夕食を取りに入った食堂のおかみさんにも、ハンザキ祭りのことを聞いてみた。宿のおかみさんと同様、私のほうがハンザキに入れあげているような感じで、特にハンザキがどうこうという話にはならなかった。が、
「大水のときなんか、ハンザキその辺歩いてますよ」
ハンザキ、その辺歩いてる。この言葉に、土地の人の気分を垣間見た気がする。
最後は怒涛のように盛り上がりを見せて終わった「はんざき祭り」。確かに大規模な祭りというわけではないかもしれないが、これだけは言える。来年は絶対友達を連れてこよう。そしてその友達も言うだろう、「来年は絶対友達を連れてこよう」。これ、皆に見せたくなるから。