なんにしても餃子は美味い
今回の記事で判ったのは、餃子を作るのは簡単で安くて美味しくて最高だ、という事だ。餃子はやはり良いものだ。
そういえば、以前住んでた街に美味しい餃子屋さんがあった。餃子専門店で、色んな種類の餃子があった。でも場所が悪くて全く流行ってなくて、「いつ死のうか考えてる」と店主が漏らしていた。座敷席のテーブルの上には小分けされた小麦粉が売り物として並んでいた。
引っ越してから行ってないんだけどあの店、どうなったかなぁ。餃子を食べながらなんとなく思い出したので書いてみた。
餃子が大好きだ。大好きなので、餃子屋を巡るだけという記事を過去に2回も書いてしまった(東京で美味しい餃子を食べ歩き、続) 。もっちりした皮、肉、しかも皮の中には脂たっぷりの肉汁!
餃子はなにが良いって、肉と炭水化物、脂という、当サイトの大好物三つが一口で食べられるのがいい。すばらしい。
そんな餃子愛を僕なりに表現してみました。
※2010年1月に掲載された記事の写真画像を大きくして再掲載しました。
餃子作りは簡単だ。小麦粉をぬるま湯でこねると皮の生地が出来る。小麦粉(薄力粉とか中力粉とかは適当で良い)300gに対してぬるま湯180mlくらい。で、適当にまとまるようにこねればいい。詳しくはアトサチってください(コチラ)。
餡も簡単。白菜とかニラを刻んで挽肉と混ぜれば良い。味付けに味覇でも入れればいっそう中華らしくなるので入れると良いけど、入れなくても美味しいのでどっちでもいいです。ニンニクはお好みで。今回は本場中国に思いをはせてニンニクなしで作ってみた。
よし、こんな具合でサクサクいこう。
皮の生地と餡があっという間に出来ました。
では、ここからが本番なので更に飛ばしていきます。
皮で餡を包んで閉じれば餃子の完成。手作り餃子って可愛いね。
マトリョーシカ餃子なので、これを更に餡と皮で包むわけです。
6回重ねたところで、自重による崩壊の危険性が出てきた。あと、これ、ちゃんと焼けるのか?という心配も出てきた。あんまり盛大に失敗すると記事としてもどうかという事になるので、この辺で悪ノリはやめて焼き工程に入ろうと思う。
ここまで出来たら焼いて食べよう。さて、美味く焼けるか。
この餃子を焼こうという訳なのだが、なんと言っても、どれくらいの時間焼けばいいのか皆目見当が付かない。こんな大きさの餃子焼いたことないし、中は皮と餡の多層構造。本当に火が通るのかすら怪しい。
とはいえ、焼かないことには始まらないのでフライパンに投入。重い。
餃子はまず表面を焼いて、そこにお湯を注ぐ。茹でるようにして火を通していくわけだ。この工程が一番大事で、ここでしっかり皮に火が通ってない食感が悪くなる。
でも、この餃子、中の皮までちゃんと火が通るんだろうか。何分で?サッパリ判らない。
普通サイズの餃子はここでフライパンからリタイア。マトギョーの方は更にお湯を加え、何回かひっくり返しながら更に30分茹でたり焼いたりした。
そうして出来たのがこれだ。
制作時間1時間半くらい。大変にお手軽なマトギョーだが、味はどうだろう。早速切って食べてみよう。
マトリョーシカの名の通り一層一層はがして食べようかとも思ったのだけど、断面を見たかったので切ってみた。
焦げ目がない部分は柔らかくて包丁がスッと入った。切ったら中から大量の肉汁が!という映像を想像していたのだけど、どうやらそういった汁は皮が吸ってしまったらしい。なるほど、内部ではお湯の代わりに肉汁が皮を茹でる役割を担ったわけだ。
味わってみる。
味としては、餃子。ミルフィーユの様であり、ロールキャベツの様でもあり、ラザニアの様でもあり、でも餃子という訳のわからない餃子だった。
皮の合わせ目が餃子の片方に集中してしまったため、その部分だけやや火の通りが悪かったように思う。合わせ目は角度を変えながら、マトギョー内部にまんべんなく分布するように作った方が良いだろう。またこんな役に立たないノウハウばかり溜まっていく。
大成功とは言い難いが、中成功くらいの結果にはなったと思う。前回(スパイスのお香)の失敗と比べたら大分良い結果だろう。
という事で、個人的に今年最初の記事でした。2010年もよろしくお願いします。
今回の記事で判ったのは、餃子を作るのは簡単で安くて美味しくて最高だ、という事だ。餃子はやはり良いものだ。
そういえば、以前住んでた街に美味しい餃子屋さんがあった。餃子専門店で、色んな種類の餃子があった。でも場所が悪くて全く流行ってなくて、「いつ死のうか考えてる」と店主が漏らしていた。座敷席のテーブルの上には小分けされた小麦粉が売り物として並んでいた。
引っ越してから行ってないんだけどあの店、どうなったかなぁ。餃子を食べながらなんとなく思い出したので書いてみた。
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