特集 2025年12月25日

コロンビアのメデジンというイケイケな街で年越しをした大晦日

もうすぐ大晦日ですね。
皆さんはどんな年末年始を過ごされるのでしょうか。中には海外で年を越す方もいるかもしれません。

遡ること一年前の今頃。私は南米のコロンビアにいました。12月31日の年越しも、メデジンという大都市のど真ん中で過ごしました。

海外の年越しってどんなイメージでしょうか。日本よりもハイテンションでキラキラしててウェーイって感じじゃないですか?

パーティ慣れしていない日本人が南米のイケイケシティで大晦日を過ごした1日を振り返ってレポートします。

会社員。色んな仕事をして色んな街に住んで今に至る。粘土で形を作るのが得意。うどんよりもトンカツが好き。

前の記事:タイの縁起物で熊手を作る

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meは何しにコロンビアへ

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2024年の12月中旬から1月の下旬にかけて、私はパートナーのK氏と共に、彼の出身地であるコロンビアを旅行していた。

コロンビアは南米大陸の上の方にある国で、日本人にとってはコーヒーとサッカーで有名だ。あとインターネットミーム

そんなコロンビアでは、かつて日本人の集団移民が行われ、K氏のひいおじいちゃんも今から120年前くらいに山口県周南市からコロンビアに渡った。意外にも日本との縁が深い国なのである。

今回の旅行で私はコロンビア初渡航となった。
フライトは36時間、首都ボゴタは近代的な街なのに標高2700mに位置し、食事に行くだけで軽く高山病になり、日本との時差はなんと-14時間。

県から県に移動するバスは天城越えならぬ「アンデス越え」を余儀なくされ、ボロボロのバスでギリギリの崖道を爆走し、車内ではクンビア(コロンビアの伝統的なノリのいい音楽)が爆音で流れまくる。そんな国です。
 

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ジャージでウロウロしてたせいで修学旅行みたいな写真がたくさんある

この旅行でどうしてもやりたかったことは、人生初の海外での年越しだ。その場所に選ばれたのは、コロンビア屈指のパーティー都市「メデジン」である。

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メデジンってどんな街?

メデジンは、コロンビアの北西部に位置するアンティオキア県の県都である。首都ボゴタに次ぐ第二都市であり、日本でいうところの大阪みたいな感じだ。

かつてはコロンビア最大の麻薬カルテル「メデジン・カルテル」の本拠地であり、治安が悪いとかいうヌルい言葉では表現できないような事件が起こりまくったエリアであるが、
今ではマフィアのイメージは一掃され、逆に観光地として盛り上げようとイメージアップ戦略が図られている。

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メデジンの郊外にある町「グアタペ」の色鮮やかな街並みは大人気の撮影スポット(引用元:SIBATABI

カラフルな街並みや旧市街を再現した有名スポットが話題となり、今や世界各国から観光客が訪れる人気エリアとなっているのだ。

そのため、観光客も楽しめるナイトクラブや屋外フェスなどのイベントも多く開催されており、大晦日の夜はさらに大盛り上がりになるそう。

決まりだ!今年の大晦日はメデジンのパーティーで年越しをするぞ!!

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メデジンに住む友人と合流

メデジンには、K氏の幼馴染・マテオさんが住んでいるため、マテオさんのお宅に泊まらせてもらうことにした。

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マテオさん(写真中央)とは別日に「ペレイラ」という街で会っていた。この写真だとすごく遠くに座っているように見えるけど、ビールのピッチャーがデカすぎるだけです

12月30日の夜にマテオさんのマンションに到着すると、もう一人のお友達が遊びに来ていた。彼の名前もまたマテオだった。

出た!!南米あるあるだ。
南米では男性・女性共に名前が被りやすく、友人間ではあだ名が正式名称みたいになっていることが多い。
そのため、マンションのオーナーのマテオさんは「シャオリン」というあだ名で呼ぶことに。なんだかもうめっちゃ仲良くなったみたいで嬉しい!

