3.とてもくさい
いきなり何なんだという話だけれど、熱帯雨林を再現した”アマゾニアハウス”のにおいが強く印象に残っているのだ。室内は湿度が高く保たれており、そのむわっとくる湿気が動物たちの生臭さをさらに高い次元へと持っていく。
あえて熱帯雨林を再現させたにおいなのか、それともそうなってしまったのかはわからない。
動物園はにおって然るべき場所だし、むしろそれを嗅いで「動物園にいるなあ!」と気分が高揚するくらいのものである。ただ、このエリアのそれは、筆者の予想を上回る嗅覚への訴えがあった。あのにおいはなかなか日本で味わえないと思う。
エリア内は放し飼いにされた鳥類がよちよちと歩き、たくさんのサルが飼育されているなど見どころは満点。
サルは良い。
4.恐竜が充実している
そしてコルケアサーリ動物園は恐竜が充実している。ちょっと意味がわからないと思うのだけど、
事前情報で把握していなかったのでびっくりした。ざっと調べても日本語ではあまり情報が見当たらなかったので本当に新しい施設なのだと思う。だって恐竜たち、ピカピカだったもの。
しかもゆうに10頭は超えるだろうこの恐竜たちはかなりぬるぬると動く。首を振り、手足が宙を掻き、大きな啼き声をあげる。
ご覧ください、恐竜の楽園です
この気合いの入れようは一体なんなんだ。恐竜も好きな筆者は、思いがけずテンションが上がってしまった。動物園ってなんだ。
とても楽しかった
動物がいないとか、くさいとかいろいろ好き勝手に書いたけれどトータルするととても楽しかった。
レストラン内で「園内のお土産屋は開いてないのかな」という話をしていたら、斜め向かいのテーブルで食事をしていた女性から「ダイジョウブ?」と話しかけられた。
なんでもこの動物園のスタッフの方であり、日本語を少し使えるのだという。その場で動物園の偉い人に電話をしてくださり「お土産屋のスタッフが体調を崩したため、いまは店が開いていないの」ということを教えてくれた。体調不良ならしかたないね。
サカバンバスピスとの出会い
別日にはヘルシンキ自然史博物館へ行った。
こーだいさんの記事(オーストリアで開催された剥製のコンテストに出展してきた)でも書かれていたけど、剥製の本場はヨーロッパなのだそうだ。日本のそれは仁王立ちしているイメージが強いけれど、ポーズ然り表情然り、ここにいる動物たちは生き生きとしている。
そして、少し前にSNSでゆるくてかわいいと一躍ブームになったサカバンバスピスの剥製もがいるのもここ。フィンランドへ行ったらコルケアサーリ動物園とヘルシンキ自然史博物館。ぜひセットで。
この先は「デイリーポータルZをはげます会」会員向けの有料コンテンツです。会員になるとごらんいただけます。