特集 2024年12月10日

島全体が動物園!フィンランド・コルケアサーリ動物園へ行く

この島丸ごと動物園

9月末にフィンランドへ行ってきた。

7泊8日の旅程。行きたい場所の優先度を5段階でメモしていった中、筆者が満点の★5つをつけていたスポットのひとつがこのコルケアサーリ動物園だ。

だって、島全体が動物園なのだ。行きたいじゃんか。

埼玉生まれ、神奈川育ち、東京在住。会社員。好きなキリンはアミメキリンです。右足ばかり靴のかかとがすり減ります。(インタビュー動画)

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船で行きたかったぞコルケアサーリ

コルケアサーリ動物園へ行くには大きく2つの方法がある。

ひとつはヘルシンキ中心街の港からフェリーに乗る行き方。

この辺りは多くのカモメたちが我が物顔で歩いている

船で行ったほうが”島へ行くぞ!”という気持ちが強く乗るので、できればこのルートで行きたかったのだけど、9月のこの時期はもう船は出ていなかったようなので泣く泣く諦める。

ヘルシンキと動物園のおよその位置関係

代わりの方法はトラム(路面電車)とバスを乗り継いで行くという行き方。このルートにもメリットはあって、トラムもバスも事前に購入している”デイチケット”が使えるため、交通費が浮くのだ。

このデイチケットで様々な交通手段が乗り放題

首都・ヘルシンキの近辺は縦横無尽にトラムが行き交っており、この乗り物を使いこなせばあらゆる場所へ行くことができる。方向音痴の筆者でも、1週間もいればなんとなくどの番号のトラムに乗ればどの方面へ向かえるかが分かってくる。

9番のトラムね、はいはい、あの辺りへ行くんだ(もう忘れた)。筆者の住む広島市もトラムが走っているので親近感が湧く

そうやっていくつかのトラムで移動したのち、バスを捕まえる。

フィンランドのバスは「おれは乗るぞ!!!」という意思表示をしっかりする必要がある。バス停に立っているだけでは不十分で、「おれは!」「乗る!」という視線と身振りで運転手にアピールすることによってようやく止まってくれるのだ。多分。

黄緑色がコルケアサーリ動物園のテーマカラー。手前のお兄さんはたまたま黄緑色なだけです

島とはいえ橋で本土とつながっているため、20分強も走れば動物園の手前まで我々を届けてくれる。ほぼ開園と同時に到着したためか、入口にお客さんはほとんどいない。

コルケアサーリ動物園。サーリはフィンランド語で「島(小さな島)」という意味

ロシアから独立するよりも前、1889年に開園したということで、かなり深い歴史のある動物園である。日本最古の上野動物園が開園したのが1882年だそうなので、ほとんど同じくらい。

22haの敷地に動物が150種、植物が1,000 種ほど生息しているのだそうだ。

コルケアサーリへ向かう橋。八景島シーパラダイスとどこか似ていませんか

さて、ここからはこの動物園で感じたことをまとまりなく綴っていきたい。

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1.島の景色がきれい

良かったところとしてまず挙げたいのが園内の風景だ。

順路には北国特有の針葉樹林が立ち並び、それだけで異国にいるのだなぁと思わせてくれる。平日は人も少なく、長袖に薄手のアウターを羽織れば十分過ごせるくらいのこの時期は散歩にもちょうど良い。

緑が気持ちいいな〜

もし近くに住んでいたら、年間パスポートを取ってここを散歩コースにするのに。

ガイドブックにも載っていないからか、街中のそこかしこですれ違った日本人の姿もここでは見かけなかった。

島であるから、少し道を逸れるとこのような景色が広がる。ここが動物園だなんて

というか多分、その気になればここから上陸だってできる。そんな動物園はじめて来た。

左を向くとフィンランド人の愛する動物、トナカイの群れが見られる

トナカイのエリアは他の動物達と比べても広く取られていた。

フィンランドの土産物屋は右も左もトナカイだらけ。彼らはフィンランドの人々にとって移動手段でもあり、貴重なタンパク源でもあり、文化を代表するアイコンでもあるのだ。

サウナ発祥の地でもあり、土産物屋にはサウナハットなども売られていた。私♡日本

別日にトナカイ料理もいただいたけれど、のしのし歩くトナカイの写真の直後に載せるのも気が引けるのでここでは割愛します。イメージしてください、なんとなく羊肉を思わせる風味、マッシュポテト、酸味のあるリンゴンベリーを添えたソテーです。

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2.人も動物も見当たらない

先ほど園内に人がいないと書いたが、動物も見当たらない。実際はいるけど奥に隠れているのか、それとも表には出ていない時間なのか、特に注意書きが表示されている訳でもないので本当のところは何もわからない。

フェネックがいそうなエリア
ユキヒョウが見られる日もありそうな檻

肌感覚としては、半分くらいの動物の姿は見ることができなかった感じだ。時期的なものもあるのだろうか。

コルケアサーリ動物園のケージは日本の多くの動物園のそれより広い。なので、多くの動物は人の視線に入らない奥まった場所にいるのかもしれない。それはそれで動物たちにとって恐らくストレスも少なく、良い環境なのだろうと思う。

平日はメインのレストランもやっていない。スタッフもいない

まあ動物があまり見られない可能性があることは、事前にこの動物園について記したレポートをいくつか読んでなんとなく把握はしていたので、そういうものだよね、という感じである。

それも含めて、今まで体験してきた日本の動物園とは異なる空気が新鮮で楽しいのだ。これは強がりではなく!

そんな中元気に活動していたビクーニャ。かわいい
急にトラが上から出てきて頭上を通る。格好良くてかわいい

 

⏩ くさくて、たくさんの恐竜がいて、そんな動物園

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