほんとだ。「今晩はとりあえず飲んで、また明日がんばろう」とかじゃない。
ナオ :「ん? そうそう、明日仕事だよ」っていう。でもいいんだよななんか。
パリ :ここ、入りました?
ナオ :この看板を撮っていたら、この店、店内は禁煙で、タバコを吸う人は店の外の灰皿のところで吸うようになっていたんですが、外でタバコを吸っている紳士が「きみ、ここはいい店だよ! 入っていきなさい。なんでも美味しいよ」って言ってきたんです。
パリ :はは。RPGの村人的な。
ナオ :そうそう、しかも村人が向こうから話しかけてくる時ってイベントが発生するでしょ。
パリ :つーかナオさん。町をふらついて、予感でここに入ったんですよね? 大黒屋って、僕も行ったことあるんですが、武蔵小金井どころか、酒場界でも屈指の名酒場のひとつですよ。
ナオ :そうなんだ!
パリ :さすがです。
ナオ :呼び入れてもらってよかった。
パリ :実際どうでした?
ナオ :本当になんでも美味しかったです。いい店! まずホッピーセットを頼んで。
ナオ :ここからは私が食べた物を連続でご覧ください。
ナオ :メニューにおひたしが4種類もあったんです。その中から「明日葉」を。
パリ :いいなー!
ナオ :これがパッと華やかな味がして最高でした。
パリ :うおー! まじか! いいもの食ってたんだなー!
ナオ :このつくねはすごいですね!「うまっ!」って大きな声が出てしまいました。帰り際に招き入れてくれた紳士にも「つくねが美味しかったです! ありがとうございました」って言いました。感謝する先を間違えたかも。
パリ :なんかただものじゃない感のあるつくね。
ナオ :これで全部です。どれも美味しかったなぁ。店員さんもみんな気さくで。
ナオ :ちょっとボケちゃったけど、創業当時の写真が飾ってありました。
パリ :たまんない良さですね。
ナオ :「やきとり」の「り」の文字の向こうにでっかいビール瓶が立ってるのかと思った。
パリ :これなんだ? 歴代の客たちが飲んだビールの霊だったら笑えますね。
ナオ :はは。心霊写真なんだ。こんなにはっきりと。しかも心霊史上たぶん一番デカい。あとそうだ。トイレがユーモラスでした。
パリ :VOW的な。「まっすぐにたれてうつくし糸柳」ってこれもすごいすね。
ナオ :おしっこ川柳というか。
パリ :「外にこぼすな松茸の露」みたいなのはよく見るけど、基本注意書きじゃないですか。これは普通に美しい句だもんな。
ナオ :たしかに。あとね、これは聞き間違えかもしれないのですが、お店の方が「武蔵小金井のトレーナー…」って遠くで言ってたような気がする。もし武蔵小金井への愛が伝わっていたら嬉しいな。自意識過剰かもしれないですが。
パリ :はは。自意識過剰ってそういうのじゃない気が。
ナオ :自意識の使いどころが変か。
ナオ :しかしもうここからはタイムリミットが近くて慌ててしまいました。お会計をしてお店を出て、もう一軒だけ雰囲気を味わいたいと、大通り沿いの「jikka de dinning」っていうお店に入ってみました。
パリ :なんだ? 急におしゃれ。
ナオ :自分が普段選ばなそうなお店に入ってみるかと思って。店の外の黒板に「具だくさんポトフ」っていうメニューがあったのに惹かれました! ポトフがすっごい好きなんですよ。家でシチューを作る時って、途中までほぼポトフじゃないですか?
パリ :うん。
ナオ :あの時点ですごくたくさん食べてしまうんです。美味しいから。それぐらいポトフが好きでして。
パリ :はは。すきアピールのしかたが独特。でもわかる。
ナオ :メニューを見たらお酒の種類もたくさんありました。明らかにいいお店だったのですが、もう割と急いでたから飲み物は「あえてコロナビールで!」なんつって、あと2品だけ注文させてもらいました。
パリ :あえてのコロナ、ライターとしてやりがちですよ。僕もやったことあって某媒体の編集者さんから「必然性がないなら大事をとって、コロナビールを頼んだ箇所は削除させてください」ってことあった。
ナオ :必然性はないですよね。でも久々に飲んでみたくなって、飲んだらうまいのね。
パリ :うまいし、ライムを入れるのが当然という感じも含めて、他になくていいですよね。
ナオ :そうだ。この「ハラペーニョザーサイ」というのがまためっちゃ美味しかったですよ。
パリ :なんだー! うまそうすぎる。
ナオ :「これなんなんですか!?」ってお店の方に聞いたら「ザーサイをハラペーニョとあえたものです」って、そうだよなと思った。ニンニクが効いていていいつまみでした! 300円。
パリ :飲み屋って、こういう未知のメニューとの出会いがあるのがまた楽しいんですよね。
ナオ :待望のポトフもめっちゃ具だくさん!
