特集 2025年12月25日

コロンビアのメデジンというイケイケな街で年越しをした大晦日

大晦日のプロベンザは街が丸ごとパーティー会場に

プロベンザは、おしゃれなバーやレストランがたくさんあるエリアで、メデジンで夜遊びをするならココ!という感じの場所らしい。ほうほう。東京でいうと六本木みたいな感じか?

メデジンの南の方です。「と、言われましても…」って感じかもしれませんが

大晦日の夜は街全体がパーティー状態になっており、お酒を飲んで音楽に合わせて踊って(コロンビア人はこういう時ガチで踊ります)、お祭り騒ぎで年越しを迎えられそうだ。

0時過ぎまで滞在することを見越して、21時ごろにK氏と2人でシャオリン宅を出た。Uberに乗ってプロベンザに向かっている間、K氏から諸々注意喚起をされる。

「どんなに楽しい雰囲気でもここはコロンビアなので、絶対に単独行動をしないように。人さらいが普通にいる。あと、感じの良い人から声をかけられても絶対にお酒を奢られたりついて行ったりしない。パーティーにいる”感じの良い人”はほぼ確実にマフィアだと思え」と物騒なアドバイスをたくさんいただいた。

ただでさえアジア人というだけでそこそこ目立つので、間違ってもお酒を飲みすぎてハメを外したりできない。
コロンビアで暮らしていた時、強盗被害に13回あった経験を持つK氏が言うことなので大人しく従っておこう。

皆さんも大晦日をメデジンのパーティーで過ごす時は気をつけましょうね。

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街にひらめく、幸せの黄色いパンツ

そんなこんなで、20分ほどでプロベンザに着いた。

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メインストリートの入り口からパーティー感がすごい!

この写真で手前に写っているバイクの2人乗りはコロンビアの警察。大晦日のプロベンザは厳戒態勢が敷かれており警察がたくさんいた。ビビる。

メインストリートはとにかく大音量でサルサが流れており、キラキラとした飾りに彩られている。うお〜!ラテンのお祭りって感じだ!

が、気になったのは、キラキラした飾りに紛れて干されている黄色いパンツ

男性用のパンツもあれば、女性用のパンツもある。どれもこれも鮮やかな黄色だ。

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あらやだ、洗濯物を取り込むの忘れたのかしら

K氏に聞いてみると、コロンビアでは「大晦日に黄色いパンツを履くといい1年になる」という言い伝えがあるそうだ。

なんとも絶妙なローカル情報!これはデイリーポータルZでも初出しの内容だろうと思っていたら、既にほりべのぞみさんが記事で紹介していた。流石すぎる。

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慣れないパーティーに四苦八苦

0時まで時間があるので、とりあえずどこかお店に入ってビールを飲みながら食事をしようということになり、席がかなり空いているレストランに入ってみると
店員さんが飛んできて「予約してる?」と聞いてきた。当然No。

「この空いてる席は全部予約席です。予約してないと入れません」と言われてぶったまげる。

他のレストランも軒並み同じだ。確かに、よくみるとどのレストランも貸切のような感じで「お金持ちでーす」みたいな見た目のご家族・ご親戚一同が踊りまくってる

しかし、店員さんが「ビールだけなら買ってもいいよ〜」と言ってくれたのでコロナビールを1本ずつ買う。そして値段を見て再度ぶったまげた。

通常のコロンビアのレストランではビールは1本10,000ペソ(約400円)なのに、ここでは50,000ペソ(約2,000円)もする。
50,000ペソて。大盛りのバンデハパイサが食べれるやんけ

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こちらがコロンビア名物のデカ盛りグルメ、バンデハパイサでございます

しかし、ここでビールを握っておかないと当分買えそうにないので、泣く泣く購入。

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もちろんお店の中では飲めないので、おしゃれなレストランの横の植え込みの前で飲む

ちびちびとビールを飲みながらプロベンザの街を行ったり来たりする。

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とにかく人が多い!!立ち止まって写真も撮れないのでブレブレの動画しかない

あちらこちらで陽気な音楽が流れ、人々は踊ったり笑い合ったりしている。日本の大晦日とは全然違うなー。半袖だし

そして、23:45頃。あとちょっとで年越しカウントダウンというところで、足腰に限界が来た。喉もカラカラだ。

「もう十分パーティーを楽しんだから、帰ろう」どちらともなく提案し、退却決定!!

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Uberの車内でひっそり年越し

あんなに楽しみにしていた年越しの瞬間だが、プロベンザという街の「陽の気」にやられ、早々に退散することになった

シャオリン宅に帰るために配車したUberに乗り込む。ドライバーは若い女性で、大学に行く学費を稼ぐために、大晦日もUber運転手をしているのだと話していた。

車はプロベンザの喧騒からどんどん離れていく。車内ではK氏とドライバーの女性が語学について熱いディスカッションを繰り広げている。後部座席で、聞き取れないくらい早口のスペイン語を聞いているのは心地よく、ウトウトと眠くなってくる。

そんな中、ひっそりと0時を迎えた。車内の3人で「フェリス・アーニョ・ヌエボ(あけましておめでとう)」と言い合うのは少し照れくさかった。

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年越しの瞬間の写真。地味

ままならなかった海外年越し

というわけで、初めての海外年越しは「年越す前に帰った」という結果になったわけだが、

シャオリン宅から窓の外を見たら、新年を祝う花火がドカンドカン打ち上がっているのが見えて壮観だった。

完全に日本人の感覚で「室内でゆっくりと花火が見れてよかったな〜」と呟いたら、「あれは全部違法で打ち上げてるヤバい花火だよ!」と言われた。

 
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どう見ても勝手にやっていい規模ではない。恐るべし、コロンビア

 

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編集部からのみどころ
盛り上がってる様子でちょっとでも「楽しそう~」と思うとすぐマフィアのエピソードが出てくる原稿、緩急あって面白かったです。 あと15分というところで帰っちゃうのもおかしいですよね。序盤に書いてあるナイトクラブも野外フェスも全然出てこない展開には笑いました。 でもそれが旅のリアルという感じで、すごく良かった!(石川)

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