もう一人のマテオさんにもあだ名を聞いたら「マテオでいいよ〜」と言われて爆笑。なんなんだよ。呼ばせてくれよ。

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メデジンで過ごす大晦日がスタート

12月31日の朝、9時ごろに起床。

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シャオリンのマンションからの眺めはこんな感じ。コロンビアの家屋はほぼ必ず、防犯用の金網や鉄柵が窓についています

今日はシャオリンとK氏と私の3人でメデジン市内を観光してから、夜はメデジン屈指のパーティースポット・プロベンザというエリアに行き、年越しの瞬間を迎える予定だ。

ダブルマテオは人混みとか賑々しいところはあんまり好かないそうで、プロベンザに行くのはK氏と私の2人だけになった。

「年越しでプロベンザ行くの?やべ〜、俺らはやめとくわ」みたいな会話がスペイン語(コロンビアの公用語)で繰り広げられているのが洗面所から聞こえて、一抹の不安。
ちなみに、その不安はまあまあ的中します。


朝ごはんを簡単に済ませた10時ごろ。そろそろ出かけようと準備をしていると、突然LINEの通知がポコポコ鳴った。
見てみると、日本にいる友人たちからの「あけおめ!」というメッセージだった。
やばい!!日本はもう年越しをしている!

先述の通り、コロンビアは日本より14時間遅れている。そのため、メデジンで我々がグーグー寝てる間に日本の皆さんは大晦日を過ごし、年越し蕎麦を茹で、紅白歌合戦を楽しんでいたわけだ。
あけおめLINEにどう返していいかわからない。なんせこちらは大晦日の午前中なので……

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今頃みんな「おもしろ荘」見ているのかなあ……と思いながらメデジンの街を歩く。気温は20℃くらいで過ごしやすい
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大晦日のランチタイム

日本に置いてかれてる感をひしひしと感じながら、マンションから歩いて15分くらいのショッピングモールに到着。

これが日本のデパートだったら、生鮮食品コーナーが大盛り上がりで、すき焼き用の肉とか元旦用の刺身とかの争奪戦になっているはずだが、もちろんそんなこともなく。
いたってごく普通の雰囲気だった。

というのも、日本では「仕事納めまでは普通の日常を過ごして年末年始休暇で大爆発して大盛り上がり」という感じだが、コロンビアでは12月1日から1月中旬までずーっとお祭り状態が続くので、大晦日も元旦も、日中は普通に過ごす人が多いそうだ。

そのため、メデジン大晦日のランチタイムは、フードコートでハンバーガーを食べることになった。ハンバーガーか……蕎麦とかが食べたいな……

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こちらがコロンビアの人気ハンバーガーチェーン「El Corral」のハンバーガー。セットで1500円くらい。ボリュームがあって美味しい!
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大晦日のメデジン観光

ハンバーガーを食べてお腹いっぱいになったので、電車に乗ってメデジン観光がスタート!

ちなみにメデジンは、コロンビア国内で唯一の電車(メトロ)が走っている街でもある。もう一つの公共交通手段はなんとロープウェーの「メトロカブレ」だ。

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本当にアンデス山脈にある国なんだな〜という感じだ(引用元:あっ旅

まずはメデジンの有名スポット「ボテロ広場」に到着。

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コロンビアで最も有名な芸術家の一人「サンティアゴ・ボテロ」のパブリックアートが立ち並ぶ広場。ボテロの作品は人物も動物もぽっちゃりしているのが特徴

その後は、大きな教会の周りで行われている地元のお祭りを見に行った。

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屋台で、お土産に良さそうな教会のお守り的なものを買った。日本円で100円くらい

コロンビアに行ったことがある方や、コロンビアの旅行記を読んだことがある方はわかると思うのですが、とにかく街に犬がいます。野良犬もいるし、飼い犬もいるし、どっちなのかわからないフリーランスな犬もいっぱいいます。大晦日でも犬だらけです。

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めっちゃ大きな犬が普通にいる。みんなお利口で穏やか
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靴屋さんでは犬が店番をしている
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そういえばボテロ広場にもぽっちゃりな犬がいた

日が落ちてきたので、夜ご飯のラップサンドを買って帰宅。かなり歩いてクタクタ。
夜が深まったら、ついにプロベンザに突入だ!

⏩ 大晦日のプロベンザは街が丸ごとパーティー会場に

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