ナオ :ここにパリッコさんを呼んで飲んで、もう一度「大黒屋」に寄って帰りたかったですもん。
パリ :1日2回行ける店。
ナオ :もう北と南に分かれるのとかやめようと思った。他にも色々美味しそうなものがあって時間が本当に足りませんでした。
パリ :結局、連絡とりあって時間延長しましたもんね。15分延長したけど焼け石に水だった。
ナオ :ポトフ食べたらすっかりタイムオーバーしていて急いで駅に走ったのでした。私の方はおしまいです。
パリ :名店とちょっと小粋な新しい店。バランスのいいコースでしたね。
ナオ :そうですね。それぞれもう少しゆっくりしたかったとは思うけど、いいコースではありました! さて、パリッコさんの南口は?
パリ :さっき武蔵小金井では何度か飲んでると言いましたが、どちらかというと北口が多かったんですよ。
ナオ :そうなんだ! じゃあちょうどよかったのかもしれないですね。
パリ :そうそう。で、南口を徘徊してみると、こっちはものすごく再開発感あるエリアで。
ナオ :うおー! すごい。なんていうか、登っていく手がかりのない壁みたいなツルツルした感じ。攻略の難しそうな。
パリ :割とそんな感じでした。
パリ :いや、悪いわけじゃないんだけど、今自分が求めてる感じじゃないぞと。
ナオ :ちょっとこう、作った場所って感じですね。自然にこうなってしまったみたいな感じじゃなく。
パリ :駅前エリア周辺だいたいそんな雰囲気で。でも、せっかくだからこの町ならではの個人酒場で飲みたいじゃないですか。で、どんどん焦ってきて、
ナオ :安いな!
パリ :もうちょっとだけねばってみようと。
パリ :で、もう繁華街のきわのギリギリまで行ってみたら、道の向こうに、
パリ :そんで行ってみたらナオさん、
ナオ :はは。「酔ってらっしゃい」! っていうか店名はどれだろう。
パリ :たんぽぽ。目立たせる気がない。
ナオ :そうか。「酔ってらっしゃい呑兵衛さん」がキャッチフレーズで。
パリ :でまぁ、ホッピーを飲みまして
ナオ :おお。同じ時に同じ町でホッピーを飲んでたんですね。
パリ :ね。けっきょくやってることは一緒。
ナオ :鍋がお手頃価格! 「日本のポトフ」こと鍋が。
パリ :そうそう! 一軒目だから軽くで様子見たいんだけど、和風ポトフが魅力的なんですよ。
ナオ :「きのこポトフ」も「タラポトフ」もいいな〜。迷いますね。
パリ :ね。まぁ豆腐好きの僕としては
ナオ :あー美味しそうだ。具だくさん。
パリ :白菜た〜っぷり。
ナオ :こんなの、時計気にして食べるもんじゃないですよね。
パリ :はは。そうそう。1時間くらいかけてゆっくり食うやつ。
ナオ :鍋なんて時間を忘れるための食べ物よ。
パリ :で、ホッピーのナカおかわりして。
パリ :もう、1日の終わり。
ナオ :はは。「今晩のんで明日は仕事」ですよもう。
パリ :わはは。まさに。
パリ :あ、あと、鍋が来るまでの間なんか欲しいなと思ってこれも頼んだんだ。
パリ :下にポテサラが敷いてあってすごい食べごたえある。
ナオ :これはいい! ビジュアルが予想外でした。
パリ :ちなみにですね。やっぱり設定時間が足りなかったというか、考え甘かったなーと思ったのが、まず一見で個人経営の酒場に入り、あれこれ飲み食いしてお店の人に敵ではないと認識してもらい、さらに自分は飲み屋好きで、こういう仕事をしてるってことを徐々にそれとなく伝えていって、
パリ :撮らせてもらうのに、どうしても最低小一時間はかかりますよね。
ナオ :はは。いや、すごい! たしかにそこまでお店の方とお話しする時間もないですもんね。よく撮らせてもらえたなー。
パリ :そうなんすよ。様子を見つつで。
ナオ :ね、調理の邪魔になってもいけないし。
パリ :おふたりは、すぐ近くにある保育園からの幼馴染だそうで。
ナオ :へー! じゃあもう、地元をよく知る2人なんだ。再開発の様子も見てきて。
パリ :うん。でも、飲食の経験があったとかではなく、いきなり7年ほど前にここでこの店を始めたらしく、
パリ :全部自分たちでDIYして、しかも2週間で仕上げたっていってました。まさに唯一無二の店。
ナオ :すごいな! ここでゆっくりお話を聞きたいですね。
パリ :もうほんと、ここにずっといたかった。「また来ます」とお約束してお会計し、残りがあと延長ぶんの15分ほど。
ナオ :15分か。かなり厳しい。
パリ :でもぜったいもう1軒は行きたい。実は南口を出てすぐの場所に、
あることは知ってたんですよ。ただ、それこそいきなり飛びこんで15分でさくっと出てこられる店がある雰囲気じゃない。そこで思い出したのが、例の駅前の再開発地帯。
ナオ :よく見つけた!
