デジタルリマスター 2024年2月21日

『黒ひげ危機一発』を和風に改造 (デジタルリマスター)

「PPにはQ」、ここ試験に出るぞー

一番面倒で、後回しにしていたもの、それがこの「刀」だ。4色、24本ある。しげしげと眺めたことはなかったが、いっぱしに西洋の剣だ。

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これを日本刀に、ということは…
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西洋飾りは一気に切り取ってしまおう。パチンパチン。

末端と両脇のくるんとした西洋飾りを取り去る。そこに「どうやったら日本刀らしくなるか」と考えるに、やはりこれだろう、「鍔(つば)」だ。

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プラ板24枚切り出して穴を24枚に開ける。
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24枚分のカドを取る。

ああ、とにかく時間がかかる。数って暴力だよね、と思いながら作業していた記憶がある。

かなり時間食ってしまった。そろそろ焦りだす。塗装は一気に片付けたい。が、しかしだ。

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最初、ソフビ用塗料でやってみた。摩擦に強いのではと思ったからだ。
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試しに突き刺したら即アウト。剥がれまくる。

一番肝心な「突き刺す」ことを、塗料の剥がれナシでできないと意味がない。他の成分の塗料も試したがうまくいかない。それはそうだ。

よく見たらこの剣、「PP(ポリプロピレン)」というものでできており、塗料のノリが最高に悪い材質なのだった。最初に確認したらどうなんだ。

ネットで調べたところ、適している中で最も手に入りやすいのは、おなじみのこの塗料だった。

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その名も「染めQ」!染五郎つながり!
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乾いたあと爪で多少こすっても大丈夫。

まず「プライマー」という下地を塗り、その上に色を乗せていけばいい。しかしそれにしても「染五郎」と
「染めQ」というめぐり合わせ、これはぜひイベントで発表しないと!きっとウケますぞ、うふふ。

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エポキシ接着剤で鍔を固定。
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柄巻きも塗装で。本当は糸を巻きたかったが、時間切れで断念。後から知ったが、真ん中の「結び目」はないのだ。勘違いでした。

で、できた…ひととおり改造し終えた。なんとかイベントに間に合った!和風黒ひげ「五右衛門危機一発」は、こんな感じになった。

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