FRESCOウォッチャーに聞く
京都住まいのmorichinさんに話をきいた。
元々福井県出身のmorichinさん。大学時代は京都に住み、その後東京で働いていたものの京都が恋しくなり現在また京都に住んでいる。
FRESCOには大学時代にもたくさんお世話になっていたというが、時を経て気になっていることがあるそうだ。
それが今回紹介する「FRESCOの浸食っぷり」である。
FRESCOとはどんなスーパー?
私も京都が好きで何度も訪れているけれど、これまでFRESCOの存在を知らなかった。
住んでいる人にはお馴染みでも、たまに行く人にはピンときてない。
そんな存在のようだ。
ところが…!
morichinさんにFRESCOの存在を聞いて京都を移動していると、そこかしこにFRESCOが目に入ってくる。あそこにも!あそこにも! 視野が一気に広がった瞬間だ。
スーパーとコンビニのいいとこどりの「スーパーコンビニ」
FRESCOのサイトには『食品スーパーの品揃えとコンビニエンスストアの利便性を兼ね備えた「スーパーコンビニ」』とある。
店内に入ってみると、たしかに揚げ物などのお惣菜や生鮮食品がコンビニよりもダントツで多い。それに陳列に賑わいがあってお買い得感を感じる。
中にはFRESCOオリジナルの食品やお弁当も並んでいる。
それがまた、どれも素朴な感じがしてとてもいい。
もちろんお店(立地)によるけど、コンビニサイズながら品揃えや価格はスーパー、それがFRESCOのようだ。近所にあったらめちゃくちゃ助かるやつだ。
30年前から学生の強い味方
FRESCOは1992年に第一号店・勧修店をオープン。
イタリア語で「新鮮・みずみずしい」を意味しているそうだ。
京都市内を中心に展開し、一部店舗では24時間営業を導入している。
morichinさんが大学生だった1995年当時はまだ24時間営業が珍しかったらしく、大変助かったという。
ちなみに最初に入ったこの店舗は「プチフレスコ」だ。
FRESCOには通常タイプの他に「プチフレスコ」と「ミニフレスコ」がある。
プチフレスコは関東でいうところの「まいばすけっと」のような感覚のお店で、ミニフレスコは夜中でも野菜なども手に入るため、忙しい女性の味方のミニスーパーといった存在だそう。
見どころは市街地のFRESCO化
そんなFRESCOは「え、そこもFRESCOになっちゃう?」というような、およそスーパーっぽくない建物をFRESCOにしてしまう。その意外性が楽しいようだ。
特に市街地の店舗に集中して見られる現象だという。
有形文化財のFRESCO
こちらのドイツ民家風の建物は、もともと京都中央電話局として大正12年に建てられたもの。
1984年には京都市登録有形文化財にもなっている。
つまり京都市を代表する建物のひとつである。
なおFRESCOは「すべてのお客さまに近いスーパーマーケット」を目指しているそうだ。
確かにこういったランドマークの中にあるとより身近に感じるかもしれないが、それにしたってこれは地元の人も驚きだろう。
中は広く、天井も高い。
こちらの店舗は規模的にコンビニというより完全にスーパーであった。
morichinさんによると、FRESCOが入る前は高そうなシーフードレストランが入っていたそうだ。そう言われてみると、スペースの中央にいかにもキッチンカウンターのようなつくりが残っているところがあった。現在はお惣菜売り場として活用されていた。
FRESCOのなかでもユニークな店舗だと思うので、近くに訪れた際はぜひ寄ってほしい。
なおFRESCOになる前の写真はこちら↓
ストリートビューで過去と比較。