パロッタの作り方を習おう
私がパロッタを好きなのはよくわかった。であれば、その作り方を知るべきだろうと、茨城県古河市にあるSANJAY PARCEL FOOD SHOPへやってきた。
ここは2人組インド料理ケータリングユニットであるマサラワーラーの鹿島さんがやっている、テイクアウトの日替わりインド弁当専門店。同好の士を集めて、特別にパロッタ料理教室をお願いしたのだ。
習った料理を実際に家で作るかどうかは置いておいて、その材料や調理法を知ることで、より愛着を持って食べることができるようになるはず。さてあのフカフカパンは、一体どうやって作られているのか。
住宅街に突如現れるインド料理店、SANJAY PARCEL FOOD SHOP。ミールスと呼ばれるご飯とおかずの南インド定食がテイクアウトできる。
最近発売されたマサラワーラーのレシピ本「MASALAWALA SOUTH INDIAN COOKBOOK 」にパロッタも掲載されているので、分量などはそちらを確認してください。中身は日本語なのでご安心を。
パロッタの半分は油でできている
教えていただいたパロッタの作り方は、なかなか衝撃的だった。
まさに「湯水のように」油を使うのである。
油をたくさん使うんだろうなと予想はしていたが、その遥か上を行く量。すごかった。
VIDEO
動画にまとめました。すごいんですよ。
パロッタの作り方もいろいろあるそうだが、今回はシンプルに小麦粉と塩と水と油だけで作るレシピ。油はヒマワリ油を使ったが、本場ではギー(インド式バター)やココナッツ油を使うこともあるそうだ。
インドの小麦粉であるマイダ(なければ普通の強力粉)に塩をドサッと入れる。
そこに油をドロッとたっぷり加える。牛乳、卵、砂糖などを入れる場合もある。
さすがに油だけではなく水も加えて練っていく。油の割合が多いほうがおいしいそうだが、当然カロリーもアップする。
生地をよく捏ねてまとめる。うどんよりは柔らかめかな。
その生地が乾かないように、上から油をダボダボと纏わせて、ラップをして寝かせる。
油を吸ってテカテカになった生地。
生地を卵一つ分とって、その断面を中に押し込むようにツルっと丸める。
「モッツアレラチーズみたいにやるんですよ!」と鹿島さんはいうのだが、誰もモッツァレラチーズを作ったことなんてないよ。
もし今後モッツァレラチーズを作る機会があれば「パロッタみたいにやればいいんだな」と思うことだろう。
つるっとしているのが鹿島さん作、でこぼこなのが生徒作。これにまた油を塗って、ラップをして寝かせる。饅頭にしか見えない。
ここまででかなりの油を使っているが、ここからさらにカロリーという名の隠し味が追加され続けるのであった。
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