ゴーゴーカレー
次に訪れたのは、こちらのゴーゴーカレー。金沢カレーの店としては比較的最近できた店で、一号店はなんと東京の新宿。いまでも北陸と関東の2つの地方を軸に出店を続けている。
そう聞くとちょっとよそ者っぽい感じもするが、れっきとした金沢カレーの店である。その理由も記事の終盤でわかります。(今回この展開多くてすいません)
金沢カレーはカツカレーですよ
そうだ。ターバンカレーではすっかり見落としていた金沢カレーの特徴があった。これだ。
・基本はカツカレー
・カツの上にカレーをかけるのではなく、カレーの上にカツが乗っていて、さらにソースがかけてある
1軒目ではうっかり普通のカレーを注文してしまったが、本来あるべき金沢カレーの姿というのはこれだ。カレー+カツのボリューム感、これがあっての金沢カレーである。
カレーをかけないカツのすばらしさ
味の方は、ターバンカレーに比べると、庶民派という感じ。とはいえ普通のカレーに比べるとそれはもうじっくり煮込まれていて、どろりとした濃厚な感じは金沢カレーならではだ。
そしてカツ。カツカレーのカツというと、食べているうちに衣が剥がれてバラバラになってしまうイメージがあったのだが、ここのカツは全然剥がれてこない。そして衣がすごくカリカリしている。カツそのものの調理法の問題もあるだろうし、くわえて、カツの上にカレーがかかっていないことも大きいのだろう。いつも食べているカツカレーより、ずっと「カツ食ってる」という感じで、満足度が高い。
魅力2:カツがサクサクしててうまい |
カレーの市民アルバ
3番目にやってきたのはカレーの市民アルバ。金沢以外では東京都内にも1店、その他関東に数店と、大阪にも1店を出店している。
こちらもカレーはわりと庶民的な味で、ゴーゴーカレーに比べると少し甘口なような気がした。僕はここで食べたカレーがこの日の朝食だったのだが、重苦しさもなくおいしく食べられた。(朝だったのでさすがにカツカレーはやめました)
カレーが早食いになる理由
もしかしたら僕だけかもしれないけど、共感してもらえるとうれしい、そんなタイプの話をさせてほしい。僕はいつもカレーを食べると、やたら早く食べ終わってしまうのだ。その理由も、わかっている。
ご飯だけあまらせないで、きれいに食べ終わりたい→カレーに対してご飯を多めにすくう→一口あたりにすくうご飯の量が多い→早食いになる、とこんな理屈だ。
元はといえば、ご飯とカレーが皿に半分ずつ分かれた盛り方、あれがこの傾向を助長しているような気がする。カレーとご飯のバランスを自分で調整しなければいけないからだ。その責任感が、僕を早食いにさせるのだ。
しかし金沢カレーは違った。さいしょからご飯の全面にカレーがかかっている。これなら、適当にすくっていっても、ご飯とカレーは同じペースで減っていくじゃないか。金沢カレー、やっぱり素敵だ。
魅力3:ご飯を食べるペースがつかみやすい |
食べるたびに発見のある、金沢カレー。ちょっとした違いのひとつひとつが、なんだかいいことづくしに思えてくるのは遠地取材の旅テンションもあってのことだろうか。
次はクライマックス、元祖・金沢カレーに迫ります。