パリ :赤札屋って、新橋とか四谷にもあって、ナオさんと行ったこともありますよね。
ナオ :ああ、ありますよね。
パリ :チューハイが100円だったりする激安店。でもあんな場所にまさかな……と思いつつ、行ってみたら、
ナオ :はは。あの赤札屋だ! こんなツルツルのビルに!
パリ :笑いますよね。なので、ここならいっぱいいけるぞと。
ナオ :確かに、ここならサッ一杯飲んで帰るような使い方をするお客さんも多い店ですよね。
パリ :ね! ただ、本当に自分ってバカだなと思うのが、100円のチューハイ1杯でいいのに、どうしても、
を確かめてみたくなっちゃって。
パリ :お通しの冷奴が小さいというのはあるんでが、それにしてもでかい
ナオ :冷奴がすごく遠い! 高所恐怖症の人は怖いかもしれない。見ていてちょっと怖いもん。冷奴のとこまで落ちたらどうなっちゃうんだろうっていう。
パリ :クッション性ありますけどね。
パリ :はは。しかし残り15分間でメガって、もはやアスリートですよね。自分を追いこむ。
パリ :いやほんとやばいすよ15分メガは。うっぷうっぷといいながら「遅れちゃうー!」って、酒飲んでる。
ナオ :ははは。バカかもしれない。
パリ :まさに。加えて、一応店に入ったら1杯1品は頼むのが礼儀という気持ちもあるので、
パリ :もいってますから。あわただしいことこのうえない。
ナオ :これは忙しいな。でもアスリートだからしかたない。「もう限界!」っていうぐらいトレーニングしてからの10回ダンベルみたいな。
パリ :これでようやくフィニッシュでした。
パリ いやしかし、このご時世だからと短時間でやりましたけど、2時間くらいあるともう少し余裕あったかもしれない。
ナオ :そうですね。時間設定に無理があった感はあるけど、行為としては楽しかったです。旅先で「色々行きたいけど1日であっちもこっちもいけないよー! あー!」ってなることあるじゃないですか。
パリ :めっちゃある。焦るんですよね。
ナオ :そういうときに自分がカパッと2つに分身できたみたいな感じじゃないですか。
パリ :コピーロボット的な。
ナオ :そうそう、あとでこうして振り返れば倍いける。
パリ :倍、いけてるのかな?
ナオ :はは。でも実際、武蔵小金井を一気にかなり好きになれました。
パリ :確かにポトフの店も湯豆腐の店もお互い好きになってますもんね。こんな機会じゃないとやらない飲み方だけど面白かったですね。
ナオ :かなりディスタンスをたもてましたし! わざわざせっかく同じ場所に集まって、結局ほとんど会えてないですけどね。
パリ :はは。でもなんか、共通の思い出にはなる。「あの日、武蔵小金井で飲んだね〜」って。
ナオ :そうです。飲めてよかった!
パリ :むしろ「一緒に飲んだ」のハードルが下がって良かった!
ナオ :確かに。また武蔵小金井トレーナーを着て散策したいです。
パリ :あれ買いに行かなきゃ。
ナオ :ぜひ今度はペアルックで!
パリ :はい! 別行動ならおじさんどうしがペアルック着てても恥ずかしくないし。
せっかく同じ町に集まっておきながら、別々の方向へ分かれて歩くという今回の試み。このご時勢ゆえの苦肉の策だったが、手分けして一気に町の魅力を知ることができたような気がして不思議な楽しみもあった。
次は北口と南口の担当を入れ替え、改めてお互いがたどり着いた店に入ってみるのも面白いかもしれない。
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