全部美味い
どこでも買えるほどメジャーじゃないのに、なんと今回購入したアンリ・シャルパンティエとアマンド東京は共に東京駅の東京ギフトパレットにありました。
アマンド東京のナポレオンはパイ生地がしっかりしていて、重厚な味わいです。
アンリ・シャルパンティエは全身にアーモンドのドレスを纏って、豪奢な見た目です。
しかし意外なことに甘さ控えめで、一番軽い味わいでした。
3つのナポレオンを食べ比べてみた結果を、表にまとめてみました。
40年目の真実
ここまで偉そうに語ってきましたけど、正直に言います。薄々お分かりだと思いますが、私が40年食べ続けてきたナポレオンってアルプスのナポレオンのことで、他のお店のは食べたことなかったのです。しかし今回、色々食べ比べて良かったです。
成城アルプスのナポレオン、一番上の層のパイ生地はオレンジ色に輝いています。
これ、あんずのジャムなんですが、イチゴを使わない代わりにあんずジャムでフルーツの甘みと酸味を演出してたんですね。40年目の食べ比べによってようやく、アルプスのオシャレな工夫に気付きました。
一通り食べ終わってふと机を見ると、ナイフにカスタードクリームが。
こんな宝物を林さんに譲った自分に驚きました。「独占ではなく共有」。私、いつの間にかちゃんと大人になってました。
ナポレオンは大切な食べ物に生まれない。大切な食べ物になるのだ
うちの母親が駒込の出身だったので、アルプス洋菓子店のナポレオンは親戚一同の大好物でした。私が子供の頃から食べていたのもそれが理由です。
私が中学生の頃、母の兄が亡くなりました。お通夜かお葬式で伯父も大好きだったナポレオンを皆で食べようとしたんでしょうね。母がアルプス洋菓子店に電話で大量注文してたんですけど、受話器の向こうのお店の人に「亡くなった兄の大好物で…」と号泣しながら説明してるんですよ。
親が大泣きしてるのを見てしまった戸惑いと、(お店の人も困るだろうな)という恥ずかしさと。なんか気持ちがグチャグチャになってしまったのを今でも鮮明に覚えています。
でも味だけじゃなくてそういう記憶や体験が重なった結果、美味いを超えた「大切な食べ物」って生まれるんだと思います。
お別れの挨拶に代えて
大好きな食べ物をDPZ読者の皆様に紹介したかっただけなのに、なぜ終盤で湿っぽい話してるんでしょう?パーティー会場で喪服を着てるような焦りを感じています。最後は明るく締めましょう。
ナポレオンと言えばボナ植木氏とパルト小石氏の二人組マジシャン、ナポレオンズ。2021年にパルト小石氏が亡くなり、なかなかテレビで見られなくなったあの至芸「あったま・ぐるぐる」に挑戦してみたので、是非ご覧ください。
皆さんもナポレオン食べてみて下さいね。
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