児島はいいところでした
学生服は完全に浮いていたけれど、児島はいいところだった。ジーンズをここまで堪能できる街はきっと他にはないだろうし、僕は普段はジーンズをはいていることが多いので、ファッションに興味がない僕でも面白かった。
ただ、せっかく7割もシェアがあるのだから、もっと学生服を押してもいい気もした。学生服ミュージアムとかを作ったらどうだろうかと考えたが、学生服は多くの場合「一着買って帰ろう」とかにならないから、仕方がないのかと思い直した。
前のページで林さんにだまされたと散々書いたが、児島はキチンと学生服の街でもある。調べると児島で作られる学生服は全国で7割のシェアがあるのだ。7割はすごい。でも街は「ジーンズ」押し。もうデニムで学生服作ればいいのに。
もらったパンフレットを見ていると、尾崎商事と言う学生服の会社では工場を見学できると書いてあった。早速、電話をしたのだけれど、僕が行ったのが土曜日だったためか留守番電話になっていた。しかし、どうにか学生服を着てきたことを正当化したいので実際に行ってみることにした。
門は閉まっており、やはり誰もいなかった。後でネットで調べると土曜日は定休日だった。どうしたものかと思って会社の周りをぶらぶらしていたら、ポスターが貼ってあった。
ここで学生服は完全にあきらめてジーンズの街児島を観光して周ることにした。今までの僕は「嵐」のライブを観に来たのに、後ろで踊るジュニアの子ばかり見ているような感じだった。せっかくなのだから「嵐」を見ないともったいない。ジャニーズのライブとか行ったことないけれど。
児島には国指定重要文化財である旧野崎家があるのだけれど、その建物の前には桃太郎ジーンズというお店の本店がある。岡山といえば桃太郎だから実にいいネーミングだ。
児島は瀬戸大橋の本州側の起点だからなのかは分からないが、瀬戸大橋の素晴らしさを伝える「倉敷市瀬戸大橋架橋記念館」という施設がある。そして、その施設の中にはやっぱりジーンズの素晴らしさを伝える「ジャパンジーンズパレス」というスペースも設けられている。
僕が行った時は施設の中ではちょうどジーンズのアウトレットセールが行われていて、本来数万円するジーンズが2000円とかで売られていた。残念ながら僕のサイズにあったものがなかったので購入を見送ったがジーンズ好きならたまらないと思う。また入り口で風になびいていたのぼりもデニムでできていた。児島と言う街がジーンズの力を入れているがわかる。
この施設は半球の形をしていて屋根を歩くことができる。そろそろ帰りの新幹線の時間が迫っていたので、児島に来た最後の思い出にこの施設の屋根にのぼった。
学生服は完全に浮いていたけれど、児島はいいところだった。ジーンズをここまで堪能できる街はきっと他にはないだろうし、僕は普段はジーンズをはいていることが多いので、ファッションに興味がない僕でも面白かった。
ただ、せっかく7割もシェアがあるのだから、もっと学生服を押してもいい気もした。学生服ミュージアムとかを作ったらどうだろうかと考えたが、学生服は多くの場合「一着買って帰ろう」とかにならないから、仕方がないのかと思い直した。
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